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【同じ金額ならRAV4】ヒュンダイ・サンタフェPHEVへ試乗 システムの磨き込みを期待

掲載 更新 29
【同じ金額ならRAV4】ヒュンダイ・サンタフェPHEVへ試乗 システムの磨き込みを期待

7シーターのプラグイン・ハイブリッド

text:Richard Lane(リチャード・レーン)

【画像】ヒュンダイ・サンタフェ PHEVも選べる競合SUVと比較 全94枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


ヒュンダイのモデルラインナップで頂点の一角を担う、大型SUVのサンタフェから、ついにディーゼルエンジンが姿を消した。英国へ導入されている2種類のパワートレインは、どちらもガソリン。しかも、どちらもハイブリッドだ。

数ヶ月前、フェイスリフトを受けたサンタフェのハイブリッドへはすでに試乗している。上質な内装の仕立てと、7シーターの広々とした車内に感銘を受けている。今回ステアリングホイールを握ったのは、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)の方だ。

4気筒の1.6Lガソリンターボエンジンを搭載し、システム総合で最高出力265psを発揮。駆動用バッテリーが満充電なら、91psの電気モーターだけで、最長58kmを走れる。動的性能だけでなく燃費性能の面でも、通常のハイブリッドより実力は高い。

さらにPHEVの場合は、プレミアムと呼ばれる上級トリムグレードが基本。同等のサンタフェ・ハイブリッドとは、英国では3600ポンド(54万円)程度の差しかない。会社からの貸与車両として乗られることが多い英国では、PHEVは税率でも有利だ。

驚くほど操舵時の質感が良い

サンタフェで特徴となるのが、PHEVは四輪駆動のみだということ。もし四輪駆動は必要なく、EVモードでの航続距離も現実的な利用環境ではあまりメリットを感じない、というユーザーなら通常のハイブリッドでも良いだろう。

そちらなら、前輪駆動があえる。英国価格も、4万ポンド(600万円)以下から選べる。

バッテリーをケーブルで充電できるという点を除いて、PHEVのサンタフェは、ハイブリッドのサンタフェと基本的な個性はほぼ同じ。普通に運転していて気づくのは、走行中にガソリンエンジンが停止する機会が多くなるという程度。

パフォーマンスは、さほど期待しない方が良い。6速ATに内蔵される電気モーターは91psを発揮し、システム総合で265psあるから、追い越し加速は比較的短時間でこなせる。だが、2005kgもある車重を軽く感じることはない。

アクセルを踏みすぎると、エンジンの負荷がすぐに高まる。大柄なSUVには、少し似つかわしくない質感が顕になってしまう。

反面、驚くほど操舵時の質感は良い。滑らかな路面なら乗り心地も良好で、とても安楽に大きなボディを運転できる。しかし路面状態が乱れてくると、乗り心地は目に見えて悪化してしまう。

パワートレインの磨き込みは今ひとつ

こまめな充電を怠らなければ、日常的な移動ではほとんどガソリンを燃やさずに運転できる、PHEVのサンタフェ。豪華さを感じさせるインテリアを与えられ、快適なクルーザーとして乗ることはできるだろう。

デザインも個性的だし、車内空間は広々としている。一方でPHEVのパワートレインからは、さほど磨かれた印象は受けなかった。

もしこの金額をハイブリッドのSUVに用意できるなら、トヨタRAV4 PHEVを考えてみてはいかがだろう。さらに6000ポンド(90万円)ほど上乗せできるなら、上質なボルボXC60 T6 リチャージPHEVという選択肢も、英国では視野に入ってくる。

ヒュンダイ・サンタフェ 1.6 T-GDi プラグイン・ハイブリッド 4WD プレミアム(英国仕様)のスペック

英国価格:4万5600ポンド(684万円)
全長:4785mm
全幅:1900mm
全高:1685mm
最高速度:186km/h
0-100km/h加速:8.8秒
燃費:61.5km/L
CO2排出量:37g/km
車両重量:2005kg
パワートレイン:直列4気筒1598ccターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
バッテリー:9.8kWh
最高出力:265ps/5500rpm(システム総合)
最大トルク:35.6kg-m(システム総合)
ギアボックス:6速オートマティック

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みんなのコメント

29件
  • デザインはホンダやスバルより遥かにマシ。
  • 中身は知らんが内外装を写真で見る限り質感はすごいと思う
    こう言うコメントすると棺桶がー韓国がーで荒れると思うけど、それ抜きで考えて率直な感想です
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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