ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、F1モナコGPで”通せんぼ”したジョージ・ラッセル(メルセデス)へのお詫びに、ディナーを奢ることになったようだ。
F1モナコGPの決勝レースは、2回のピットストップが義務付けられたことで、故意にペースを落として後続を抑え込み、前を走るチームメイトをサポートする戦略を採るチームがあった。
■「こうするしかなかった」「分かってるよ」モナコで横行したノロノロ運転。ウイリアムズとメルセデスの両首脳が舞台裏で交わしたメッセージ
ウイリアムズも、カルロス・サインツJr.とアルボンがそれぞれチームメイトをサポートしようとスロー走行。結果的にアルボンが9位、サインツJr.が10位とダブル入賞を果たした。
たまらないのは、抜けないモナコで抑え込まれたドライバーだ。14番グリッドからスタートしたラッセルは、アルボンを抜けずに業を煮やし、50周目にヌーベルシケイン(ターン10)をショートカットすることでアルボンの前に立った。
無線では接触を避けるためにやむを得ない動きだったと主張したラッセルだが、ポジションを戻すことはせずにペナルティ覚悟でアルボンとのギャップを築こうとしたため、ドライブスルーペナルティが科せられてしまった。結局、ラッセルは11位でフィニッシュ。ポイントを獲得できなかった。
「正直言って、ポイント圏外だったから気にしていなかったよ」とラッセルはレース後に語った。
「(予選はトラブルで)モナコを楽しむチャンスがなかったから、このサーキットをアクセル全開で走りたかった。世界最高のサーキットのひとつだからね。そしてそれを実行した。最後の25周は、この週末で一番楽しかった」
一方でアルボンは、自分自身を含め、このレースでドライバーたちが強いられたレースについて不満を露わにした。
「僕が望んでいるようなレースではないし、見ている人にとっても楽しいものではないと思う」
アルボンはラッセルの動きについて、”やんちゃ”だったと振り返った。
「ジョージはやんちゃなんだよ。一般道で彼と一緒に車に乗っていると、やんちゃな動きをしたりするんだ」
「彼はレーストラックでもそれをやったね!」
「彼がやっていることはよく分かっていた。ちょっとあからさますぎてだめだったね。でもその努力には拍手を送りたい。ドライブスルーペナルティが科されるまでの2、3周は心配させられたしね」とジョークを飛ばした。
レースでは対立していたふたりだが、レースが終わればノーサイド。アルボンがラッセルにディナーを奢り、ふたりは笑顔で写真に収まった。
アルボンのInstagramの投稿は多くの反響を呼び、ファンはふたりのスポーツマンらしい振る舞いに拍手を送った。
『これがスポーツマンシップというものだ』というコメントには、4000回近くもの「いいね!」がつき、ラッセルのペナルティに引っ掛けて『(ディナーも)ドライブスルーにすべきだった!』と気の利いたコメントをするファンもいた。
今回のF1モナコGPはスペクタクルなレースにはならなかったが、美しいスポーツマンシップを見られたのは、数少ない収穫だったと言える。
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