フィアットの象徴「パンダ」が新たなファミリーへ
フィアットは、ブランドの最も象徴的なモデルである「パンダ」が、2026年モデルイヤーの更新を機に、新たなファミリーとして生まれ変わることを発表した。この新しいパンダファミリーは、個性の異なる2つのモデル、より大きく多才になった「グランデパンダ」と、その愛称が正式名称となった「パンディーナ」によって構成される。ハイブリッド、100%電気自動車、そしてガソリンエンジンという多彩なパワートレインと、分かりやすく整理された3つのトリムラインナップで、あらゆる顧客のニーズに応えるFIATの新戦略が、今、幕を開ける。
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グローバルを見据えた戦略モデル「グランデパンダ」
新しいパンダファミリーの中核を担う「グランデパンダ」は、単なる一台の新型車ではなく、フィアットの新たなグローバルビークルファミリーの礎となる存在だ。イタリアンブランドの魂を宿したこのモデルは、機能性、持続可能性、そして情感に訴えるデザインというフィアットの核となる価値観を体現している。
注目すべきは、その多彩なパワートレイン展開だ。グランデパンダには、ハイブリッドと100%電気自動車に加え、ガソリンエンジン仕様も用意され、顧客に幅広い選択肢を提供する。さらに、フィアットの顧客中心戦略の一環として、待望の右ハンドル市場への展開も明言されており、日本市場への導入にも大きな期待が寄せられる。
トリム構成は「POP」「ICON」「LA PRIMA」の3種類で、パワートレインを問わず全てのモデルで選択可能だ。エントリーモデルの「POP」は、マニュアルエアコンや10インチデジタルクラスターを備え、日常の移動に必要十分な実用性を追求。「ICON」は、LEDヘッドランプや10.25インチタッチスクリーンなどを装備し、デザイン性と快適性を高めた中心的なグレードとなる。そして最上級の「LA PRIMA」は、17インチアルミホイールやルーフレール、プライバシーガラスといった専用装備に加え、ナビゲーションシステムやワイヤレス充電、充実したパーキングセンサーなど、先進技術を惜しみなく投入した最上位モデルとして君臨する。
都市を愛する相棒「パンディーナ」
一方の「パンディーナ」は、フィアットで最も愛されてきたシティカーとしての役割を受け継ぎ、進化を続ける。全長3.69mというコンパクトなボディはそのままに、都市での機敏さ、多用途性、そして親しみやすさを追求したモデルだ。パワートレインはハイブリッド専用となり、グランデパンダとの補完的な関係性を明確にしている。
トリムは「POP」「ICON」「CROSS」の3種類で、よりシンプルな構成となっている。エントリーの「POP」は機能性を重視し、「ICON」は快適性とコネクティビティのバランスを取ったモデル。そして、パンダの持つ冒険心を最も大胆に表現したのが「CROSS」だ。全車に「Pandina」の名がリアのサイドウィンドウに記されるほか、CROSSではシートやサイドモールディングにもその名が刻まれ、個性を際立たせている。また、交通標識認識や車線維持支援、自動緊急ブレーキといった先進運転支援システム(ADAS)が全車に標準装備され、クラスを超えた安全性を確保している。
さらにフィアットは、チャリティ団体(RED)とのパートナーシップ4周年を記念し、特別な取り組みを発表した。グランデパンダとパンディーナの両モデルにおいて、ボディカラーにレッドを選択すると、Bピラーに(RED)のサイドバッジが2つ装着される。これは、世界的な健康問題と闘う(RED)の活動を支援するという、フィアットの揺るぎない姿勢を示すものだ。
グローバルな視野を持つ「グランデパンダ」と、都市での暮らしに寄り添う「パンディーナ」。この2台は、それぞれの明確な個性と役割を持ちながら、共通のトリム構成やデザイン言語によって、統一されたファミリーとしての強い絆を感じさせる。特に、グランデパンダの右ハンドル市場への展開は、日本のファンにとって長年の夢が叶う待望のニュースと言えるだろう。FIATの新たな歴史を刻むこの魅力的なファミリーが、世界の、そして日本の道を走り始める日が待ち遠しい。
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新車の画像を探し辛くて結局画面が見れません。