■「N」ブランドが日本に上陸へ ラリージャパン会場内でお披露目
ヒョンデは2023年11月16日から19日まで開催されているFIA世界ラリー選手権(WRC)最終戦「ラリージャパン」会場の豊田スタジアム(愛知県豊田市)内で、新型スポーツEV「アイオニック(IONIQ)5 N」を日本初公開しました。
2024年に国内で発売予定のモデルだといいますが、どのようなクルマなのでしょうか。
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アイオニック 5は2021年2月に登場したSUVタイプのバッテリーEVで、日本国内では2022年5月に発売されています。
コンセプトはヒョンデの過去と現在、未来を繋ぐ「Timeless value、時間を超えた価値」を提唱し、1974年に登場したヒョンデ初の量産ベーシックカー「ポニー」をオマージュしたと言います。
エクステリアはイタリアの老舗デザイン工房であるジウジアーロ(イタルデザイン)によるデザインを採用したポニーからインスパイアを受け、存在感のあるCピラーやエッジの効いた四角形状のヘッドライト・テールライトなどが特徴です。
プラットフォームには、EV専用の新開発プラットフォーム「E-GMP (Electric Global Modular Platform)」を採用し、ホイールベースを長くとったことで室内空間を確保しました。
また、先進装備として衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、側後方監視などを始めとする「ヒョンデ スマートセンス」を標準装備しています。
ラインナップは最上級モデル「ラウンジ」および中級グレード「ヴォヤージュ」の2タイプです。
今回日本初公開されたアイオニック5 Nは、2023年7月に英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で世界初公開されていたハイパフォーマンスモデルです。
2015年に誕生したヒョンデのスポーツブランド「N」モデルのひとつで、Nブランドでは初のEVモデルとなっています。
ボディサイズは全長4715mm×全幅1940mm×全高1585mm、ホイールベースは3000mmです。
パワーユニットとしてフロントに166kW(222馬力)、リアに282kW(378馬力)のモーターを搭載。ブーストモードを使用することで最大出力478kW(650馬力)・最大トルク740Nmを発揮します。
これにより、0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は260km/h超えをマークします。
また、フロントおよびリアにはトルク配分を完全に可変できる「Nトルク・ディストリビューション」を搭載するほか、0.6Gもの強力な減速が得られる回生ブレーキ「Nブレーキ・リジェン」、誰でもドリフト走行が可能な「トルクキックドリフト」など、スポーツ向けの電子制御が多数採用されています。
さらに、ドライビングを盛り上げる演出として、「ICE(内燃機関エンジン)サウンド」や「ジェットファイター(戦闘機)」など、異なる走行音を再生する機能も搭載しています。
一方で、後席シートヒーターやリアウインドウのサンシェード、Bピラーに装備された後席用のエアコンダクトなど、快適性も持っていることが特徴です。
このアイオニック5 Nについて、ラリージャパンに合わせて来日したヒョンデNブランド副社長であるパク・ジュン氏は、以下のように話しています。
「アイオニック5 NはNブランドの『コーナー野郎(注:編集部による意訳・原文:Corner Rascal)』『サーキット向けの高い能力』そして、『毎日がスポーツカー』という3つの柱を体現しています。
EVはパワフルでエンジンサウンドもなく静かでスムーズな一方で、情熱を感じられなく、面白くないと考えました。
公表しているトップスピードや0-100km/h加速などは単なる数字にしかすぎず、よりコーナーが楽しく、エモーショナルを感じられるクルマに仕上げています。
このクルマを運転することは幸せな時間となり、ハイパフォーマンスEVのスタンダードモデルになると確信しています」
さらに、ヒョンデブースでは先出のグッドウッドでの初公開時に同時に披露していた「アイオニック5 N ドリフト スペック」も展示。
車内はロールケージが組まれ、フルバケットシートが前後に装備されるほか、機械式サイドブレーキや前後異径のタイヤを装備するなど、ドリフト走行に特化したモデルです。
ステアリングコラム上部には土屋圭市氏のサインもあり、土屋氏は「2.2トンもあるとは思えない軽い動き」だと評価したといいます。
この2つのモデルの特徴について、ヒョンデブースでパク氏みずからプレゼンテーションする場面もあり、会場内では注目の存在となっていました。
なお、通常モデルのアイオニック5 Nは2024年に日本に導入予定であることも明かされ、詳細は追って正式に発表されるとみられます。
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