第二次大戦時にイギリスが開発した「デ・ハヴィランドDH.98モスキート」は、ロールスロイス社製の傑作エンジン、液冷V型12気筒の「マーリン」を2基搭載した双発機である。当初は爆撃機として開発されたが、その優れた高速性能が評価され、戦闘機型、夜間偵察機型など、複数のバリエーションが作られ重用された。
そして驚くべきはこの機体、実はなんと「ほぼ木製」。同機体は現在、世界で一機だけフライアブルな状態で保存されている。
今回は、筆者が2017年に米ヴァージニア州で取材した同機をご紹介したい。
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偵察、対艦攻撃にも重用された本機は第二次世界大戦を代表する名機である事は疑いない>