必要最低限の整備で車検が取得できるユーザー車検
クルマを乗り続けるにあたって避けてはとおれないのが、車検だ。商用車などでは1年ごと、新車の乗用車でも3年後にやってくるもので、当然ながら車検を受けなければその車両を継続して公道上で乗り続けることは不可能となる。
とはいえ、車検には絶対に必要となる税金関係のほか、車検に適合するための整備も必要となり、まとまった額があっという間にお財布から消え去ってしまう。できることなら車検の費用を少しでも抑えたいと思うのが人情というものだろう。
そう考える人にとって魅力的な選択肢のひとつが、いわゆるユーザー車検というものだ。これはその名のとおりクルマの使用者=ユーザーが自ら陸運支局に車両を持ち込んで車検を受けるもので、車検をパスすることができる部分さえ問題なければ必要最低限の整備で車検を取得することができるというもの。
本来であれば車検を受けるタイミングで12カ月、もしくは24カ月点検の法定点検も実施しなければならないが、車検を受ける際の検査と法定点検は別物となっているため、先に車検を受けてから法定点検を受けても問題はない。つまり、これが「前検査、後整備」と言われる所以というわけだ。
車検は受けたものの法定点検を実施していないクルマが多数!
前述したように、車検を受けた後で法定点検を受けるのは何ら問題のないことなのだが、じつは法定点検の実施状況は乗用車で6割程度にとどまっており、車検は受けたものの法定点検を実施していないという車両が多数存在しているのである。
車検というものは、あくまで車検の検査を実施した段階でチェック項目に問題がないことを示すものであり、車検を受けたから次の車検まで安心して乗れるということではない。そのため、車検には関係がない部分も含め、クルマを運行する上で問題がないかをチェックするのが法定点検というスタンスなのだが、その法定点検をしなくても直接の罰則がないため(法人などでは業務停止処分などもあるが)、実施率が低いという問題が発生しているのだ。
国土交通省もこの状況に危機感を持っており、前検査を実施した車両(二輪車などを除く)の検査標章裏面余白に「法定点検未実施(車検時)」を印刷し、点検整備していない車両として注意喚起することを発表している。このままの状況が続けば法定点検をしないユーザーには何らかの罰則が科されるようになる日も遠くないだろう。
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みんなのコメント
壊れた時だけ「車検通したばかりなのに」
と言う
ディーラーが「だからコンピューターだけはいけない」と言ってた