■ガソリン高騰により生活に変化?
最近では、全国各地でガソリンの高騰が見られています。
資源エネルギー庁が発表した石油製品の店頭小売価格週次調査によると、2021年10月18日時点のレギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均価格は164.6円となっており、7週連続の値上がりとなっています。
では、ガソリン高騰により全国各地では、普段の生活にどのような影響があるのでしょうか。
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直近のSNSでは、「ガソリン高いのいつまで続くの?」「しかしガソリン高いなあ」といったように、ガソリン高騰に関する声が多くあがっています。
そんななか、地域によってもガソリン価格が異なるようで、「ガソリン155円高い!」「うちの近くは170円だった」「レギュラー166円って高すぎる」など、それぞれユーザーの声を見ても価格に違いが見られます。
今回は、北と南にスポットを当てて、価格の影響や生活の変化について見ていきます。
まず、北海道の北見市に住む60代男性のAさんは、ガソリンの高騰について以下のように話します。
「北海道でもガソリンスタンドによって3円ほど価格が違います。
わたしの住んでいる場所は市街地から少し離れているので、街に比べると気持ち値段が高くなっています。
山奥になるとさらに3円ほど高くなっているようで、ガソリンを運ぶ場所が遠くなることで価格が上がる傾向にあるようです」
この地域の現在のレギュラーガソリン価格は161円で、高騰する前は148円と、13円ほど異なります。
今回のガソリン高騰での生活の変化について、前出の男性は次のように話しています。
「わたしのクルマは燃費があまり良くないので、ガソリンを都度入れなければならず、かなり影響があります。
また、価格が高くなったことで、遠くへ出かける回数や、そもそも出かけること自体少なくしようと思うようになってきています」
次に、青森県青森市に住む建設会社社長の40代男性のBさんは次のように話しています。
「クルマは日常的に毎日使っているので、今回の値上がりによる影響を感じています。
仕事柄移動などでクルマを使うことも多く、県外の現場のときなどは、ガソリン代など移動費はすべて会社負担になるので、厳しい状況となってきています。
また、県内の現場であっても負担を感じている従業員もいて困っています」
この地域の現在のレギュラーガソリン価格は155円となっており、高騰前は145円と、10円ほどの差があるそうです。
北海道や青森県、このほか公共交通機関が発達している都市圏を除く多くの地域では、主な交通手段がクルマという人も多いでしょう。
都市圏では、電車やバスで気軽に買い物に行くことができますが、地域によってはクルマで近所の買い物や普段の通学、通勤をしているという人もいるかもしれません。
また、都市圏に比べてスーパーやドラッグストアなどそれぞれ店舗が離れている場合や、そもそも自宅から市街地まで距離があるという人もいるため、都市圏に比べてクルマで走行する距離は長くなる場合もあるでしょう。
こうしたことから、日々クルマを利用している地域から生活に影響があるという声も多く見られるといえるでしょう。
では、日本の南の地域での影響はどうなのでしょうか。
沖縄県那覇市にあるガソリンスタンドでは、高騰前は160円代前半だった価格は、今では166円に値上がっているといいます。
今回の高騰について、このガソリンスタンドのスタッフは以下のように話します。
「値段はどんどん高くなっているように感じます。まわりのガソリンスタンドでも、価格を表示することでお客さんが来てくれない場合もあるため、店頭での価格表示をおこなっていない店舗もあるくらいです」
※ ※ ※
今回は北と南でのガソリン高騰の影響を見てきましたが、それぞれ各地で影響があるようです。
■レギュラーが1リットル200円!? 離島のガソリン事情とは?
一方で、離島の場合でも影響はあるのでしょうか。
鹿児島県に属する島である「屋久島」では、島を囲むように12店舗ほどのガソリンスタンドが存在しています。
なかでも屋久島空港前のガソリンスタンドのスタッフは、今回のガソリン高騰について以下のように話します。
「この場所は観光客の利用が多いので、『本州と価格が違いすぎる』といった苦情は多いです。今回の高騰でも『高くなってる』という声も多く挙がっています」
こうした島でのガソリンは月に2回タンカーで届けられるといいます。
高騰前は160円代だったガソリン価格は今では172円と、やはり離島でも10円以上価格の高騰が見られているようです。
生活での影響について次のように話しています。
「ガソリンは高騰しても100円、200円ほどの差ですが、今後寒くなってきたら、灯油を使ってお風呂を沸かすので、こうした毎日使うものだとより家計に響くかなと思います」
原油自体の価格が高くなっていることで、灯油にも影響があり、今後冬になるにつれて、お風呂のボイラーやストーブなどの使用で影響が出てくるといえます。
一方で、屋久島空港から離れた東側に位置するガソリンスタンドでは、高騰前の価格は140円代から150円だったそうですが、現在の価格は165円となっています。
しかし、影響としては屋久島空港近くのガソリンスタンドとは異なるようで、次のように説明しています。
「新型コロナ禍によって販売自体が減っているので、ガソリン高騰よりもコロナウイルスの影響のほうが大きく感じています。
本土だと1円、2円の違いでガソリンスタンドを選ぶ人がいると思いますが、屋久島の場合では近いところ、行きやすいところを選んでいる人が多いです。
このため、『高くなった』という声は見られるものの、今回の高騰により大幅な影響はないです」
このガソリンスタンドでは、島で生活している人の利用が多いため、価格の差により大きな影響や周りからの声は特別ないそうです。
このほか、SNSでは「与那国島ではガソリン価格が一番高くなっている」という声も見られおり、実際に与那国島のガソリンスタンドに聞いてみたところ、現在では196円と1週間単位で価格が上がっているといいます。
スタッフの人の話では、「もう少しで200円に到達するのでは」という意見も見られました。
地域によっても異なるガソリン価格ですが、普段レギュラーガソリン価格「200円」はあまり目撃しないため、今後どうなっていくのか気になるところです。
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みんなのコメント
古い電光表示器は100円単位が1しか表示できないのでしょう。
200円代を表示できるように交換したと思うのです。