なぜ発売は1年後？ 日産アリア発売時期の怪

2020年7月15日に世界初披露となった日産の新しい電気自動車、ARIYA（アリア）。その詳細に関しては、下記にて確認いただくとして…。

もっとも驚いたのは、発売時期に関してだ。発売は2021年中ごろとされており、つまり発売まであと1年あるわけだ。なぜなのか？

関係者いわく、「現状、開発は最後の仕上げをやっているところです。それに、開発だけではなくて、生産準備が必要です。現在、アリアを生産する栃木工場の製造ラインを作っている最中で、それが終わってローンチするまでにあと1年いただくことになります」

新しい技術がふんだんに搭載されており、製造ラインもこれまで同様とはいかなないだろう。だがしかしである。生産準備に時間がかかるのであれば、その準備に目処をつけてからの発表でも遅くないのでは…？

おそらく東京2020オリンピックが関係しているのではないだろうか。日産は、横浜本社の近くに「日産パビリオン横浜」という特設シアターを建設。ここで日産アリアの試乗など特別な体験を提供する予定だが、このシアターのオープンは今年の8月1日。東京2020は本来、今年の7月23日からスタートする予定で、海外から多数観光客が訪れるはずだった。そう、アリアを世界中にアピールするうえで、東京2020は格好のイベントだったのだ。

東京2020の開催に合わせて、日産パビリオンをオープン。多くの人にアリアを実際に体験してもらい、魅力をアピール。そこで得た声を、アリアのアップデートに盛り込みたいという狙いもあったかもしれない。そのための、1年後の発売とも捉えられる？

だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、そのプランのすべてを実現することをは叶わなくなってしまった。東京2020は、来年に延期となってしまったからだ。

とはいえ、日産パビリオンは8月1日に予定どおりオープン。アリアの試乗体験なども予定どおり行われるようだ。ちなみに、この日産パビリオンはおよそ3カ月間のみ使われるらしい。つまり期間限定の施設である。

日産パビリオンのHPをのぞいてみると、ここで体験できる各コンテンツの詳細は7月31日に公開予定、とある。楽しみに待ちたい！

〈文＝driver@web編集部〉

Comments

バッテリーの手配も年内には無理かと

確実に株価を上げるための先行発表だよな