現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「真夏のオープンカー」はいいぞ…!「水温100度超え」「雨粒が激痛」「全身の皮膚が剥ける」それでも乗らずに死ねない魅力がある!

ここから本文です

「真夏のオープンカー」はいいぞ…!「水温100度超え」「雨粒が激痛」「全身の皮膚が剥ける」それでも乗らずに死ねない魅力がある!

掲載 更新 153
「真夏のオープンカー」はいいぞ…!「水温100度超え」「雨粒が激痛」「全身の皮膚が剥ける」それでも乗らずに死ねない魅力がある!

真夏のオープンカー「過酷な体験」3選

 オープンカーが道路をさっそうと駆け抜けていく姿を見て、「なんて気持ちよさそうなんだ」と思ったことのある人はいるでしょうか。筆者(坂上猛禽:ライター)はかつて、英国のロータス「エリーゼ」やケータハム「スーパーセブン」といった、屋根のないクルマを所有していたことがありますが、オープンカーで“風と一体”になって走ることは実に痛快で、サンルーフとは段違いの開放感を楽しめます。

【屋根どころかドアもねェ!?】2026年最新「旧車風」オープンカーを写真で見る

 しかし、これらのオープンカーと過ごす生活は、常に心地よいことばかりではありませんでした。とりわけ8月くらいになると思い出すのが、夏場に遭遇したハプニングの数々です。確かに筆者の経験から言えば、オープンカーは真夏でも「晴れていて風のある日」ならば気持ちよく走れますが、時には「こりゃ参った……」と漏らしたくなるような事態に直面したことも。

 今回はそんなオープンカーで真夏に苦労した実際のエピソードを紹介しながら、それらを補って余りあるオープンカーの魅力を伝えていきます。

その1:運転手もクルマも熱中症の危機に

 オープンカーは走っているときは最高に気持ちいいですが、信号待ちや渋滞で止まっているときは、特に夏場は“地獄”です。

 電動ルーフ車や、マツダ「ロードスター」のようにすぐ幌を閉められるモデルならいざ知らず、筆者が乗っていたロータス・エリーゼや、ホンダ「S660」のようなクルマは運転しながら幌を簡単に閉められません。突然渋滞に巻き込まれようものなら、直射日光の直撃や路面からの熱気にさらされ、なす術を失います。

 筆者はある真夏の日中に、オープン状態のエリーゼで銀座へ乗り付けたことがあります。ところが、銀座一丁目の交差点で大渋滞に遭遇。エリーゼはリアエンジン車なので、夏場は走らないとすぐに水温が上がってしまいます。

 案の定、ふとメーターを見ると水温が100度を超えていました。しかも運の悪いことに、この時はふたつある電動ファンのうち、ひとつが壊れてしまったようでした。ファンは全力で回りましたが風量が足りず、水温も低下する気配がありません。オーバーヒートの危機です。

 そこで、筆者はやむなくエアコンをオフにしてヒーターを全開、送風も最大にして様子をうかがいました。これにより水温の上昇は緩やかになったものの、車内は強い温風で灼熱に。さらにエリーゼはシャシーがアルミ製のため、アスファルトからの熱がもろに床面から伝わってきて、車内の灼熱化に追い打ちをかけました。

 まさに運転手もクルマも熱中症の危機であり、最後は目眩や頭痛も感じていました。さすがに耐えきれず、交差点を抜けたところで進路を自宅に変えて帰宅しました。

 幸い、エリーゼにも筆者にも後遺的な症状は現れなかったものの、あの時ほど「ちょっとマズいぞ」と危機感を抱いたことはありませんでした。それでも筆者は、そんな思い出をエリーゼと築けたのもいい経験だったと思っています。

その2:令和の夏「ゲリラ豪雨」ホントに怖いのは…

 オープンカーのもう一つの大敵は、ゲリラ豪雨です。バケツをひっくり返したような雨量と降り方は、夕立などと美しい日本語で雅に表現できるものではありません。一般道を走っている際に、赤信号で雨に当たるというのはよくあるシチュエーションでしょう。

 その一方、実はオープン状態でも高速道路ならそこまで濡れることはありません。多少は雨に当たるものの、速度域が高いこともあって、比較的気にする必要がないのです。

 とはいえ筆者が乗っていたクルマのうち、ケータハムには実用的なフロントガラスが備わっていませんでした。高速道路で当たる雨粒はとても痛いのですが、“オープンカー・ハイ”な筆者は、それでも気にせずにドライブを楽しんでいました。

 むしろこうした状況では、タイヤと路面のあいだに水の膜ができ、タイヤが路面から浮いてしまう「ハイドロプレーニング現象」のほうが恐ろしいものでした。車種にもよりますが、オープンカーにはスポーツタイプをはじめ、車重の軽さを身上とするモデルが多数あります。特に筆者が乗っていたオープンカーは、どれもその最たるもの。雨の高速はいつも恐る恐る走っていました。

 もっとも肝が冷えたのは、帰宅ラッシュの中央道下り線でゲリラ豪雨に遭った時でした。周りを走る新しめのSUVはペースを落とさずかっ飛ばしていましたが、そのペースに合わせて走ると、ステアリングから伝わる手応えが完全に消失して「ゾワッ」としました。あれは冷や汗モノです。焦らずに周囲を確認し、安全に減速して事なきを得ました。

 オープンカーは割と雨に出くわしがちな乗りものです。家族やパートナーが乗っていたらこれほど気まずい場面もないですが、ひとりでドライブするなら、雨にも負けず、風にも負けず、この瞬間さえも楽しむ気概を持っていた方がオープンカーを楽しめるでしょう。

その3:直射日光の天然「日焼けサロン」

 最後は、筆者がケータハムに乗っていた頃に経験した「プチ悲劇」のエピソードです。この日は太陽が昇る前の早朝から、東京の自宅を出てドライブに行きました。

 まだ気温も低い早朝時間帯は、真夏のオープンカー乗りのゴールデンタイムです。湿っているものの心地のよい風、コクピットから頭上もすべて見渡せる眺めの良さ、そして走るほどに青くなる空に、日の出の瞬間。これらはすべてオープンカーでしか味わえない、格別の体験です。

 だんだんと走るのが楽しくなっていった筆者は、日が昇ったあともオープンのまま湘南・鎌倉の海辺を疾走しました。「さんさんと照らす太陽やきらめく水面、海風を味わわないなんてもったいない」と、気がつけばオープン状態のまま、一日ぶっ通しで走っていたのでした。

 しかし、その翌日にプチ悲劇は起こりました。日焼けで全身真っ赤っかになったのです。皮膚は爬虫類のごとく剥け、湯船につかればじりじりと痛みます。日光を遮るものが何もないオープンカーに乗っている以上、日焼けだけは避けられません。日焼け対策を十分にしていないと、このように痛い目を見るかもしれません。

 それでも「あの時見た絶景の感動体験」と「日焼けの苦痛」を差し引きすれば、圧倒的に前者のプラスが勝ります。真夏であろうが真冬であろうが、すべては経験。趣味としてのオープンカーは、雨や暑さ、寒さを防ぐ対策さえしていれば、オールシーズンで楽しめるのです。

※   ※   ※

 ここまで紹介したオープンカーでの真夏のエピソードを、「過酷な体験」だと捉える人もいるかもしれません。それでも筆者はオープンカーのことを、世界で一番痛快な乗りものだと確信しています。走行風が頬や髪をなでていく感覚は、オープンカーでしか味わえない唯一無二の運転体験です。

 オープンカーに乗って屋根を開ければ、その先には非日常が待ち受け、毎日走っているあの道ですら、まるで初めて走ったかのように感動できます。老若男女、クルマを楽しむすべての人々に、人生で一度は味わってほしい乗りものです。きっと今まで知らなかった、新しい世界が待っているはずです。

文:乗りものニュース 坂上猛禽(ライター)
【キャンペーン】お得に給油!第1・3金土日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

冠水で止まったエンジンを再始動したらダメ!? 水没車をさらに壊すNG行動に要注意!
冠水で止まったエンジンを再始動したらダメ!? 水没車をさらに壊すNG行動に要注意!
ベストカーWeb
売れなかったクルマは必ずしも失敗作ではない! ピアッツァに続くいすゞの名車ビークロスはいま高騰しているのか?
売れなかったクルマは必ずしも失敗作ではない! ピアッツァに続くいすゞの名車ビークロスはいま高騰しているのか?
ベストカーWeb
「こんなん出されたら買うしかない」日産公式『フェアレディZ』の“Tバールーフ”復活に反響!「Zカゼ コンセプト」初公開
「こんなん出されたら買うしかない」日産公式『フェアレディZ』の“Tバールーフ”復活に反響!「Zカゼ コンセプト」初公開
レスポンス
ホンダ「オデッセイ」まもなく終売へ 現行型で2年ぶり復活もなぜ「再び消滅」するのか
ホンダ「オデッセイ」まもなく終売へ 現行型で2年ぶり復活もなぜ「再び消滅」するのか
くるまのニュース
トヨタ「ハイエース」木漏れ日に馴染む角目顔! 200AリチウムとDCクーラーが紡ぐ大人の秘密基地
トヨタ「ハイエース」木漏れ日に馴染む角目顔! 200AリチウムとDCクーラーが紡ぐ大人の秘密基地
Auto Messe Web
70万円台の「ロードスター」って大丈夫!? 電動ハードトップのNC型「RHT」狙い目は120万円前後から!
70万円台の「ロードスター」って大丈夫!? 電動ハードトップのNC型「RHT」狙い目は120万円前後から!
ベストカーWeb
新型エルグランドの大画面が楽しすぎる!! オーナーが「5つの壁紙」とメーター表示を試して分かったこと
新型エルグランドの大画面が楽しすぎる!! オーナーが「5つの壁紙」とメーター表示を試して分かったこと
ベストカーWeb
日産「フェアレディZ」最新モデルに注目 573万円のエントリー仕様とは
日産「フェアレディZ」最新モデルに注目 573万円のエントリー仕様とは
くるまのニュース
奥様も納得? 乗り心地も進化した日産スポーツカー「フェアレディZ」改良モデル、意外な反響
奥様も納得? 乗り心地も進化した日産スポーツカー「フェアレディZ」改良モデル、意外な反響
くるまのニュース
「酷い……」ビッグモーター問題その後──街のバイク屋で自賠責や任意保険に入れなくなる? 2年で2.6万店減「保険代理店の契約打ち切り」の悲鳴
「酷い……」ビッグモーター問題その後──街のバイク屋で自賠責や任意保険に入れなくなる? 2年で2.6万店減「保険代理店の契約打ち切り」の悲鳴
webオートバイ
1070馬力へチューニング費1248万円。総額2080万円超を投じたR35 GT-Rが約1123万円で決着
1070馬力へチューニング費1248万円。総額2080万円超を投じたR35 GT-Rが約1123万円で決着
Auto Messe Web
年中使えるセイワのフロントウインドウ保護カバーが超優秀だった
年中使えるセイワのフロントウインドウ保護カバーが超優秀だった
@DIME
新開発の4気筒エンジンに期待の声! トヨタ次期型「カローラ」に“1.5リッター直4”搭載のウワサあり 「立体駐車場に入らないと本末転倒」と大型化を心配する声も
新開発の4気筒エンジンに期待の声! トヨタ次期型「カローラ」に“1.5リッター直4”搭載のウワサあり 「立体駐車場に入らないと本末転倒」と大型化を心配する声も
VAGUE
骨折や死亡事故も……昔のクルマのエンジン始動は命がけ。今や当たり前の「セルモーター」は偉大な発明だった
骨折や死亡事故も……昔のクルマのエンジン始動は命がけ。今や当たり前の「セルモーター」は偉大な発明だった
WEB CARTOP
壊れたツインキャブをあえてシングル化!ホンダZ水中メガネで高速90キロ巡航する技
壊れたツインキャブをあえてシングル化!ホンダZ水中メガネで高速90キロ巡航する技
Auto Messe Web
【8月スポーツカー販売ランキング】ロードスターが4位→1位に浮上! WRX S4は1位→5位に後退
【8月スポーツカー販売ランキング】ロードスターが4位→1位に浮上! WRX S4は1位→5位に後退
月刊自家用車WEB
初期生産型「F40」を発見 希少な「ノンキャタ・ノンアジャスト」仕様 LM仕様に“改造”され日本でも過ごした「赤いフェラーリ」の価値とは
初期生産型「F40」を発見 希少な「ノンキャタ・ノンアジャスト」仕様 LM仕様に“改造”され日本でも過ごした「赤いフェラーリ」の価値とは
VAGUE
剥離全塗装で新車同然へ蘇った1216万円の落札額。海外競売で高評価を受けたランエボVI
剥離全塗装で新車同然へ蘇った1216万円の落札額。海外競売で高評価を受けたランエボVI
Auto Messe Web

みんなのコメント

153件
  • xrb********
    オープンカーは真冬にヒーターガンガン焚いて乗るものです
    真夏にホロ開けてたら馬kに見られます
    まあ、実際b鹿だけど
  • blr********
    バイクはどうなんねんって話、
    オープンが辛いって言っても足元だけでもクーラーがつけれるやん
    バイクは股にエンジンがあるんよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

662 . 0万円 ~ 777 . 7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

250 . 0万円 ~ 1250 . 0万円

中古車を検索
ロータス エリーゼの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

662 . 0万円 ~ 777 . 7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

250 . 0万円 ~ 1250 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村