現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタにも筆の誤り!? オデッセイ追撃で登場するも1代で消えた「ガイア」

ここから本文です

トヨタにも筆の誤り!? オデッセイ追撃で登場するも1代で消えた「ガイア」

掲載 124
トヨタにも筆の誤り!? オデッセイ追撃で登場するも1代で消えた「ガイア」

 この記事をまとめると

■「ガイア」はオデッセイ人気を受けトヨタが急遽投入したミニバン

いま生まれていればなぁ~感! 販売は失敗したけど「トヨタ・ナディア」はいいクルマだった

■イプサムをベースに高級感を強めた仕立てとなっていた

■オデッセイには敵わず1代限りでモデル廃止となった

 トヨタのミニバン史で忘れられがちな1台

 いまではアルファードやノア&ヴォクシー、シエンタといった大人気の車種を揃えるトヨタのミニバンに、かつてガイアというモデルがあったのを覚えているだろうか。

 1990年代初頭はキャブオーバー、FRのミニバンが主流だったのだが、1994年、そこに突如として現れたのが、乗用車ベースで室内の広さや低床を確保できるFFのミニバン、ホンダ・オデッセイだった。

 オデッセイは多人数乗用車を求めるファミリーユーザーにとってまさに衝撃の1台であり、大ヒット。その初代は1999年まで生産、販売され、1999年には2代目へと進化。2001年には筆者も所有したスポーティグレードのアブソルートを追加し、その人気を不動のものにしたのである。

 そんなオデッセイ人気、ひいては乗用車ベースのミニバン人気にあやかるべく、トヨタが急遽開発し、1998年に発売したのが3ナンバーサイズの乗用ミニバン、ガイアだった。

 すでにトヨタには1996年に登場したイプサムという5ナンバーサイズの3列シート・7人乗りのコンパクトミニバンがあったのだが、その全長を90mm伸ばし、全高を20mm高め、イプサムに対して室内スペースを拡大。オデッセイの対抗馬として企画されたのである(プラットフォームはコロナプレミオのもの)。

 当時のトヨタの説明によれば、「扱いやすい5ナンバーボディの高級ファミリービークルがガイア。高級感あふれるエクステリア、そして、ゆとりと高品位のインテリアを特徴とする、より豊かなモビリティライフ(クルマとともにある生活)を楽しむためのミニバンである」とされる。

 駆動方式はFFと4WDを設定。4WDシステムはFFとトルクスプリット4WDがセレクトできるアクティブトルクコントロール4WDを採用した。搭載エンジンはFF系が135馬力の2リッターハイメカツインカムと94馬力の2.2リッターディーゼルターボ、4WDは2リッターハイメカツインカムのみの設定。ミッションはすべてのモデルで4速ATのみとなっていた。

 モノグレード展開ながら、2-2-2名の6名定員モデルと、2-3-2名の7名定員モデルの2タイプがあり、さらにエアロパーツを装着するエアロ、プライバシーガラスなどが付く”L”、”L”の装備に加えアルミホイールなどが装備される”G”、装備を簡略化した”S”と、3つのパッケージオプションを用意。安全装備として全車にデュアルエアバッグやABS、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトを標準で装着し、当時の新車価格は税込205万~268万円であった。

 オデッセイの牙城を崩すことはできなかった

 エクステリアのメッキパーツの多用、イプサムにない2列目キャプテンシートの設定など、イプサムより高級に仕立てられたガイアだったが、2004年8月に生産を停止、9月に販売を終了し、2代目はなかった。

 2.2~2.3リッター直4に加え3リッターV6エンジンを用意し、足まわりにはアコード譲りの4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用し、全幅1770mmの余裕ある3ナンバーのボディサイズと室内空間を備えるのみならずデザイン的にも優れたホンダの渾身作、オデッセイに敵うはずもなかったからである。

 なお、ガイアと入れ替わりに発売されたミニバンは(後継車ではない)、2004年9月に登場したラウム譲りのパノラマオープンドアという切り札をもったアイシスであった(基本は5ナンバーで一部グレードは3ナンバー)。こちらは2017年まで生産された、13年間ものロングライフモデルとなっている。

 いずれにしても、1990年代後半からの「乗用ミニバンを出せば売れる!」という、オデッセイとステップワゴンが席巻した日本の第1期ミニバンブームのなかで、その存在感を発揮できなかった1台がガイアということになるだろうか。

 とはいえ2000年代に入ってからのトヨタは、2001年に初代ノア&ヴォクシー、2002年に初代アルファード、2003年には5ナンバーサイズでセダンに匹敵する低重心な走りを実現する初代ウィッシュといった大ヒット作のミニバンを続々登場させた。

 トヨタのミニバンラインアップを充実させ、現在の圧倒的人気を誇るトヨタミニバンの布石をガイアも築いてきたことは間違いない事実である。

文:WEB CARTOP 青山尚暉
【キャンペーン】毎日機械洗車が50%オフ!お得に愛車をピカピカに(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

フォルクスワーゲンの新型EVの欧州価格は約480万円から! 「ID.ポロ」に続く新作「ID.クロス」は日本導入が待ち遠しくなるコンパクトSUVだった
フォルクスワーゲンの新型EVの欧州価格は約480万円から! 「ID.ポロ」に続く新作「ID.クロス」は日本導入が待ち遠しくなるコンパクトSUVだった
WEB CARTOP
DTMを制したAMGが記念に作った速すぎるCLK! 180台限定のブラックシリーズよりも過激な「CLK DTM AMG」【21世紀スーパーカーFILE #033】
DTMを制したAMGが記念に作った速すぎるCLK! 180台限定のブラックシリーズよりも過激な「CLK DTM AMG」【21世紀スーパーカーFILE #033】
WEB CARTOP
人前で開ければヒーロー間違いナシ! レーシングカーばりの「チルトカウル」採用の市販モデルを集めてみた
人前で開ければヒーロー間違いナシ! レーシングカーばりの「チルトカウル」採用の市販モデルを集めてみた
WEB CARTOP
上級ミニバン戦線異状アリ!《新型エルグランド vs アルファード/ヴェルファイア 》
上級ミニバン戦線異状アリ!《新型エルグランド vs アルファード/ヴェルファイア 》
グーネット
Aピラーから生えた左側だけのミラーが「初期モノ」の証! フェラーリ・テスタロッサのなかでもファンが熱視線を向ける「モノスペッキオ」とは
Aピラーから生えた左側だけのミラーが「初期モノ」の証! フェラーリ・テスタロッサのなかでもファンが熱視線を向ける「モノスペッキオ」とは
WEB CARTOP
新N-BOXカスタムは、巨大クロームグリルで「オラオラ顔」を再定義。何が変わった?
新N-BOXカスタムは、巨大クロームグリルで「オラオラ顔」を再定義。何が変わった?
月刊自家用車WEB
クラウンスポーツと150万円の差、、、ハリアーはまだまだ狙い目すぎる
クラウンスポーツと150万円の差、、、ハリアーはまだまだ狙い目すぎる
ベストカーWeb
ホンダってこういうところがイイのよ! かつて高らかに掲げた「グリーンマシーン」を覚えているか?
ホンダってこういうところがイイのよ! かつて高らかに掲げた「グリーンマシーン」を覚えているか?
WEB CARTOP
クルマ好きは安心せよ! ニッポンの未来は明るいぞ! JMSから探れば日本にピッタリな「ちっちゃくて面白いヤツら」が元気だった
クルマ好きは安心せよ! ニッポンの未来は明るいぞ! JMSから探れば日本にピッタリな「ちっちゃくて面白いヤツら」が元気だった
WEB CARTOP
初代ロゴ復活! 30周年特別仕様車が出たステップワゴンの「あえて尖らない良さ」を再評価!
初代ロゴ復活! 30周年特別仕様車が出たステップワゴンの「あえて尖らない良さ」を再評価!
ベストカーWeb
【最速累計300万台突破】絶対王者N-BOXがマイナーチェンジ! CUSTOMはなぜ「顔」を変えたのか
【最速累計300万台突破】絶対王者N-BOXがマイナーチェンジ! CUSTOMはなぜ「顔」を変えたのか
ベストカーWeb
ホンダ「N-BOX」がマイナーチェンジ 質感高めた標準モデルは176万円から
ホンダ「N-BOX」がマイナーチェンジ 質感高めた標準モデルは176万円から
くるまのニュース
メルセデス・ベンツ新型「CLAシューティングブレーク」発売 新世代ワゴンは621万円から
メルセデス・ベンツ新型「CLAシューティングブレーク」発売 新世代ワゴンは621万円から
くるまのニュース
ランドローバー・ディスカバリー2027年モデルの受注開始! 40台限定の「ランドマークエディション」が登場【新車ニュース】
ランドローバー・ディスカバリー2027年モデルの受注開始! 40台限定の「ランドマークエディション」が登場【新車ニュース】
くるくら
アクアの「スムーズストップ」って何? 燃費だけじゃない“止まり方の上質感”をチェック
アクアの「スムーズストップ」って何? 燃費だけじゃない“止まり方の上質感”をチェック
ベストカーWeb
「ジムニーノマドは捌けない」「FJクルーザーは子育て層NG」「デリカはディーゼル一択」 SUV専門中古車屋が本音で語る市場の最新情報
「ジムニーノマドは捌けない」「FJクルーザーは子育て層NG」「デリカはディーゼル一択」 SUV専門中古車屋が本音で語る市場の最新情報
WEB CARTOP
じつはファンの多い「軽バン」を選ぶ楽しみが消える! OEM化がさらに進んで実質1車種になる可能性もゼロじゃない
じつはファンの多い「軽バン」を選ぶ楽しみが消える! OEM化がさらに進んで実質1車種になる可能性もゼロじゃない
WEB CARTOP
クルマ好きも二度見する激レア仕様!USトヨタ「シエナ」をレクサスLM風に仕立てた1台
クルマ好きも二度見する激レア仕様!USトヨタ「シエナ」をレクサスLM風に仕立てた1台
Auto Messe Web

みんなのコメント

124件
  • cra********
    ガイアは5ナンバーだっつーの。イプサム上級版として出されました。3ナンバーなんていい加減にもほどがある。だれか分かる人チェックしてないのか????
  • reg*******
    どう考えてもガイアはオデッセイよりひとつ下の車格。 
    追撃に出たのは2代目イプサムでは?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

508 . 6万円 545 . 1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 9万円 594 . 9万円

中古車を検索
ホンダ オデッセイの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

508 . 6万円 545 . 1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 9万円 594 . 9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村