前回はまさかの横転でいろいろと話題になってしまった「ベストカーミライース」を駆る国沢光宏さん。今回のGRラリーチャレンジは福井県の恐竜勝山ラウンド。ちょっと涼しい北陸の地でミライースターボはどう活躍するのか!!! なによりモータースポーツの入り口を意識した国沢さんのレポートが嬉しいっす!!!
文:国沢光宏/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】格上クラスに迫るミライースターボ!!! 軽自動車ラリーは日本の進むべき道だぁ!!!!(14枚)
10万円で復活するのがミライースの強み
「ミライースの魅力は修理代の安さです!」と何度か紹介してきた。実際、競技で壊し易いバンパーやフェンダーなどヤフオクで中古部品探せば数千円で山ほど探せる。ただ実証しておらず。ブツけなければ修理なんか必要ないですから。
しかし! ラッキーにも(こう表現させてください。泣)、琵琶湖で開催されたラリーで横転。ついに安いことを証明する機会がやってきた! ちなみにダメージは小さくない。フロントドアとリアドアについちゃガリ傷だけでなく曲がっており、板金するより交換が早そう(窓ガラス&電動格納ミラーも要交換)。
加えてリアフェンダーからCピラーに掛けガリガリのキズ。写真の如くルーフラインもガリガリである。普通に考えれればドア2枚と板金塗装で40万円コースかと。とにかく安く仕上げてください、と修理をお願いする。
まず中古ドアだけれど、前後で送料込み4万円。嬉しいことに窓ガラスやドアハンドル付きの上、ボディカラーは黒なので塗装不要。電動格納式ドアミラーも新品だと5万円くらいするけれど4千円。ちなみにもう少し時間を掛ければドアミラーまで付いてるフロントドアも同じ値段で探せたと思う。ドア交換すれば、残るはガリ傷だ。普通に板金塗装すれば面積が大きいだけにお金掛かる。
閃いたのがWRX S4の時に施工したマジカルカーボン。大阪の『ハセプロ』の製品なのけれど、なかなかカッコ良い! 傷ついている場所をパテで埋めてもらい、簡易塗装。パテ埋め3万9800円+簡易塗装8800円で4万8600円。マジカルカーボンは長谷川社長が「ミライース向けの商品開発など考えたいと思っているため今回は協賛します」。なんと10万円で終了してしまった!
しかも写真のようにルーフラインやピラーがカーボン調になったのでノーマルよりカッコ良くなっちゃいました! いわゆる「怪我の功名」か。今回使った新製品は汚れが付かない表面になっているそうな。それにしてもハセプロの職人さん仕事が丁寧で上手。WRX S4の時も驚いたけれど、かくなる上はドアもマジカルカーボンにしたら一段とカッコ良くなりそう。
新聞記者も日産大生も”学ぶ”、懐の広いラリー
ということで迎えたGazooラリーチャレンジ『恐竜勝山』である。今回のコドラは5月11日の『富士すその』と同じ大手新聞記者の八尾さん。Gazooラリーチャレンジ参戦は毎回「初めてのコドラ」にラリー体験をしてもらうというコンセプトなのだけれど、富士すそのは6つあるSSのうち3本がキャンセルになってしまったので”おかわり”ということになった。
日産自動車大学校のメカニックチャレンジは、こういった経験をまったくしたことのない1年生と、スリランカからの留学生というメンバー(DGRの人がメンテの先生役をやってくれる)。メカニックの体験も出来るというあたりがGazooラリーチャレンジの素晴らしさだと思う。とにかくいろんな人にモータースポーツを知って貰いたいというのが私の願いです。
ラリー会場に行くと琵琶湖で転倒したことがなぜか知れ渡っており「今回は気を付けてくださいね~」などと冷やかされる。どうやら私は”やらかすドライバー”だと思われているらしい。足かけ40年以上レースやラリーをやってきて転んだの、2回目なんですけどね!
場内アナウンスでも「前回はコケた国沢選手ですが~」だって。汚名を返上することの難しさを知る(笑)。 ということで競技です。矢尾コドラ、前回はガチガチに緊張。ペースノートを早読みするなど大混乱に陥ったものの、今回は上原あずみコーチの教えをしっかり聞き冷静。
私が一番苦手とする駐車場にパイロン置くジムカーナ風のSSはカンペキにコースを暗記してくれたため、迷うこと無く走れました。結果、2本とも出走70台中の22位! 非力なクルマとしちゃ望外のリザルトでした。
ただ矢尾さんとラリーの相性が悪いのか、今回も6本のSSのうち、一番長い林道SSが2本キャンセル。短い林道SSも1本キャンセルで3本しか走れず。それでも22位は手応えあったらしく、とっても楽しかったそうな。日産自動車大学校のメカニックも初めてのラリーを楽しんで貰えた様子。今後もGazooラリーチャレンジで「初めてのコドラ」を体験してもらいたいと思います。
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