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愛車の履歴書──Vol86 萩原聖人さん(前編)

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愛車の履歴書──Vol86 萩原聖人さん(前編)

愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第86回の前編。俳優の萩原聖人さんが、かつて乗っていたアメ車に触れた!

歴代愛車はすべてアメ車

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「そうそう、この顔でした」と言いながら、俳優の萩原聖人さんはシボレー「タホ」に歩み寄った。

そして、「僕が乗っていたやつは4ドアだったから、もう少し長かったような気がします」と続けた。

「実は、買ったクルマは人生で4台だけ、それもすべてアメ車なんですよ」

クルマにそれほどこだわりはないという萩原さんであるけれど、アメリカ車ばかり、しかも1台を長く愛用しているということは、なんらかの思い入れがあるはず。興味深い愛車の歴史について、じっくりと振り返っていただいた。

1971年生まれの萩原聖人さんが運転免許を取得したのは20歳のとき。オートバイに乗る役を演じるためだったという。

「不思議と免許を取ってクルマで出かけたいという気持ちはあまりなくて、仕事で必要に迫られたので二輪の中免を取って、どうせだったらクルマも一緒に取ろうという感じでした。正直、バイクは恐怖心のほうが強くてプライベートで買ったことはないんですが、ハリウッド映画を見ていると格好いいアメ車が出てくるじゃないですか。映画の影響でアメリカのクルマに憧れを抱くようになった記憶があります」

20歳から21歳になる頃に萩原さんが手に入れたのが、3代目のシボレー「カマロ」だった。

「アメ車の格好よさって、スーパーロボットっぽさだと思うんです。“マジンガーZ感”というか、少し大雑把なんだけど馬力がある感じが好きです。いっぽうイタリアのスポーツカーはもうちょっと洗練されているというか、僕は“ガンダム感”を感じるんですね」

アメ車はマジンガーZ、イタ車がガンダムというたとえは、言いえて妙だ。

萩原さんの最初の愛車になった3代目カマロのデビューは1982年で、1992年まで生産された。ヨーロッパ車とはひと味違う陽気で華やかなデザインや、5.0リッターのV型8気筒エンジンを積むわりには手頃な価格だったこと、ヤナセが取り扱う安心感などがあいまって、バブルの好景気に沸く日本でもヒットした。ちなみに1989年時点での価格は、スポーツクーペが338万円、スポーツコンバーチブルが495万円、5.7リッターのV8を積むIROC-Zが450万円だった。

「少しずつ仕事がうまくいくようになっていた時期ですが、まだまだ好きなようにお金を使うわけにはいかなくて、赤いカマロを中古車屋さんで買いました。当時住んでいたマンションにはクルマが置けなかったので、近所で見つけた駐車場に青空駐車していました。クルマが好きな友人は、エンジンがどうとかマフラーを換えてとか、そんな話をしていましたが、僕はそこにはあまり興味がなくて、ガワが格好いいから好き、という感じでしたね。このときに買った中古のカマロには、2年か3年乗ったはずです」

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初めての愛車を乗り換えるきっかけになったのは、1992年に公開された映画『氷の微笑』だった。

「マイケル・ダグラスが運転していた(フォード・)マスタングのコンバーチブルがすごく格好よくて、ひとめぼれですね。これに乗りたいと思って、映画に出ていたのと同じワインレッドみたいな色のコンバーチブルを買いました」

萩原さんが購入したのは、1979年から1993年まで生産された3代目のフォード・マスタング。ちなみに、最初の愛車だったカマロとマスタングは常にライバル関係にあった。1964年に登場して大ヒットした初代マスタングの対抗馬として、1966年に初代カマロが発表されて以来、切磋琢磨を続けたのだ。つまり萩原さんは、宿命のライバルを続けて愛用したことになる。

「映画で見て欲しいと思ったクルマを頑張って手に入れたので、夢がひとつ叶ったという感覚で、あのマスタングにはめちゃくちゃ思い入れがありましたね。コンバーチブルにも一度乗ってみたいという憧れがあって、それも満たされました。ただ、実際は3回ぐらいしかオープンにしませんでしたけれど(笑)」

それだけ愛着があったマスタングを手放すことになったのは、生活環境が変わったためだった。

「ちょっとしたアイデアがあって、ベンチシートのクルマがいいなと探していました。そこで見つけたのがこのタホでした」

こうして萩原さんは、1991年から2000年まで生産されたフルサイズSUVの初代シボレータホを購入する。萩原さんの愛車は4ドアだったとのことだけれど、ヤナセが正規輸入で取り扱ったのは3ドアだけだったから、並行輸入された個体だと推察する。

「エアロパーツがたくさん付いていた記憶があります。とにかくデカくて、出かけた先で駐車場に停められなくてこまったんです(苦笑)。でも不便なことはたくさんあっても、それを補って余りある存在感や格好よさがありました。結局、僕がアメ車に惹かれるのはそういう存在感なんでしょうね。俳優も同じで、演技の良し悪しよりも存在感が重視されることも多い。そんなこともあって、ずっとアメ車に乗っているような気がしています」

クルマにはそれほどこだわりはないと本人は言うけれど、アメリカ車に乗り続けてきた歴史は、萩原聖人という俳優の生き様と通じるものがあるのだ。

後編となる次回は、20年以上にわたって乗り続けている現在の愛車について語っていただく。

萩原聖人(はぎわらまさと)

1971年生まれ、神奈川県出身。93年、映画『学校』、『月はどっちに出ている』、『教祖誕生』で日本アカデミー賞新人俳優賞、話題賞、95年『マークスの山』、97年『CURE』で同賞優秀助演男優賞他を受賞。近年の主な出演作に、ドラマ「神の子はつぶやく」(23)、「ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-」(24)、「恋は闇」(25)、「北方謙三 水滸伝」「横浜ネイバーズ Season2」(26)、映画『Fukushima 50』(20)、『島守の塔』(22)、『海の沈黙』(24)、『長崎—閃光の影で—』『栄光のバックホーム』(25)、『ハローマイフレンド』(26)など。待機作に『君が最後に遺した歌』(3月20日公開)、『2126年、海の星をさがして』(3月20日釧路にて先行上映)、主演を務める『月の犬』(4月24日公開)が控えている。3月29日より舞台「ケムリ研究室no.5『サボテンの微笑み』」(作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)に出演。

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文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・小口あづさ 編集・稲垣邦康(GQ)

文:GQ JAPAN サトータケシ

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