ABB FIAフォーミュラE世界選手権および、ドイツのスポーツカーメーカーであるポルシェは1月18日、2021/2022年フォーミュラE“シーズン8”に導入される新セーフティカー『ポルシェ・タイカン・ターボS』を公開した。
ポルシェ初のフル電動スポーツカーとなるタイカンは、高剛性かつ軽量なボディ、低重心設計、卓越したエアロダイナミクス性能などにより生み出されるステアリングを通じ得られる安心感、安定性の高いハンドリングなど、電動車にもかかわらずポルシェの各モデルに共通した特徴をもっている。
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そんなタイカンシリーズのフラグシップモデルモデルとなるのが“ターボS”だ。出力は実に761PSまで高められたこのモデルはローンチコントロールを搭載し、0-100km/h加速2.8秒、最高速度は260km/hというパフォーマンスを発揮する。
今回お披露目された新セーフティカーはタイカン・ターボSをベースに、セーフティカーには欠かせないライトや消火器などを追加するほかにも、ロールバーや6点式ハーネス付きのレーシングバケットシートが装着され、セーフティカー用の点滅ライトがバンパーに組み込まれ、さらにマレリ・ロガーシステム用のワイヤーハーネスも装着されている。
また、ホワイトとブルーがベースにされたカラーリングは、フォーミュラEに参戦する全11チームのカラーおよび、FIAとフォーミュラEのカラーをあしらった印象的なペイントワークが施され、フォーミュラEに関わるすべての人々の決意と、未来の電動モーターレースへの共通の道を象徴しているという。
この新セーフティカーの登場に、ポルシェ・モータースポーツ副社長のトーマス・ラウデンバッハは、「フォーミュラEがドライバーの安全にとって重要なこの任務をポルシェに託したことを誇りに思う」と述べた。
「オフィシャルセーフティカーであるタイカン・ターボSによってサーキットの安全性に大きく貢献するとともに、ポルシェ・モータースポーツにとってのフォーミュラEの重要性を明確にすることができる」
「この印象的なデザインは、この革新的なレーシングシリーズの成功の未来に対する私たちのコミットメントをすべて表している。たとえコース上のライバルであっても、このメッセージは私たちが一緒に世界へ向けて発信するものなのだ。また、モータースポーツファンではない若い層にも、この方法でアピールしていきたいと考えている」
また、フォーミュラEのCEOを務めるジェイミー・レイグルも「ポルシェ・タイカン・ターボSがシーズン8からチャンピオンシップのセーフティカーを務めることをうれしく思う」とコメントを発表している。
ポルシェ・タイカン・ターボSセーフティカーが導入されるフォーミュラE“シーズン8”は、1月28~29日にサウジアラビア・ディルイーヤでのダブルヘッダーレースで開幕する予定だ。
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