12月27日、富士スピードウェイのスポーツ走行のなかで、1台のGT300マシンとおぼしき車両がシェイクダウンされた。詳細は明らかにされていないが、トヨタGRスープラのエクステリアとともに、埼玉トヨペットGreen Braveを示すと思われるカモフラージュ模様が入れられている。8時50分から14時50分までに行われた3本のスポーツ走行枠を使って、マシンは無事にシェイクダウンを終えたようだった。
『その正体は、まさかのスープラ!?』──12月27日に発売されたオートスポーツNo.1522のなかで掲載した、「2020年は新しいJAF-GTが出てくる」の噂。その車両が走るのでは……? という情報が寄せられた12月27日の富士スピードウェイで、その情報どおり見慣れぬ車両が姿を現した。
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8時50分からのスポーツ走行枠で、やや時間をおいてガレージのシャッターが開けられると、姿をみせたのはGRスープラのボディをもつGTカー。ただ、すでにシェイクダウンされているGT500マシンとは明らかに形状が異なり、より市販車に近い。
さらに走り出すと、TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GTと似た低いサウンドがこだまする。GT300マザーシャシーはエンジンもGTA V8エンジンに定められており、その音とは明らかに異質なものだ。当然、TOYOTA GAZOO RacingからGT3カーのアナウンスはない。「新しいJAF-GT」なのは間違いなさそうだ。
また、ボディには『GB』『GreenBrave』の文字が読み取れるカモフラージュ模様が描かれている。チームスタッフのウェア、コクピットには吉田広樹のヘルメットが見えることからも、埼玉トヨペットGreen Braveが走らせるものであるのは間違いなさそうだ。タイヤはブリヂストンを履いていることが確認できた。
この日は、早朝まで降っていた雨の影響でウエットだった走行1本目ではまず、アウトラップからそのままピットイン。チェックを終えた後、ふたたびコースインすると、まずはそのままチェッカーまで走りきった。日射しが出てドライになった10時50分からの走行2本目では、途中赤旗中断があったものの、GRスープラとおぼしき車両は順調に周回。13時40分からの走行3本目でも、非常に快調なペースで走行を終えた。
ピット内はGT500のテストかと思うほど、非常に多くのスタッフが携わっているシーンが見て取れたが、関係者によればこのマシンはJAF-GTカーではあるものの、詳細はまだ明かせないという。埼玉トヨペットGreen Braveは2020年1月10日にスタートする東京オートサロン2020に出展する予定で、このGRスープラとおぼしきマシンの詳細はオートサロンで明らかにされそうだ。
スーパーGTもてぎ戦の際にその“存在”が明かされた新たなJAF-GT車両がこのマシンなのか。そして2019年に大きな躍進を遂げた埼玉トヨペットGreen Braveのニューウェポンがこの車両なのか……!? 興味は尽きないところだ。
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