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「心配していた」とマクラーレンF1代表。最善2ストップを脅かしたフェルスタッペンの好ペース

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「心配していた」とマクラーレンF1代表。最善2ストップを脅かしたフェルスタッペンの好ペース

 スペインGP後、マクラーレンF1のチーム代表であるアンドレア・ステラは、レース中盤のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のペースについて「心配していた」と公に認めた。

 マクラーレンチームは、ステラが「自分たちの戦略が最速だと確信しており、すでにコース上でマックスを抜いていた」と説明したとおり、フェルスタッペンが3ストップ戦略をとっていると知ったときにライバルの存在心配していなかった。しかしステラが指摘したように、「マックス(・フェルスタッペン)のスピードが予想以上に速かった」ため、英国チームとドライバーは脅威を無効化するために対応しなければならなかった。

マルコもレース終盤のフェルスタッペンに困惑。過去のインシデントや誤った決断により「感情に飲まれてしまった」

 チームを率いるステラは、「フェルスタッペンがわずか13周でピットインするのを見たとき、彼は3ストップを行うのだろうと思った。すでにコース上で彼をオーバーテイクしていたので問題にはならないだろうし、ペース面でも充分なアドバンテージがあるはずだと考えていた」と述べた。

 その後、マクラーレンのピットウォールの雰囲気が変わり始めた。その理由を同氏は次のように説明した。

「実際、マックスのペースが速かったためだ。スピードがあり、第2スティントでミディアムタイヤに履き替えたとき、我々はあまりプッシュせずに、ペースをコントロールしていた。しかし彼は、我々が見込んでいたよりもずっと早く追いついてきた」

「私たちはドライバーたちに『もっとプッシュすべきだ』と指示したが、ふたりとも『これ以上のペースは出ないと思う』という返事だった。つまり、その段階でファーストスティントで予想していた状況に変化が出てくる可能性があると少々心配した」

 さらに、マクラーレンにはもうひとつの問題があった。「オスカー(・ピアストリ)とランド(・ノリス)が2.5秒ほどしか離れていなかったため、フェルスタッペンをカバーする必要がある場合、ふたりでそれを行うのは少々問題となっただろう」とステラは説明した。

「だが、ありがたいことにフェルスタッペンが少しペースを落とし始めた。オスカーは第2スティントの終わりにかなりのペースを出し、そのおかげでピットストップの流れをコントロールしながら進めることができた」

 レッドブルがセーフティカーピリオド後の“スプリント”で競争力のあるタイヤを使い果たし、フェルスタッペンにハードコンパウンドタイヤを履かせたことを考えると、マクラーレンがそのような問題を避けるために2ストップ戦略に固執したと考える人もいたが、ステラは「2ストップを選択した理由は、それが最速の戦略だと考えたからだ」と明言した。

 しかし、その戦略にもリスクがないわけではなかったとステラは指摘した。「2ストップのほうが速かったと思う。だが、これほど速い3ストップのクルマがいると、2ストップ側おプッシュする必要がある。長いスティントでプッシュしなければならないという事実に関連して、いくつかのリスクが出てくるものだ」

「ときにはタイヤがどの程度摩耗するか予測できないことがある。タイムを見ると、我々がスティントの開始時にプッシュしすぎないように非常に注意していたことがわかる。スティントの開始時にプッシュしすぎると、最後にデグラデーション(タイヤの劣化)が生じてしまう。これが、最終的にフェルスタッペンに起こったことだ。彼は3回目のスティントでは序盤にかなりプッシュしたが、その後は勢いが衰えてしまった」

 ステラは、この問題を要約して次のように述べた。「これは限られた予算のようなものだ。どこに使うかを決めるだけだが、2ストップの場合は、リスクがずっと高くなる。タイヤが摩耗しても、そのまま走り続けなければならない。そうなるとかなり厳しい。つまり、2ストップの方が速かったと思うが、ある程度のリスクはあったということだ」

[オートスポーツweb 2025年06月05日]

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みんなのコメント

2件
  • yas********
    ペースを上げることは両チーム可能なのだろうがタイヤだけでなく燃料の問題もあるのでペースコントロールが難しいんだろうね
  • bld********
    最終的にはSCから全てが崩れ去って後味の悪い結果になったけどそれまでの走りとチームの戦略は素晴らしかったよね

    RB21が遅いとかレッドブルをトップチームじゃなくなったとか言ってる人は角田しか見てないのでは?
    角田しか見てなければ遅いダメマシンのダメチームに見えるだろうよ
    でもそれはドライバーの責任感ご大きいのでは?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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