現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > さよなら伝説のV12エンジン メルセデスが正式にV型12気筒エンジンの生産中止を発表 米国、中東&中国では引き続き販売が継続される

ここから本文です

さよなら伝説のV12エンジン メルセデスが正式にV型12気筒エンジンの生産中止を発表 米国、中東&中国では引き続き販売が継続される

掲載 72
さよなら伝説のV12エンジン メルセデスが正式にV型12気筒エンジンの生産中止を発表 米国、中東&中国では引き続き販売が継続される

12気筒エンジンの終焉が、いよいよ現実となった。少なくとも欧州ではそうだ。メルセデス・ベンツは、伝説的なV12エンジンをEU市場で廃止することを正式に発表した。

大排気量エンジンを愛するファンにとっては、まさに苦い知らせである。メルセデス・ベンツは、6.0リッターV12ツインターボエンジンの欧州での販売を終了する。このV12は、より厳格化されたEuro 7排出ガス規制への対応が困難となったことから姿を消し、今後は改良型V8エンジンがメルセデス・マイバッハの最上位パワーユニットを担うことになる。

伝説のバイクが生まれ変わる!スズキが2027年型ハヤブサを発表 新たなカラーリングを纏った新型「隼」の全情報!

V12エンジンに欧州での未来がないことは以前から予想されていたが、今回メルセデス・ベンツが正式に認めた形だ。同社の広報担当者によれば、新しいEuro 7排出ガス規制のもとでは、V12を経済的に継続販売することができなくなったという。

メルセデス・ベンツがV12を廃止 新たな頂点はV8へ今回の措置はEU加盟国だけにとどまらない。欧州の車両登録制度であるCoC(Certificate of Conformity:適合証明書)を採用するアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーも対象となる。また、インド市場でもV12エンジンはラインアップから姿を消す。

EU市場で伝説のV12エンジンの販売終了を正式発表したメルセデス・ベンツ。V12の後継となるのは、改良型4.0リッターV8ツインターボエンジンだ。最高出力は450kW(612PS)を発生し、従来のフラッグシップユニットに迫る性能を実現している。

メルセデス・ベンツは、この新型V8について「マイバッハの顧客が求める静粛性や快適性、そして圧倒的なパフォーマンスを十分に満たしている」と説明しており、欧州市場ではV12の正統な後継ユニットとの位置付けだ。

V12はアメリカ、中国、中東で存続とはいえ、V12が完全に消滅するわけではない。中国、アメリカ、中東といったマイバッハの主要市場では、「メルセデス・マイバッハ S 680」が今後もV12エンジンを搭載して販売される。

この6.0リッターV12ツインターボは最高出力630PS、最大トルク900Nmを発生。新しいV8を18PS、50Nm上回るスペックを誇る。それでも車名は世界共通で「S 680」が維持される予定だ。

12気筒はますます希少な存在へメルセデス・ベンツの決断によって、12気筒モデルはさらに数を減らすことになる。すでにベントレーはW12エンジンの生産を終了し、BMWも現行7シリーズへの世代交代とともにV12へ別れを告げた。

現在も量産車でV12を継続しているメーカーは、ゴーストとファントムに搭載するロールス・ロイスくらいしか存在しない。

欧州では、もはやV12は「絶滅危惧種」どころか歴史の一部になろうとしている。環境規制の強化という時代の流れは止められない。しかし、一方で自動車史を彩ってきた名機がまたひとつ姿を消すことに、寂しさを覚えるエンスージアストは少なくないはずだ。We miss you, V12.

Text: Bianca GarloffPhoto: Mercedes-Benz

編集部よりV12エンジンが消える理由は「技術的に作れない」からではない。「作ろうと思えば作れる」が、「規制をクリアしながら採算を取ることができない」というのが実情だ。これは今後、V10や大排気量V8にも共通する課題となるだろう。皮肉なことに、欧州で姿を消したV12は、中国やアメリカ、中東では今なお求められている。内燃機関の終焉は世界一律ではなく、市場ごとに異なるスピードで進んでいるのだ。AUTO BILDが「いよいよ内燃機関への締め付けが本格化した」と表現したのも、その現実を象徴している。今後数年で、高級車市場の勢力図はさらに大きく変わっていきそうだ。アウトビルトジャパン(Auto Bild Japan)

文:AutoBild Japan
【キャンペーン】8月の毎週金・土・日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

フォード『マスタング』に歴代初4ドア版『マッハ4』導入確定か ハイブリッドV8搭載スポーツセダンに 価格は4万ドル以下
フォード『マスタング』に歴代初4ドア版『マッハ4』導入確定か ハイブリッドV8搭載スポーツセダンに 価格は4万ドル以下
AUTOCAR JAPAN
「アメ車、カッコいい!」なのになぜ日本じゃあまり見かけない!? “デカすぎる”ってだけじゃない アメリカ車が日本市場で苦戦する理由とは
「アメ車、カッコいい!」なのになぜ日本じゃあまり見かけない!? “デカすぎる”ってだけじゃない アメリカ車が日本市場で苦戦する理由とは
VAGUE
“本質から逸脱したGT3”にポルシェ首脳も懸念を表明「プロトタイプのようなマシンは見たくない」
“本質から逸脱したGT3”にポルシェ首脳も懸念を表明「プロトタイプのようなマシンは見たくない」
AUTOSPORT web
「美しいデザインは今も色褪せない…」国産車で初の280馬力を達成。現在も高い人気を誇る37年前の日産のスポーツカー[Z32型 フェアレディZ]
「美しいデザインは今も色褪せない…」国産車で初の280馬力を達成。現在も高い人気を誇る37年前の日産のスポーツカー[Z32型 フェアレディZ]
月刊自家用車WEB
【輸入車市場における活発な日本メーカーの動き】今後も大幅変動か 2026年上半期の輸入車市場ランキング メルセデス・ベンツは陥落
【輸入車市場における活発な日本メーカーの動き】今後も大幅変動か 2026年上半期の輸入車市場ランキング メルセデス・ベンツは陥落
AUTOCAR JAPAN
CX-5じゃ物足りない人に刺さりそう! 米国生産車の日本導入が現実になった今、マツダ「CX-50」の上陸が気になる理由
CX-5じゃ物足りない人に刺さりそう! 米国生産車の日本導入が現実になった今、マツダ「CX-50」の上陸が気になる理由
VAGUE
フォード、2万8350ドルの低価格ピックアップトラック『ファゾム』来年発売へ トヨタRAV4より広い室内
フォード、2万8350ドルの低価格ピックアップトラック『ファゾム』来年発売へ トヨタRAV4より広い室内
AUTOCAR JAPAN
47年前の個体なのに走行1803キロの“ほぼ新車”「世界でもっとも保存状態の良い」カウンタックがオークションに登場 塗装やタイヤまですべてオリジナルの「LP400S」の価値は
47年前の個体なのに走行1803キロの“ほぼ新車”「世界でもっとも保存状態の良い」カウンタックがオークションに登場 塗装やタイヤまですべてオリジナルの「LP400S」の価値は
VAGUE
マクラーレンP1を凌駕するパワーウエイトレシオ ドンカーブート P24 RS(1) ロータス・セブンの面影なし V6ツインターボはフォードGT譲り
マクラーレンP1を凌駕するパワーウエイトレシオ ドンカーブート P24 RS(1) ロータス・セブンの面影なし V6ツインターボはフォードGT譲り
AUTOCAR JAPAN
ブガッティからフェラーリ、マクラーレンまで クリスティアーノ ロナウドが高級車のコレクションを披露 その希少性はまさに圧巻だ!
ブガッティからフェラーリ、マクラーレンまで クリスティアーノ ロナウドが高級車のコレクションを披露 その希少性はまさに圧巻だ!
AutoBild Japan
最高時速は314キロ! 世界初にして唯一のキャブ式48バルブV12搭載の「黒いカウンタック」がオークション登場 欧州仕様“ダウンドラフト”の「LP5000QV」とは
最高時速は314キロ! 世界初にして唯一のキャブ式48バルブV12搭載の「黒いカウンタック」がオークション登場 欧州仕様“ダウンドラフト”の「LP5000QV」とは
VAGUE
テスラはたった20年で巨大企業に! 既存自動車メーカーじゃあり得ない戦略で成功を収めたワケ
テスラはたった20年で巨大企業に! 既存自動車メーカーじゃあり得ない戦略で成功を収めたワケ
THE EV TIMES
耐久レースに勝つために生まれた“赤いフェラーリ”を発見 70年代に25台のみが作られた“ル・マンを狙った怪物”「512BB/LM」の気になる予想価格とは
耐久レースに勝つために生まれた“赤いフェラーリ”を発見 70年代に25台のみが作られた“ル・マンを狙った怪物”「512BB/LM」の気になる予想価格とは
VAGUE
【この190 5.0 V8シュルツなんぼ?】SECのフロントマスクにSLCのエンジンを組み合わせたメルセデス190(W201)が2700万円に値下げ!
【この190 5.0 V8シュルツなんぼ?】SECのフロントマスクにSLCのエンジンを組み合わせたメルセデス190(W201)が2700万円に値下げ!
AutoBild Japan
「いまや世界的なムーブメントとなった“SUV”の原点」 44年前に登場したオフロード4WD【三菱・パジェロ】だった!
「いまや世界的なムーブメントとなった“SUV”の原点」 44年前に登場したオフロード4WD【三菱・パジェロ】だった!
月刊自家用車WEB
EVの税制控除終了でアメリカはEV在庫の山! とはいえ「完全にやめた」とはできないEV開発の裏事情
EVの税制控除終了でアメリカはEV在庫の山! とはいえ「完全にやめた」とはできないEV開発の裏事情
WEB CARTOP
BMW新型「i3」ドイツ・ミュンヘン工場で生産開始 “ノイエ・クラッセ”第2弾となるEVセダン 日本ではいつ登場?
BMW新型「i3」ドイツ・ミュンヘン工場で生産開始 “ノイエ・クラッセ”第2弾となるEVセダン 日本ではいつ登場?
VAGUE
【中古コンバーチブルレビュー】BMW Z4、アウディA3カブリオレ、VW T-Rocカブリオレ、フィアット500C&ミニ コンバーチブルの中古車を徹底分析
【中古コンバーチブルレビュー】BMW Z4、アウディA3カブリオレ、VW T-Rocカブリオレ、フィアット500C&ミニ コンバーチブルの中古車を徹底分析
AutoBild Japan

みんなのコメント

72件
  • おへ
    >V12はアメリカ、中国、中東で存続とはいえ、V12が完全に消滅するわけではない。

    なんか日本語おかしくない?
  • y50********
    アストンとフェラーリもV12を止めずに頑張ってほしい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3320 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

465 . 0万円 1850 . 0万円

中古車を検索
アストンマーティン V8の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3320 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

465 . 0万円 1850 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村