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キャリイかハイゼットか? 燃費からカスタムまで7番勝負で軽トラ王座を決める!

現行の軽トラは実質3車種だが、約1年後には2択になる

 2020年現在、新車で買える軽トラは、スズキ・キャリイ、ダイハツ・ハイゼットトラック、ホンダ・アクティトラックの実質3車種のみ。「サンバートラックとかミニキャブトラックもあるじゃん」と思われる人もいるだろうが、前述の3車種以外はすべてOEM(エンブレム等が違うだけで中身は同じクルマ)。まとめると以下のようになる。

なぜいま軽トラなのか? 流行りだしたカスタムと熱すぎる5台

〈キャリイ系〉スズキ・キャリイ、ミツビシ・ミニキャブトラック、マツダ・スクラムトラック、ニッサン・NT100クリッパー※2019年4月~2020年3月の新車販売台数は合計7万5042台(全軽自協調べ)

〈ハイゼット系〉ダイハツ・ハイゼットトラック、スバル・サンバートラック、トヨタ・ピクシストラック※2019年4月~2020年3月の新車販売台数は合計8万9356台(全軽自協調べ)

〈アクティ〉ホンダ・アクティトラック※2019年4月~2020年3月の新車販売台数は1万5211台(全軽自協調べ)

 そしてアクティトラックは2021年6月に生産終了が決まっている。後継車種も予定されていないため、あと1年ほどで軽トラはキャリイかハイゼットの2択に絞られることになるのだ。

 「アクティは空荷でも後輪にトラクションを掛けやすいミッドシップレイアウト。エンジンは元気だし耐久性も高く、ファンも多いのに残念ですが…。ただカスタムベースとしては、キャリイやハイゼットに比べてアフターパーツが極端に少ないのが難点。イジっている人も少ないと思います」と、軽トラックの販売やカスタムに詳しい但東自動車の岩出さん。

 ということで、軽トラカスタムの世界では今、キャリイvsハイゼットという一騎打ちの様相を呈している。これから購入を考えている人は果たしてどちらを選ぶべきか? エンジンやコスパ、室内&荷台の広さ、そしてイジりやすさなどの面で比較し、岩出さんのコメントと共にどちらが“買い”なのか検証していく。軽トラ7番勝負、始まります。

1)エンジン勝負! キャリイのR06AとハイゼットのKF、どっちがイイ?

 まずは心臓部、エンジンから。キャリイのR06A型とハイゼットのKF型を比較してみよう。いずれもターボはなく自然吸気のみ。ハイゼットはMTとATでマックスパワーが異なるが、エンジン自体は同じだ。

〈キャリイトラック〉◆エンジン型式:R06A型◆種類:水冷直列3気筒DOHC12バルブ◆総排気量:658cc◆内径×行程:64.0×68.2mm◆圧縮比:11.0◆最高出力:37kw(50PS)/5700rpm◆最大トルク:63N・m(6.4kg・m)/3500rpm

〈ハイゼットトラック〉◆エンジン型式:KF型◆種類:水冷直列3気筒DOHC12バルブ◆総排気量:658cc◆内径×行程:63.0×70.4mm◆圧縮比:11.3◆最高出力:[5MT]34kw(46PS)/5700rpm[4AT]39kw(53PS)/7200rpm◆最大トルク:60N・m(6.1kg・m)/4000rpm

出足も伸びもパワフルなキャリイのR06Aエンジン

 「両車を乗り比べてみると、キャリイの方がレスポンス良くキビキビ走れる印象。低回転でトルクが出る分、出足からパワフルで普段の使い勝手がいいし、高速域もしっかり伸びる。静粛性も高く、細かいところだと始動時のセルモーターの音も安っぽくないのがGOODです」と岩出さん。

ハイゼットのKFエンジンはチューニング向き!?

 一方でハイゼットは耐久性の高さが長所だという。「知り合いのリース業者に聞いた話ですが、何十万キロと走らせてもハイゼットのエンジンは故障がかなり少ないそう。軽トラはたいてい徹底的に乗り潰すクルマですから、頑丈なのは嬉しいポイントでしょう」。

 またエンジンチューンを考えた場合も、ハイゼットのKFの方が「面白い」と岩出さんは語る。「伸びる余地が大きいというか、手を入れた分だけしっかり応えてくれる。ターボ化するのもすごく楽しいですよ。その点、キャリイのR06Aはノーマル状態ですでにチューニングエンジンに近い印象。イジり甲斐があるのはKFの方ですね」。

〈エンジン勝負 結論〉ノーマルで乗るならキャリイ。チューニングするならハイゼット

2)燃費勝負! もともと燃費はいいけど、よりエコなのはどっち?

 仕事でも遊びでも、とにかく乗り倒す軽トラだから燃費も気になる。二駆か四駆か、またマニュアルかオートマかでも変わってくるのだが、カタログ上のJC08モード燃費は以下の通り。

〈キャリイトラック〉◆キャリイ・5MT:[2WD]19.8km/L [4WD]19.6km/L◆キャリイ・3AT:[2WD]17.2km/L [4WD]17.0km/L◆スーパーキャリイ・5MT:[2WD]18.8km/L [4WD]18.0km/L◆スーパーキャリイ・3AT:[2WD]16.2km/L [4WD]15.6km/L◆スーパーキャリイ・5AGS:[2WD]19.0km/L [4WD]18.4km/L

〈ハイゼットトラック〉◆ハイゼット・5MT:[2WD]18.6~19.6km/L [4WD]18.6~19.0km/L◆ハイゼット・4AT:[2WD]17.4~18.4km/L [4WD]17.4~17.6km/L◆ハイゼットジャンボ・5MT:[2WD]18.6km/L [4WD]18.6km/L◆ハイゼットジャンボ・4AT:[2WD]17.4km/L [4WD]17.4km/L

オートマ4速のハイゼットは燃費良好

 マニュアルで比べると微差ながらキャリイが有利、オートマになるとハイゼットの方が明らかに優秀だ。「キャリイのオートマは3速ATでハイゼットは4速AT。その差が出ているのでしょう。パワフルさならキャリイ、エコならハイゼットという感じです」と岩出さん。

 スーパーキャリイの5AGSも要注目。2WDでは19.0km/L、4WDでも18.4km/Lと省燃費だ。「5AGSはクラッチやギアチェンジ操作が自動になった5MTのようなもの。だから燃費もいいんです。それでいてオートマ感覚で乗れる(AT限定免許でもOK)のがメリットですが、ちょっと走りにクセがあり、常にアクセル踏みっぱなしだとギクシャクしちゃう。AT車というよりはMT車の感覚で、アクセルON・OFFのメリハリを意識するとスムーズに走れますよ」。

 惜しむらくは現在、5AGSはスーパーキャリイX限定になっていること。以前はKXやKCにも設定されていたのだが、2019年9月の一部仕様変更を機に廃止されてしまったようだ。

〈燃費勝負 結論〉MTならキャリイ、ATならハイゼット。スーパーキャリイの5AGSも良し

3)価格勝負! コストパフォーマンスで比べるならどっち?

 かつて軽トラといえば新車でも100万円以内で乗り出せるイメージだったが、装備の向上や機能性の進化により、価格に幅が出てきた。昔ながらのシンプルな廉価グレードはもちろん残っているが、乗用軽自動車並みの最上級グレードも存在する。主なところを比較するとこんな感じだ。

〈キャリイトラック〉◆最廉価 キャリイKC:73万5900円~88万7700円◆中上級 キャリイKX:105万8200円~129万3600円◆最上級 スーパーキャリイX:117万2600円~141万3500円

〈ハイゼットトラック〉◆最廉価 スタンダード(エアコン・パワステレス):69万3000円~94万6000円◆中上級 エクストラ“SA IIIt”:105万6000円~130万9000円◆最上級 ジャンボ“SA IIIt”:117万1500円~142万4500円

最も安いのはギリギリ70万円を切るハイゼット

 最廉価グレード同士ではハイゼットが約4万円安い。どちらもエアコン・パワステなしのミニマムな装備内容ながら、キャリイは運転席・助手席SRSエアバッグ付き、ハイゼットは運転席のみSRSエアバッグ付きなど若干の違いはあり。なお最高値(最廉価グレードの)ではハイゼットが逆転しているが、これは4ATがあるからだ。キャリイKCは5MTしか設定がない。

ロングキャビン仕様を選ぶならぜひ最上級を

 中上級グレード(標準ボディ仕様では最上級に当たる)ではほぼ互角、最上級のロングキャビン仕様もほとんど同価格といったところ。装備内容も拮抗しているので、中上級同士の比較なら走りやルックス、最上級ではさらにキャビンの快適性や積載性なども含めて検討する必要がある。

 ちなみにジャンボにはワンランク下にスマアシなしのグレードもあるが、スマアシありのジャンボ“SA IIIt”との価格差は5万5000円しかない。それで自動ブレーキや誤発進抑制機能が省かれるとなれば、あまり狙う価値はないだろう。

 「スーパーキャリイも最上級のXの下にLというグレードもあります。こっちは約13万円安と差は大きいものの、自動ブレーキなどがセットになったスズキセーフティサポートは付きます。それでもフォグランプやパワーウインドウ、キーレスエントリーなどがごっそりなくなるので、選ぶ人は少ないですね」と岩出さん。

〈価格勝負 結論〉とにかく安さを求めるならハイゼット。上位グレードなら互角

4)キャビン勝負! 軽トラだってリラックスして快適に乗りたい

 荷物を積むために作られたのが軽トラ。そのためキャビンの居住性は二の次にされがちだが、最近は普段乗りやレジャーに活用する人も増えてきた。両車に差があるならじっくり見極めたいところ。

 「あくまで私見ですけど、標準ボディ仕様ならキャリイもハイゼットも似たようなレベル。運転席シートスライドも両車140ミリと同数値です。強いていうならキャリイの方がコンソール下のアンダーポケットが大きくて便利かなぁ、くらいな感じですね」と岩出さん。

運転席を倒せば仮眠もイケる!? スーパーキャリイ

 だがロングキャビン仕様のスーパーキャリイとハイゼットジャンボでは、違いも大きく出てくる。まずキャビン自体の長さを比べると、スーパーキャリイは標準+460ミリ、ハイゼットジャンボは荷室長から計算すると標準+290ミリ。15センチ以上もスーパーキャリイの方が後方に広いため、リクライニング可能な角度も大きい。

「ハイゼットジャンボも普通に乗る分には十分快適。でもたとえば長距離ドライブの際、SAで仮眠しよう、という時はリクライニングの角度が少しツライ。それに比べるとスーパーキャリイは仮眠できるくらいシートを倒せます。体格差や個人差あると思いますがご参考までに」。

 また座席後ろのスペースは荷物置き場にもなる。その床面長はスーパーキャリイが250ミリ、ハイゼットジャンボは175ミリ。この差はけっこう大きい。「雨風にさらしたくない荷物を少しでも多く積みたいならスーパーキャリイでしょう。また、オーバーヘッドシェルフが標準装備なのも高ポイント。ハイゼットジャンボは全車オプション扱いで1万2000円(税別)します」。

ハイゼットジャンボのシートはホールド感あり

 快適さにはシート形状も重要になってくるが、これはハイゼットジャンボが有利。

「スーパーキャリイのシートはフラットすぎてホールド感がないんです。その分、助手席は畳むとシートバックテーブルになるので便利ではあるんですけども。

 一方でハイゼットジャンボは程良く立体的なカタチで座面も広く、スピードを出して曲がってもズルッと身体が動いたりしない。乗用車的な感覚で運転できます」。

〈キャビン勝負 結論〉標準ボディは互角。ロングキャビンは一長一短

5)安全装備勝負! 安心して走れるのはどっち?

 今どきの軽トラは安全装備も充実。具体的には、キャリイは“スズキセーフティサポート”、ハイゼットには“スマートアシストlllt”という先進のシステムが採用されている。ただしいずれも全車に付いているわけではなく、キャリイはKXおよびスーパーキャリイXとL、ハイゼットはSAllltと付くグレードのみが標準装備になる。

〈キャリイトラックのスズキセーフティサポート〉◆衝突被害軽減ブレーキ(デュアルカメラブレーキサポート)◆誤発進抑制機能◆後方誤発進抑制機能◆車線逸脱警報機能◆ふらつき警報機能◆先行車発進お知らせ機能◆ハイビームアシスト

〈ハイゼットトラックのスマートアシストlllt〉◆衝突回避支援ブレーキ機能◆衝突警報機能◆誤発進抑制制御機能(AT車のみ)◆車線逸脱警報機能◆先行車発進お知らせ機能

先進の安全予防機能はキャリイが一歩リード

 「どちらもいわゆる『自動ブレーキ』がメイン。ただキャリイのスズキセーフティサポートは2019年9月の一部仕様変更で一気に進化したので、2018年5月に登場したハイゼットのスマートアシストllltより高性能です。具体的には夜間も歩行者検知をすること、誤発進抑制機能がMT車にも付くことと後方にも対応したこと、ハイビームアシストが付くことなどがスマアシllltにはない機能です」と岩出さん。

 結果、キャリイはサポカー(セーフティ・サポートカー)の中でも最上位の“サポカーSワイド”、ハイゼットはその1つ下の“サポカーSベーシック+”に分類されている。

 また両車ともにサポカー補助金の対象(※2021年3月末までに満65歳以上になる人で新しく車を購入する場合のみ)にもなっている。金額はキャリイのスズキセーフティサポート付きは7万円、ハイゼットのスマートアシストlllt付きはAT車で7万円、MT車で3万円。ハイゼットのMT車だけ金額が低いのは誤発進抑制機能が付かないためだ。

〈安全装備勝負 結論〉どちらも優秀ながら、より新しいキャリイに軍配

6)積載性勝負!ロングキャビン仕様の荷台はどっちが積める?

 標準ボディ仕様の荷台スペックは以下の通り。荷台高や荷台床面地上高に5~10ミリの差があるが、それで何か大きく変わるレベルではない。スズキ・ダイハツの両メーカーが積載量の目安として「りんごコンテナ48個」「みかんコンテナ54個」「20Lポリタンク40個」など例を挙げているが、その数も両車まったく同じ。

〈キャリイトラック(標準ボディ)の荷台寸法〉◆荷台フロア長:2030ミリ◆荷台長:1940ミリ◆荷台幅:1410ミリ◆荷台高:290ミリ◆荷台床面地上高:650ミリ

〈ハイゼットトラック(標準ボディ)の荷台寸法〉◆荷台フロア長:2030ミリ◆荷台長:1940ミリ◆荷台幅:1410ミリ◆荷台高:285ミリ◆荷台床面地上高:660ミリ

キャビンの広いスーパーキャリイはその分荷台が短い

 本題はこちら、ロングキャビン仕様のスーパーキャリイとハイゼットジャンボの荷台だ。スペックは明確に異なる。

〈スーパーキャリイの荷台寸法〉◆荷台フロア長:1975ミリ◆荷台長:1480ミリ◆荷台幅:1410ミリ◆荷台高:290ミリ◆荷台床面地上高:650ミリ

〈ハイゼットジャンボの荷台寸法〉◆荷台フロア長:1990ミリ◆荷台長:1650ミリ◆荷台幅:1410ミリ◆荷台高:285ミリ◆荷台床面地上高:660ミリ

 最も差が付いているのが荷台長。ハイゼットジャンボは標準ボディの1940ミリより290ミリ短い1650ミリだが、スーパーキャリイの荷台長はさらに170ミリ短い1480ミリ。何とも絶妙な差ではあるが、ジャンボならギリギリ許容範囲でも、スーパーキャリイはNGというユーザーも出てくるだろう。

 ただし両車ともキャビン下をえぐって空間を設け、荷台フロア長を2000ミリ近く確保している。高さのある荷物は積めないが、脚立や道板といったある程度の長尺物は収納可能だ。ちなみにこのえぐり部分の高さもスーパーキャリイは230ミリ、ハイゼットジャンボが240ミリと、ジャンボの方がやや有利。

荷台より長い荷物を積む場合もスーパーキャリイは厳しい

 もし荷台フロア長よりも長い荷物を積みたい場合は、荷台から後方にはみ出させるか、アングルポストに立て掛けることになる。

 「前後へのはみ出しは全長の10パーセントまで=約34センチまでなら法規的にセーフです。アングルポストに立てる場合は全高が上がることになりますが、これも法規で地上から2.5メートルまでならOK。しかし荷台長が短いほど荷物が急角度になり、高さも伸びてしまうので、スーパーキャリイはやはり不利でしょう」と岩出さん。

〈積載性勝負 結論〉標準ボディはまったく互角。ロングキャビンはジャンボ優勢

7)イジりやすさ勝負! カスタムベースに適しているのはどっち?

 ラストはカスタムすることを前提にした「やりやすさ」について。ローダウンするにしてもリフトアップするにしても、まずは足まわりがスタートになりそうだが、サスペンションの構造自体はキャリイもハイゼットもほとんど一緒。特に下げにくい、上げにくいといったことはない。

キャリイはフロントタイヤハウスの狭さがネック

 「問題はフロントのタイヤハウス。アーチの横幅を比べてみると、60ミリくらいキャリイの方が狭いのです。なのでリフトアップする場合、外径の大きなオフロードタイヤを履くと当たってしまったり、ローダウンした場合もハンドルを切ると干渉のリスクが高くなる。つまりカスタムしにくいということになります」と岩出さん。

 そのタイヤハウスの狭さを分かりやすくするため、参考までにノーマル車高~リフトアップした場合の「履ける限界のタイヤサイズ」を比べてみるとこんな感じ(※あくまで物理的に「履ける」かどうか。保安基準等は考慮していないので注意)。

〈キャリイトラック〉◆純正のタイヤサイズ:145R12(タイヤ外径542ミリ)◆ノーマル車高:145R12(タイヤ外径542ミリ)◆30ミリアップ:145R12(タイヤ外径542ミリ)◆2インチ(約5センチ)アップ:145R13(タイヤ外径568ミリ)◆4インチ(約10センチ)アップ:165/60R15(タイヤ外径579ミリ)※バンプ時に干渉の可能性あり

〈ハイゼットトラック〉◆純正のタイヤサイズ:145R12(タイヤ外径542ミリ)◆ノーマル車高:145R13(タイヤ外径568ミリ)◆30ミリアップ:165/60R15(タイヤ外径579ミリ)※ハンドル全切り時に干渉の可能性あり◆2インチ(約5センチ)アップ:165R14(タイヤ外径626ミリ)◆4インチ(約10センチ)アップ:195R14(タイヤ外径675ミリ)※フェンダーからはみ出しあり

 ハイゼットなら30ミリアップのちょいアゲで履けるタイヤが、キャリイでは4インチ(約10センチ)アップしてやっと履けるかどうかなのだ。キャリイのタイヤハウスがいかに狭いか分かるだろう。

パーツはハイゼットが豊富だがキャリイも十分イジれる

 このタイヤハウス問題の影響もあり、カスタム人口はハイゼットの方が多いのが現状だ。必然的に出回っているアフターパーツもハイゼットの方が多い。

 「それでもスーパーキャリイが発売されてからは、キャリイ向けのパーツもかなり増えました。車高調やリフトアップスプリング&ブロック、エアロやバンパーガードなどの外装パーツ、チューニング関係、インテリア系まで、ひと通りカスタムには困らないでしょう。カーゴキャリアやロールバーといった荷台系のパーツも豊富です」。

 タイヤについても、トーヨータイヤ・オープンカントリーR/Tやヨコハマ・ジオランダーM/T G003といったオフロード系タイヤが純正サイズで登場したり、ローダウン向けには165/40R15(タイヤ外径513ミリ)といったサイズも一部で出てきている。カスタムの幅は確実に広がってきているのだ。

 「お客さんの中には『ハイゼットはみんな乗っているからキャリイがいい』という方もいる。無難にイジりやすいのはやっぱりハイゼットですが、個性を求める人はキャリイ系、特にスーパーキャリイを選んでみるのもアリだと思いますよ」。

〈イジりやすさ勝負 結論〉アゲもサゲもハイゼット有利。だがキャリイも十分アリ

【取材協力】但東自動車◆兵庫県豊岡市但東町出合51◆tel.0796-54-0206◆https://www.tantojidosha.jp◆営業時間:9時~18時◆定休日:第2/4土曜・日・祝祭日

軽トラのリフトアップを得意とする人気ショップ。店にはドレスアップやレジャー目的のユーザーだけでなく、「狩猟用や林業用に軽トラをイジりたい」という人も多く訪れる。代表の岩出さんはカイトサーフィンが趣味。

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