ポルシェ ジャパンは、911シリーズのフラッグシップモデルとなる「911ターボ」、「911ターボ カブリオレ」、「911ターボS」、「911ターボS カブリオレ」のニューモデルの予約受注を、2015年12月1日から全国のポルシェ正規販売店で開始した。
今回の改良は、すでに911カレラから始まっているマイナーチェンジの流れを汲むもので、内外装のデザインや装備のリフレッシュだけでなく、エンジンをはじめとするパワーユニットにも及んでいる。
まずデザイン面では、911カレラの新デザインを取り入れながら、911ターボ特有の特徴も与えられている。その代表的なポイントがフロントエンドで、サイドエアブレードとダブルフィレット付きLEDフロントライトが採用され、フロントエンドによりワイドな印象を与えている。
また、リヤも一新され、カレラ同様の3Dリヤライトを採用したほか、デュアルマフラーの形状も見直し。さらに、ターボを象徴するリヤリッドグリルは、垂直ルーバーの左右セクションと、吸気を最適化するセパレートカバーを備えたセンターセクションの3つに分けられ、より迫力のあるリヤビューを作り出している。
そして注目のエンジンは、従来モデルよりもさらにパワーアップした3.8Lの6気筒ツインターボを搭載する。911ターボは、シリンダーヘッドの改良や新型インジェクターの採用で、最高出力540psを発生。911ターボSは、大型コンプレッサーを備えた新しいターボチャージャーにより、580psにまで最高出力が高められている。そのパフォーマンスは、0-100km/h加速でターボが3.0秒、ターボSが2.9秒を記録する。
その一方、燃費性能も向上。ギヤチェンジマッピングの見直しをするなど、エンジンとトランスミッションマネージメントを改良したことで、クーペで9.1L/100km、カブリオレで9.3L/100kmとなり、0.6Lの改善を果たした。
また、エンジンにはダイナミックブースト機能も装備。これはアクセルペダルを戻したときなどの負荷変動時に過給圧を維持するこの機能で、エンジンレスポンスをさらに向上させる。このほか、スポーツクロノパッケージにモードスイッチとスポーツレスポンススイッチを追加し、ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)ではPSMスポーツモードが改良されている。
911ターボシリーズのラインアップは、ターボとターボSにそれぞれクーペとカブリオレを設定。トランスミッションは7速PDKのみとなる。
なお、このニュー911ターボシリーズは、アメリカ・デトロイトで開催される北米国際モーターショー2016でワールドプレミアを飾る。
■911ターボシリーズ価格
911ターボ(7速PDK):2236万円
911ターボ カブリオレ(7速PDK):2599万円
911ターボS(7速PDK):2502万円
911ターボS カブリオレ(7速PDK):2865万円
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