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メルセデス、パワーユニットの信頼性に小さな懸念を抱える「いくつか疑問点がある」

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メルセデス、パワーユニットの信頼性に小さな懸念を抱える「いくつか疑問点がある」

 メルセデスは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と激しいタイトル争いを演じているルイス・ハミルトンについて、パワーユニット(PU)交換によるペナルティを受けることなくシーズンを戦いきりたいと考えている。しかし、メルセデスPUの信頼性には懸念が生じているようだ。

 バルテリ・ボッタスは、イタリアGPでPUを一式交換しグリッド降格ペナルティを受けたが、ロシアGPではイタリアGPで投入したそのPUにトラブルが生じてしまったのだ。そのためボッタスは再度PUのコンポーネントを交換し、ペナルティを受けざるを得なかった。

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 当初はボッタスのグリッド降格について、同じくペナルティを受け最後尾スタートとなったフェルスタッペンと近い位置からスタートし、フェルスタッペンを抑えるというサポート的な働きを期待したものなのではないかと見る向きもあった。

 しかし実際には、メルセデスPUの信頼性に問題があったようだ。ボッタス自身もレース後、「モンツァで使ったエンジンは終わってしまった。今日使ったモノと、もうひとつかなり使い古したPUしか残っていない」と語っている。

 メルセデスはイタリアGPで使っていたPUの再使用が可能なのかどうか、分析の結果が出るのを待っている。しかしチーム代表であるトト・ウルフはPU再使用の見通しについて、現時点で少し不安があると認めた。

 2022年からはPUの開発が凍結され、仕様が完全に固定化されるため、各PUマニュファクチャラーは今季の計画に対処するだけでなく、2022年に向けたプロジェクトにも取り組まなくてはいけないのも、問題を複雑にしている原因のひとつだ。

「PUに潜むすべての問題を解決するために、適切なバランスを見極める必要がある。今年だけでなく、来年のPUにも影響する。だから我々は、質を落とさずに複数の仕事を併行して進めなければならない」

「間違いなく、我々はパワーユニットに関して、今季どのように戦い続けていくか評価する段階にある」

 ハミルトンはロシアGPで、状況を改善するために現在使用しているPUに過度のストレスを与えないように心がけていると語った。

「もちろん、僕はエンジンを1基失っている。バルテリは複数だ」

「メルセデスのパドックでは、他にもいろいろなことが起こっている。だから今使っているエンジンを、細心の注意を払って扱おうとしているんだ」

 ウルフは、ボッタスがモンツァで使用していたPUを、次戦トルコGPまでに検査し、状態を見極めると語った。

「我々はエンジンの性能を理解したいと思っているが、それにはいくつかの疑問点がある」

「今のところ、レース週末ごとにPUの性能を再評価していっているだけだ」

 PUの信頼性がタイトル争いにおけるメルセデスの最大の関心事になっているかどうかを尋ねられたウルフは、レースでのPUが故障するようなことは間違いなく許容できないと答えた。

「信頼性とパフォーマンスは常に紙一重であり、正しく理解する必要がある」

「リタイヤは言うまでもなくチャンピオンシップの妨げになる。我々もライバルも、ゼロポイントで週末を終える余裕はないんだ」

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