現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 普通二輪免許で乗れるBMW「C400GT」はまるでスポーツセダン!? 街乗りも長距離も1台でこなせる。荷物もしっかり運べる←コレ大事

ここから本文です

普通二輪免許で乗れるBMW「C400GT」はまるでスポーツセダン!? 街乗りも長距離も1台でこなせる。荷物もしっかり運べる←コレ大事

掲載 6
普通二輪免許で乗れるBMW「C400GT」はまるでスポーツセダン!? 街乗りも長距離も1台でこなせる。荷物もしっかり運べる←コレ大事

2025年モデルで新型となったBMW C400GT

BMWが作るスクーターの存在感や知名度が日本でも定着してきたようです。ちょっと前まで、C650やCE04(電動バイク)に乗って取材をしていると「BMWがスクーター作っているなんて!?」などと驚かれたものです。

【画像14点】BMW新型C400GTを写真で解説! 足つき、収納スペースもしっかりチェック

が、最近では都市部や高速道路を快走しているBMWのスクーターをよく見かけるようになりました。日本車に比べれば価格は若干高めではあるものの、基本性能の良さや、ステイタスといった面でも納得しやすいのでしょう。あるいは、GSシリーズやS1000RRなどのオーナーがセカンドバイクとして選ぶというケースも少なからずありそうです。

今回試乗したC400GTは初代が2019年モデルとしてデビュー。
先行して発売されていたアドベンチャーモデル的なテイストを持ったC400X(現在は販売終了)に対し、GT=グランツアラーとしてのキャラクターを与えられたマシンですが、エンジンやフレームなどの基本構成はC400Xと共通です。

2025年モデルで新型となったC400GTは、装備や機能に様々なアップデートが施されており、スクーター市場の中でさらに存在感を増すことは間違いないでしょう。また排気量は349ccで、普通自動二輪免許で乗れる点もポイント高し、です。

実車を見たことのある方は、400ccのスクーターとしては結構大柄だな、という印象を抱いた方もいるのではないでしょうか(全長はホンダ X-ADVやヤマハ TMAX560より長い)。

BMWの主戦場となるヨーロッパでは普通のサイズなのでしょうが、半面、日本人的にはシートはゆったり大きく、ポジションの自由度も高いというメリットとして受け取れます。またグランドツアラーとして考えると、タンデムシートも十分な広さが確保されている点も見逃せません。

シート高は765mmと数値自体はそれほどではないものの、シートの座面が広く股下が大きく開いてしまうので、小柄な人は停車時にはシート前方に座るなど慣れと工夫が必要かも。

今回長距離走行は試せませんでしたが、シートの座り心地はなかなか良い感じで、長時間運転していてもお尻が痛くなりそうな気配はありませんでした。もし辛くなってきても前述の通り前後左右に自由度があるシートなので、姿勢を変えて調整もしやすいでしょう。また、ダンデムシートにも乗ってみましたが窮屈さはなく、クッションもライダー側シートと同じく快適でした。

さらに使い勝手が良くなったメーター、グローブボックス

今回のモデルチェンジでメーターは10.25インチに拡大され(従来型は6.5インチ)見やすさがかなり向上しました。機能面も充実していて、BMWのアプリを使ってスマートフォンと連携すれば電話はもちろん、音楽やナビなど様々な機能が使えます。

また、改良点として嬉しいのは左右のコンソールボックスが容量を大幅にアップしており、たいていのスマホを収納しながら充電できる(USB-Cポート付き)のです。ちなみに、右側のボックスはペットボトルがすっぽり入る容量ですから、これまた使い勝手がいい。なお、これらのコンソールボックスはメインスイッチOFFと同時に施錠され、ONになっている時だけ手動で開閉できるセキュリティ機構つきです。

BMW新型C400GTの走り「安定感が抜群、長距離高速移動も快適にこなせそう」

エンジンをかけてみれば、ジェントルな排気音。普段乗りにも、長距離ツーリングにも合っている雰囲気です。車名こそ400ですが、349ccのOHC4バルブ単気筒エンジンは最高出力34psと特段凄いものではありません。ですが、アクセルを開けて10メートルも進めばライドバイワイヤの緻密なコントロール、反応の良さに驚くはず。

BMWはモデルチェンジを行った際に、プレスリリースなどには載せられていない細かな熟成を行っているのが常としてあるのですが、新型C400GTにもそういった部分がかなりありそう。従来型でも十分スムーズでしたが、「右手とエンジンが直結」という感覚がより磨かれた印象です。

そのうえでC400GTのエンジンは、独自のバランサー機構のおかげで回転数問わず嫌な振動は一切感じられません。長距離走行時の疲労感も少ないことでしょう。

車体は、2本のアンダーループ的構造に上部にも2本のパイプ(正確には角材)を配したスチール製フレームに、スクーターとして一般的なユニットスイングを組み合わせた構造。そのフレームの剛性が高いのか、直進時のしっかり感には舌を巻きました。さすが、アウトバーンの国が作ったスクーターです。

正立フォーク&リヤ2本ショックのサスペンションはオーソドックスな構成といえますが、しっかりと作り込まれているのでしょう、乗り心地についても過不足はありません。

加えて、ピレリのスクーター用タイヤ「エンジェル・スクーター」がいい仕事をしている気がします。センターとショルダーがしっかりしている感触で、クローズドの試乗スペースでそこそこのスピードでスラロームをこなしても腰砕けなどは全くしませんでした。パターンを見る限りウエット性能も良さそうなので、長距離ツーリングも安心して、快適に出かけられそうです。

筆者はこれまでスクーターを所有したことがありませんが、もしC400GTのオーナーになったらかなり楽しい日々が送れそう、と夢が大いに広がりました。充実の収納スペースは街乗りでもツーリングでも役立ちますし、長距離走行の対応力が高そうな快適性。走りの基本性能もしっかりしています。東京から下関までノンストップツーリングだってできそうなポテンシャルを感じました。

もはや老後にほど近い(笑)筆者にとって、C400GTはかなり現実的に考えたいモデル。1台でなんでもこなしたいバイクを探している方は、販売店で実車に触れてみるのオススメしたいモデルです。

BMW新型C400GTの足つき&ライディングポジション

シート高は765mmで、身長176cm、体重65kgの筆者が乗ると両足の全面が接地。ハンドル位置も自然な高さで、長距離ツーリングも楽にこなせるはず。フットボードも大ぶりで、足の置き場も自由度が高い。

BMW C400GT主要諸元(2025年モデル)

【エンジン・性能】
種類:水冷4ストローク単気筒OHC4バルブ ボア・ストローク80.0mm×69.6mm 圧縮比:11.5 総排気量:349cc 最高出力:25kW(34ps)/7500rpm 最大トルク:35Nm(3.5kgm)/5750rpm 変速機:CVT(無段変速)

【寸法・重量】
全長:2205mm 全高:1500mm 全幅:815mm ホイールベース:1565mm シート高:765mm 車両重量:222kg タイヤサイズ:F120/70R15 R150/70R14 燃料タンク容量:12L

【車体色】
ダイヤモンド・ホワイト・メタリック、ブラック・ストーム・メタリック

【価格】
117万1000円(ブラック・ストーム・メタリック)
120万2000円(ダイヤモンド・ホワイト・メタリック)
*ETC2.0車載器標準装備

レポート●石橋 寛 写真●石橋 純 編集●上野茂岐

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【試乗】ホンダ『レブル250』と「Eクラッチ」の相性は? “立ちゴケ”ともサヨナラ、その優等生ぶりに驚いた
【試乗】ホンダ『レブル250』と「Eクラッチ」の相性は? “立ちゴケ”ともサヨナラ、その優等生ぶりに驚いた
レスポンス
ホンダ原付二種で最も安い「ディオ110・ベーシック」。約25万円で日常使いに欲しい装備がほぼ揃っちゃう。地味に凄いです
ホンダ原付二種で最も安い「ディオ110・ベーシック」。約25万円で日常使いに欲しい装備がほぼ揃っちゃう。地味に凄いです
モーサイ
「小柄ライダー」にお薦めのアイテムを紹介!「もみじの手」でも、バイクに乗れる!【東京モーターサイクルショーで発見!】
「小柄ライダー」にお薦めのアイテムを紹介!「もみじの手」でも、バイクに乗れる!【東京モーターサイクルショーで発見!】
モーサイ
【2025年5月版】20万円台! コスパで選ぶ 国内メーカー原付二種スクーター5+1選!
【2025年5月版】20万円台! コスパで選ぶ 国内メーカー原付二種スクーター5+1選!
WEBヤングマシン
2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のクーペ 10選 美しさと速さを求める魅惑的なクルマ
2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のクーペ 10選 美しさと速さを求める魅惑的なクルマ
AUTOCAR JAPAN
「そろそろ買い時…?」完調状態のホンダCBR250RR(2021) 〈過去モデル試乗レビュー&最新相場情報〉
「そろそろ買い時…?」完調状態のホンダCBR250RR(2021) 〈過去モデル試乗レビュー&最新相場情報〉
WEBヤングマシン
人生最後のクルマはMT車しかない!! ボケ防止になる走りが楽しいおススメのMT車3選
人生最後のクルマはMT車しかない!! ボケ防止になる走りが楽しいおススメのMT車3選
ベストカーWeb
2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の欧州ミニバン 10選 快適でデザインも良い魅力的なクルマ
2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の欧州ミニバン 10選 快適でデザインも良い魅力的なクルマ
AUTOCAR JAPAN
峠道も軽快にスイスイ走るクルーザー!? V4エンジン搭載のドゥカティ新型「XディアベルV4」とは
峠道も軽快にスイスイ走るクルーザー!? V4エンジン搭載のドゥカティ新型「XディアベルV4」とは
バイクのニュース
普通の人が「いすゞエルフ」に初見で乗ってみた! 乗用車とはまるで違う緊張感にトラックドライバーの凄さを実感
普通の人が「いすゞエルフ」に初見で乗ってみた! 乗用車とはまるで違う緊張感にトラックドライバーの凄さを実感
WEB CARTOP
やっぱスクーターはカラフルなのが“イイネ!” ボディカラーの設定が豊富な「原付二種」3選
やっぱスクーターはカラフルなのが“イイネ!” ボディカラーの設定が豊富な「原付二種」3選
VAGUE
【2025年5月版】125ccスクーターおすすめ12選! 原付二種は通勤にも最強で、AT限定免許で乗れる!
【2025年5月版】125ccスクーターおすすめ12選! 原付二種は通勤にも最強で、AT限定免許で乗れる!
WEBヤングマシン
満タン航続距離700km超!! 新型TFTモニター、ホンダ初のISS新装備のマニュアル車「CB125F」が2026年モデルに【海外】
満タン航続距離700km超!! 新型TFTモニター、ホンダ初のISS新装備のマニュアル車「CB125F」が2026年モデルに【海外】
WEBヤングマシン
ヤマハ「NMAX155 ABS」に反響多数! 発売日の数時間で受注終了に「買えなかった…」の声! 走行モード&シフトダウンできる“YECVT”搭載の「中型スクーター」とは
ヤマハ「NMAX155 ABS」に反響多数! 発売日の数時間で受注終了に「買えなかった…」の声! 走行モード&シフトダウンできる“YECVT”搭載の「中型スクーター」とは
くるまのニュース
ワゴンなのに“スポーツカー顔負け”の刺激! 街乗りからサーキットまで大活躍!! フォルクスワーゲン新型「ゴルフRヴァリアント」のスゴさとは
ワゴンなのに“スポーツカー顔負け”の刺激! 街乗りからサーキットまで大活躍!! フォルクスワーゲン新型「ゴルフRヴァリアント」のスゴさとは
VAGUE
【台湾】リッター55km走る! ヤマハ「FZ-X」がスゴイ! 重厚なスチールボディ&ヘリテージデザインがカッコイイ! “トラコン搭載”のネオレトロな「軽2輪ネイキッドバイク」とは
【台湾】リッター55km走る! ヤマハ「FZ-X」がスゴイ! 重厚なスチールボディ&ヘリテージデザインがカッコイイ! “トラコン搭載”のネオレトロな「軽2輪ネイキッドバイク」とは
くるまのニュース
季節不問の頼もしいブランド・ベスト ボルボV90 T8(2) 動力性能はスポーツカーと遜色なし
季節不問の頼もしいブランド・ベスト ボルボV90 T8(2) 動力性能はスポーツカーと遜色なし
AUTOCAR JAPAN
【5番勝負】ホンダEクラッチ vs ヤマハY-AMTを比較試乗! 制御が巧みなのは? 乗っていて楽なのはどっち?【インプレ】
【5番勝負】ホンダEクラッチ vs ヤマハY-AMTを比較試乗! 制御が巧みなのは? 乗っていて楽なのはどっち?【インプレ】
WEBヤングマシン

みんなのコメント

6件
  • やふおく久々1
    まぉ、BMWだしこのくらいの値段はするんだろな
  • てる
    前モデルを車検(s1000)の代車で借りて、あまりの面白さに500キロ走りました(笑)
    デザインもいいし、素直に欲しい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村