6月28日、南ヨーロッパのギリシャにて、2025年WRC世界ラリー選手権の第7戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のデイ3が行われ、スペシャルステージ7を終えた時点で、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1)がトップに立っている。
TOYOTA GAZOO Racing WRTとしては、セバスチャン・オジエが総合2番手に浮上し、エルフィン・エバンスが総合4番手をキープ。勝田貴元とカッレ・ロバンペラはデイリタイアとなり、TGR-WRT2のサミ・パヤリはデイ2にリタイアしていたが、最終日へ向けて準備を進めるためにデイ3は出走しなかった。
タナックが首位快走、43秒リードで最終日へ。オジエが一矢報いる2番手浮上/WRC第7戦ギリシャ
■ヒョンデと優勝争いを展開。堅実な走行でポジションアップ
アクロポリス・ラリーのデイ3は、ラミアのサービスパークを拠点に3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行した。6本のステージの合計距離は123.44kmで、4日間でもっとも長い競技区間を走行する1日だった。
天気は前日に続いて良好で、午後は雲が多く雷雨の予報も出ていたが、降雨はなく路面は全体的にドライだった。ただし、一部では湿った路面もあった。デイ3はラミア南側の山岳地帯が戦いの舞台となり、日中は摂氏38度程度まで気温が上昇するなど、前日同様非常に厳しいコンディションのなかでの戦いだった。
デイ2終了時点で首位のタナックとは16.9秒差、総合2番手のアドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)とは13.9秒差の総合3番手につけていたオジエは、デイ3オープニングのSS8で2番手、SS9で3番手のタイムを記録し、SS10ではベストタイムをマークした。
午前のループ終了時点で首位タナックとの差は33.2秒に広がったが、ダメージを負って遅れたフルモーを抜いて総合2番手に浮上した。ミッドデイサービス後の午後再走ループも2番手と3番手のタイムで走り切ったが、首位タナックが3ステージ連続でベストタイムを刻んだため、差は43.6秒に開いた。それでも総合3番手のフルモーに対しては1分24秒4の大きなリードを保ち、総合2番手のまま土曜日を終えた。
デイ2で総合4番手に上がったエバンスは、1日を通して4番手と5番手の安定したタイムでミスなく走り、総合4番手を守った。総合5番手に順位を上げてきたティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)に対しては1分13秒3のリードを維持している。
前日、ステージ途中でのタイヤ交換作業により2分以上の遅れを負いながらも総合6番手まで挽回していた勝田は、午前のループを4番手と5番手のタイムで走行し、総合5番手に浮上していた。しかし午後1本目のSS11フィニッシュ直前でオーバーシュートを喫して未舗装路の土手でスタックし、走行を続けられずデイリタイアとなった。
同じくSS10終了時点で総合8位につけていたロバンペラも、SS11の中間点を過ぎたあたりでスタック。脱出には成功して短い距離を走ったものの、ステージを完走できずデイリタイアした。
なお、金曜日にクルマの技術的トラブルでデイリタイアしたパヤリは、土曜早朝にパルクフェルメを出たものの、チームが最終日に向けて車両を万全な状態に整えることに専念するため、この日はステージに向かわなかった。
オジエとエバンスが総合2、4番手につけながらも、勝田とロバンペラの2台がリタイアを喫したデイ3を終え、チームのユハ・カンクネン代表代行は、「今日は良い1日でもあり、良くない1日でもあった」と振り返った。
「セブとエルフィンはふたたび素晴らしい戦いをしてくれたが、残念ながら貴元とカッレは午後、総合順位争いから脱落してしまった」
「セブは全力で戦ったがタナックは非常に速く、彼に追いつくのは難しい状況だった。明日もまだ長い距離が残っている。貴元、カッレ、サミはラリーに復帰し、ボーナスポイント獲得を目指してスーパーサンデーに臨むだろう」
いよいよウイナーが決まるデイ4は、2つのループステージで計4本の走行が行われる予定だ。
[オートスポーツweb 2025年06月29日]
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