毎日新車ディーラーを回って「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。今回は、スバル注目の2台、インプレッサのビッグマイナーチェンジ、新型レガシィの話題から、ホンダ新型フリードの続報など、今年後半から来春登場予定のニューモデル情報を中心にお伝えする。
※本稿は2019年7月のものです
文:遠藤徹/写真:SUBARU、TOYOTA,HONDA、NISSAN,ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年8月26日号
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■スバル 次期型レガシィの国内向けは「アウトバック」に一本化か?
スバルは来春にも発売する次期型レガシィについて、セダンのB4を廃止し、SUVのアウトバックのみのラインナップに一本化する方針のようです。
国内市場におけるセダンの売れゆきが引き続き低迷していて、B4の販売台数も極端に落ちているためです。
次期型アウトバックは新開発「スバルグローバルプラットフォーム」や、大幅改良の水平対向2.5Lエンジン、4WDの進化、先進予防安全装備「アイサイト・ツーリング」などを採用する予定です。
■新しくなった!! 新型アウトバックの画像ギャラリーはこちら
■スバル インプレッサ 3年ぶりのビッグマイナーチェンジ!
スバルは9月にもインプレッサをビッグマイナーチェンジします。
写真は2018年10月一部改良時のG4
現行モデルの発売が2016年10月中旬であるため、3年ぶりの大幅な手直しとなり、内外装のデザイン変更、新グレード&ボディカラーの設定、先進予防安全装備「アイサイト」の進化などが実施されます。
パワーユニットの1.6L&2Lエンジンに変更はありません。ただし、2L車を先行発売し、1.6L車の発売は来年にずれ込む見通しです。
現行モデルはグレード、ボディカラー、オプションの生産枠が次第に限られるようになっています。8月下旬には改良モデルの事前予約をスタートさせる見込みです。
■ホンダ フリードを10月18日マイナーチェンジ&9月中旬予約受注開始か
ホンダは10月18日にフリードをマイナーチェンジし、同時にSUVテイストの「クロス」を設定して発売します。
前回の情報では「11月」となっていたフリード(画像はFREED Modulo X)
標準のフリードはフロントのメッキグリルのデザインを変更し見栄えをよくします。リアランプ周りのデザインに変更はありません。
内装はアイボリー系のカラーリングを廃止し、ブラック系に一本化します。ホンダセンシングは追従機能の速度範囲を拡大し、誤操作を防止するブレーキ制御を前進時に加え後退時も追加します。
「クロス」は従来のEXグレードに代わり最上級グレードに設定され、3列シート、2列シート、1.5Lガソリンエンジン、1.5Lハイブリッド、FF、4WDとすべての仕様がラインナップされます。
これまで「クロス」モデルは2列シートの「フリード+」のみに設定されるという情報が中心でしたが、実際は3列シートのフリードも含めた全ラインナップに加わることから、有力な戦略モデルとしての位置づけとなります。
クロスのフロントマスクは標準モデルと異なるデザインとなり、ヴェゼル似の顔立ちを採用します。さらにルーフレールや15インチアルミホイールなどでSUVテイストを演出し、内装にはウッド調のダッシュボードを採用します。
予約受注は9月中旬からスタートさせる見込みです。
■ジュークの生産は全ラインナップが引き続き継続
今年中か来春にも世代交代すると予想されていたコンパクトSUVのジュークですが、現行モデルは引き続き全グレードが継続生産販売し、まだモデルチェンジする様子はありません。
現行型ジュークの7月中旬現在の納期は、ノーマルタイプが8月下旬、ニスモバージョンは9月となっています。最近はモデル廃止の噂も流れていますが、実際には来春頃に後継モデルに引き継ぐのが濃厚といえそうです。
一時期は今年のフルモデルチェンジが予想されていた日産ジュークだが年内に一新することはない模様。新型は来年春頃に登場する可能性が高い(画像はベストカー予想CG)
■新型タントはN-BOXの販売台数を抜けない?
7月9日に発表、発売し本格的な販売をスタートさせた新型タントの売れゆきが好調なスタートを切っています。月販目標1万2500台に対して約1カ月の受注台数は1万6000台と、計画を30%も上回っています。
しかしながら最強ライバルのホンダN-BOXを超えるのは難しいと思われます。N-BOXの月販規模は2万台を突破し、今なお好調な売れゆき維持しているからです。
7月9日にフルモデルチェンジし、受注好調なタント。このクラスの販売ナンバー1を目指しているが、N-BOXの好調ぶりは今のところそれ以上
さらに、ダイハツは同じ両側スライドドアの軽ワゴンにウェイクやムーヴキャンバスがあり、こちらに需要が流れているという事情もあります。
また、従来モデルは最終販売で30万円もの大幅値引きを実施してこれが好評でした。
新型車は10万円引きとガードが堅い状況のため、実質20万円以上の値上げとなっていて、これまでのように右から左に売れるというわけにはいかないと思われます。
■トヨタ 新型カローラの事前予約を7月末開始
トヨタは7月、次期型カローラ(セダン、ツーリング)の事前予約を開始しました。
トヨタの新型カローラ(セダン)
同じく「ツーリング」
正式な発表は9月17日で発売はセダンが同日、ツーリングは1カ月遅れとなります。
従来モデルはすでにハイブリッド車は売り切り、在庫はほとんどありません。ガソリン車についても7月いっぱいで売り切る方向です。
■トヨタ「ヤリス GRスポーツ」来夏発売
トヨタは2020年2月にもヴィッツをフルモデルチェンジし、名称を「ヤリス」に変更します。その後8月には同シリーズのカスタマイズモデルである「ヤリスGRスポーツ」を追加設定する見通しです。
写真は現行型ヴィッツの20周年記念特別仕様車「HYBRID F “Safety Edition III”」
■トヨタが3列シートの新型ミディアムSUVを投入??(最新情報あり)
トヨタは近い将来、国内向けに3列シートの新型ミディアムクラスSUVの投入に向け開発を進めている模様です。
パワーユニットは2~2.5Lのガソリンエンジンやハイブリッドユニットを搭載することになりそうです。車名は生産中止した「ヴァンガード」の名称を復活させる可能性もあります。
同クラスでは「マツダCX-8」、「日産エクストレイル」、「ホンダCR-V」などがあり、3車とも人気があることから、トヨタとしてもこれらに対抗させる意味合いもあります。
ベースは現行型RAV4で、ホイールベースを延長して3列シートの居住性を確保します。価格は現行型RAV4より20万円程度のアップとなる見込みです。
おそらくこれが、現在緊急情報爆発中のTjクルーザー(写真)のことなのだと思われる。くぅ、売れそう
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