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トライアンフ「ヴィテス コンバーチブル」は2台目の英国オープンカー……ともうひとつの大切な趣味にも没頭

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トライアンフ「ヴィテス コンバーチブル」は2台目の英国オープンカー……ともうひとつの大切な趣味にも没頭

貴重なコンバーチブルモデルを会場で発見

“20世紀生まれ”であればバイクからクルマまで、ジャンルや国籍を問わずエントリー可能というおおらかなイベントが、新潟県三条市のミズベリング三条で開催される「20世紀ミーティング」です。2021年から始まったこのイベントは回を重ね、現在では春と秋、年2回の開催が恒例となっています。2025年も4月13日に春の部が20世紀ミーティング2025春季として開催されました。本稿ではそんな会場で見かけたトライアンフ「ヴィテス」とオーナーを紹介します。

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多種多様なクルマが並ぶ会場でもトライアンフの特異性

今回もスポーツカーやセダンの乗用車から、トラックやダンプカー、ライトバンなどの商用車まで、多種多様なクルマが会場を埋め尽くした20世紀ミーティング。やはりエントラントのナンバーを見ると地元新潟県内や隣接する近県からの参加者が多い。そんな中、目に止まったのが多摩ナンバーのトライアンフ。トライアンフといえば、年季の入ったクルマ好きにはごくメジャーな英国車の名前だが、一般的にはそうでもないらしい。

長年に渡り合従連衡を繰り返し、最終的には英国民族資本系の自動車メーカーとしてひとつになったローバー、そのグループ内のブランドの中ではミニやMGといったBMC系の車種に比べ、スタンダード/トライアンフ系の車種の、現代の日本における認知度はやはり低いかもしれない。

あらためて、会場のトライアンフ。「ヴィテス」のコンバーチブルである。同社のベーシックカー、1L&1.2Lのヘラルドをベースに6気筒エンジンを搭載したひとクラス上のスポーティ・サルーンとして1961年にデビューしたのがヴィテスで、そのバリエーションとして生み出されたのがこのヴィテス コンバーチブルだ。

当初は1.6Lだった排気量は1966年には2Lとなった。ヴィテスの、しかもコンバーチブルともなればほかのイベントでもなかなか目にする機会も少ない。オーナーさんはさぞやこだわりのエンスージアストかと思いつつ、話を伺ってみることに。

旧車にハマったきっかけとは

「1967年式のヴィテス コンバーチブルです。このクルマの前はトライアンフ TR-4に乗ってまして、3年半くらい前にこのヴィテスに乗り換えました」

と話してくれたのはオーナーの櫻井恭興さん。こう聞くと筋金入りのトライアンフ好きかと思いきや……。

「じつはずっと昔は、それほどクルマ好きってわけでもなかったんですよ。ただ、自宅の近くにACJ(Automobile Club Japan=日本最古の自動車倶楽部を標榜するクラブ)の是枝会長の店があって、そこに出入りするうちにすっかりハマってしまったというわけで……」

そして今ではクラブのスタッフとして、ジムカーナやツーリングなどにも参加する日々。今回のイベントにも遠路はるばる自走で参加とのこと。

もうひとつの情熱は“ヤクルトスワローズ”

「年金生活ですからゆるゆると楽しんでいます。帰り道は観光を兼ねてゆっくり東京を目指します」

と、ヒストリックカーとの生活を堪能している櫻井さんだが、じつはトライアンフのほかにもうひとつ、大切な趣味があるという。

「ヤクルトスワローズの大ファンなんですよ。しょっちゅう試合を見に行ってます。クルマのナンバープレートもスワローズにちなんだ番号にしたんですよ。え? 媒体掲載時にはナンバー消すんですか? いや、むしろ見せたいくらいですが」

と、こちらの趣味でも熱弁。

「このイベント会場は燕市の隣じゃないですか。スワローズファンなら一度は燕市にも行かなきゃ、と思いまして」

そんな事情もあって、ヴィテス コンバーチブルは北陸自動車道・三条燕インターチェンジで降りて、イベントに馳せ参じた、と。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

文:Auto Messe Web 長尾 循(NAGAO Jun)
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みんなのコメント

5件
  • Mike
    何だかミケロッティがデザインした1962年のスカイラインスポーツクーペに似ているなあ。
  • malco
    この車にしろロールスの『シルヴァークラウドIII』にせよプリンスの『スカイライン・スポーツ』にせよ、1960年代初頭に作られた一部の車両に見られるいわゆる「チャイニーズ・アイ」ではあるが、クラシックカー界隈にあっても中国人の影響力が高まっているせいか、最近は特に欧米ではこういった呼び方は避けられるようになっていて、もっぱら「スラント・アイ」を使うようになったらしい。

    ただ、これまたその「スラント・アイ」自体が、中国人など東洋人に多く見られる顔をステレオタイプに表した侮蔑した表現になるとして、この言葉自体を使わないようにしているんだとか・・・

    いや、そこまでやっちゃ行き過ぎだって!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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