スペインのバルセロナ・カタルニア・サーキットで開催されたF1第9戦スペインGPは、マクラーレンのオスカー・ピアストリが今季5勝目をマークした。
F1は2026年から、マドリードの市街地を使った『マドリンク』にスペインGPの開催地が移る予定となっている。そのため、バルセロナでのF1開催は2026年までの契約となっているが、スペインGPとしての開催は今年が最後となる。
■たわみ抑える新フロントウイング投入も、結局マクラーレン速し……ハミルトン「カネの無駄だよ」とバッサリ
かつてはプレシーズンテストが実施されるパドックお馴染みのコースだが、近年はそれも無くなりデータは不足気味。タイヤへの攻撃性が高いコースでの決勝に向けて、タイヤを温存する動きも予選から見られた。
ポールシッターはオスカー・ピアストリ。2番手ランド・ノリスと共に、マクラーレンがフロントロウ独占。レッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのジョージ・ラッセルがグリッド2列目に並んだ。
予選最下位となった角田裕毅(レッドブル)はマシンのセットアップを変更し、ピットレーンからのスタートを選択。また、ランス・ストロール(アストンマーティン)が手の負傷を理由に欠場となったため、18台がグリッドについた。
気温30度、路面温度は50度ほどまで上がる中、角田を除いて全車がソフトタイヤをチョイス。フロントロウのマクラーレン勢は新品のセットだが、他の上位勢はユーズドタイヤ。角田は新品ミディアムタイヤで挽回を目指した。
66周のレースがスタートすると、ピアストリが良い蹴り出しを見せた一方、2番手争いは3ワイドに。フェルスタッペンがノリスをパスして2番手を確保したが、ラッセルはフェラーリ2台の後ろ6番手まで後退してしまった。
フェルスタッペンが勢いそのままにピアストリに迫るが、それを防いだピアストリはギヤを一段上げてフェルスタッペンとのギャップを広げ、7周目までに3秒のリードを築いた。またフェラーリは、4番手のルイス・ハミルトンのペースが上がらず、後ろのシャルル・ルクレールとバトルを展開。結局、10周目にチームからはポジション入れ替えが命じられ、ルクレールが前に出た。
9周目に角田がピットインし、ソフトタイヤに交換すると後方のマシンが連鎖的にピットへ飛び込んだ。一方上位では、3番手ノリスがフェルスタッペンのDRS圏内に接近。フェルスタッペンは13周目のターン1で抵抗せずにオーバーテイクを許し、マクラーレンがワンツー体制を取り戻した。
フェルスタッペンは14周目にピットインし、新しいソフトタイヤでファステストを連発。ピットストップを控えるメルセデス勢をあっさりパスしていった。
マクラーレン2台はステイアウトしていたが、ノリスは21周目、ピアストリは23周目にピットイン。これでフェルスタッペンがアンダーカットする形で首位に立ったが、マクラーレン勢はフレッシュなミディアムタイヤで、すでに使い込んだソフトタイヤを履くフェルスタッペンを追う形となった。
フェルスタッペン同様、角田は早めにピットストップをする戦略で、12番手までポジションアップ。しかし25周目に2度目のピットストップし、ソフトタイヤに交換した。
首位を走っていたフェルスタッペンはグリップが低いと訴え、30周目に2度目のピットストップ。新品のミディアムタイヤに交換し、マクラーレン勢よりも早めにピットストップしていく戦略を続けた。フェルスタッペンは凄まじいペースで走り続け、36周目にルクレールをパスして3番手に。3ストップ戦略で積極的にプッシュし続けることを選んだ。
ノリスの4秒後方まで追い上げてきたフェルスタッペンを見て、マクラーレン勢もペースアップ。最後のピットストップに向けて見えない戦いが続いた。
40周を過ぎ、ルクレールから最後のタイヤ交換へ。これを皮切りに各車最後のピットインを済ませていった。角田は46周目にピットに入り、新品ソフトタイヤを履いた。
フェルスタッペンは後ろのフェラーリ勢がピットに入るのを待って48周目に3度目のピットストップ。これを見て、マクラーレンの2台も2度目のピットインを順当にこなし、ワンツー体制を維持した。
トラブルなく進んでいたレース展開に大きな動きが出たのは56周目。7番手を走っていたメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがターン10でコースオフし、セーフティカーが出動したのだ。アントネッリのマシンは突然パワーユニットが緊急停止したような状況だった。
ここで多くのマシンがピットに飛び込むが、フェルスタッペンが履いたのは新品ハードタイヤ。不満をこぼすフェルスタッペンに、チームは「これが唯一の選択肢だ」と返した。
レース再開は残り6周。フェルスタッペンは最終コーナーの縁石で挙動を乱し、ルクレールにオーバーテイクを許してしまった。さらにターン1でコースオフしたことで、フェルスタッペンはラッセルにもポジションを譲ることとなった。ただポジションを譲る際にフェルスタッペンが再加速し、ラッセルと接触。この件でフェルスタッペンは審議対象となり、10秒のタイム加算ペナルティを受けてしまった。
後方のゴタゴタを尻目に、ピアストリはノリスを一気に突き放して逆転のチャンスを与えず。今季5勝目のトップチェッカーを受けた。これでタイトルを争うノリスとのポイント差を10に広げた。
2位はノリス、3位はルクレールという表彰台の顔ぶれに。ラッセルの後ろ、5番手でチェッカーを受けたフェルスタッペンはペナルティの結果、10位までポジションを落とした。
ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは終盤の接近戦でハミルトンをオーバーテイクし、殊勲の5位フィニッシュ。開幕戦以来のポイントをザウバーにもたらした。これでザウバーはアストンマーティンと獲得ポイントで並びランキング8番手につけている。
7位アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)以下、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、フェルスタッペンまでがポイント獲得。アロンソは、母国で今季初ポイント獲得となった。
角田もフェルスタッペンと同様、積極的にタイヤを交換してプッシュするレースを展開したものの、入賞圏内までジャンプアップすることはできず。終盤にいくつかポジションを上げたが、13位でレースを終えた。なお、レッドブルは今週末1ポイントしか獲得できず、コンストラクターズランキング4番手まで後退した。
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