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ボルボの最新BEV「ES90」はセダン? 5ドアクーペ? それともSUV?【新車ニュース】

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ボルボの最新BEV「ES90」はセダン? 5ドアクーペ? それともSUV?【新車ニュース】

ES90はセダン、5ドアクーペ、SUVのいいとこ取り!

ES90は、セダンの洗練されたエレガンス、5ドアクーペの汎用性、そしてSUVの広々とした室内空間と高い最低地上高を兼ね備えている。快適性もスペースにも妥協のない、万能な一台として誕生した。ボルボは「壮大な冒険も、家族との時間にも対応し、仕事とプライベートの完璧なバランスを保ちながら、人生の特別な瞬間を存分に楽しむことができるクルマ」と紹介する。
ボルボの新世代プラットフォーム「SPA2(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー2)」が用いられたボディサイズは、全長5000×全幅1942×全高1549mmで、ホイールベースは3102mm。

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サイドビューで目を引くのはその自信に満ちた特徴的な佇まい。わずかに高められた車高が、ドライバーにより広い視界を提供している。流れるようなルーフラインは、エレガントな外観と室内空間をバランスよく融合させている。
フロントにはお馴染みのトールハンマーのヘッドライトデザインを採用し、親しみやすくも現代的なボルボのアイデンティティを表現。リヤも同様に特徴的で、新しいC字型LEDランプが主役となり、それを引き立てるようにリヤウィンドウのLEDランプが組み合わされ、ユニークなウェルカム&フェアウェルライトのシークエンスを演出しする。
斬新なプロポーションは効率性にも貢献しており、空気抵抗係数(Cd値)は0.25。これは、いかにクルマが効率的に空気の流れの中を移動できるかを示すもので、これまでのボルボ車の中で最も低い値だ。この数値が低ければ低いほど、クルマの効率は高くなり、エネルギー消費が少なく、航続距離が長くなることを意味する。


大きく幅広のテールゲートを開けると424Lの積載スペースが現れる。3名掛けの後席は個別に折りたたむことができ、すべてを倒せば積載スペースは733Lに拡大する。なお、フロントには22Lのスペース(ボルボでは「フランク」と呼ぶ)が備わっており、充電ケーブルの収納に最適だ。


Google内蔵の最新インフォテイメント

インテリアはプレミアムな快適性、本物の素材、そして目的にあったデザインが重視されており、ボルボの真髄であるスカンジナビアのアイデンティティとデザインの原則に沿っている。3.1mのロングホイールベースにより、ES90は2列目シートの乗員にも広々とした足元のスペースを確保し、子どもだけでなく大人にとっても非常に快適な移動空間を実現。
さらに、6種類のアンビエントライトテーマが感覚的な心地よさを演出し、多彩なシート素材のバリエーションが用意され、自分好みにパーソナライズすることができる。


ES90には、最大99.9%のUVカット付きパノラミックルーフも装備されている。さらに、エレクトロクロミック(電気調光)仕様を選べば、ガラスの透明度を調整することも可能だ。
インフォテイメントシステムはGoogle内蔵の新世代版で、Googleマップ、Googleアシスタント、Google Playの各種アプリなどのサービスが含まれている。5Gに対応し、シームレスで応答性に優れたこのシステムは、クアルコムテクノロジーズ社の「スナップドラゴン コックピット プラットフォーム」を搭載しており、9インチのドライバーディスプレイとヘッドアップディスプレイを通じて、運転に欠かせない情報を必要なときに提供するように設計されている。
さらに14.5インチのセンターディスプレイでは、ナビゲーションやエンターテイメント、空調、電話などにアクセスが可能だ。また、狭い駐車スペースでの運転をナビゲートするため、360度カメラに対応した新しい3Dビューが必要に応じてサポートする。
最上位モデルには最高級のバウワース&ウィルキンス製サウンドシステムが搭載され、ヘッドレストや天井のスピーカーを含め、キャビン全体に25個の独立したハイフィデリティ・スピーカーが装備されている。このシステムは、ドルビー・アトモスによる臨場感あふれる空間オーディオ機能も備えており、より没入感のあるサウンド体験を提供する。


ボルボ初の800Vテクノロジーを採用

ES90はEX90と同様、ボルボ・カーズ・スーパーセット・テックスタックを基盤としている。これは、統合型のハードウェアとソフトウェアのモジュールセットで構成されており、今後発売されるすべてのEVの基盤となるものだ。これにより、ライフサイクル全体を通じて、クルマの総合的な性能と安全技術を向上させ、スーパーセットをベースとするすべてのモデルで無線アップデート(OTA)によって迅速に展開できるようになる。
ボルボ・カーズのエンジニアリング&テクノロジーの責任者であるアンダース・ベル氏はこのように述べている。
「スーパーセットは、コアコンピューティングによって実現され、ES90は、ボルボ車として初めてデュアルNVIDIA DRIVE AGX Orinコンフィギュレーションを搭載しています。コアコンピューティングの能力という点では、我々がこれまでに開発した中で最もパワフルなクルマです。これにより、データやソフトウェア、AIを通じて、安全性と総合的なパフォーマンスの水準をさらに引き上げていきます」
グレードは3機種を設定。「シングルモーター エクステンデッドレンジ」は、245kW(333ps)/480Nm(48.9kgf-m)のモーターを積む後輪駆動モデル。0-100km/h加速は6.9秒。バッテリー容量は92kWhで、一充電走行距離は650km。
「ツインモーター」は、総合で330kW(449ps)/670Nm(68.3kgf-m)を発揮する2モーターと、106kWhバッテリーを搭載する四輪駆動モデル。0-100km/h加速は5.5秒で、一充電後続距離は700km。
そして最上位機種の「ツインモーター パフォーマンス」は、四輪を駆動する2モーター総合で500kW(680ps)/870Nm(88.7kgf-m)を引き出す。0-100km/h加速は4.0秒を誇る。バッテリー容量と一充電走行距離は「ツインモーター」と同じで106kWh、700km。
ES90は電気システムとバッテリー技術の面でも最新だ。ボルボの新しい800VテクノロジーがこのES90で初めて搭載され、より高速な充電、より優れた総合的な性能、さらに高い効率性を実現している。その結果、これまでのどのボルボのBEVよりも航続距離が長く、より高速に充電ができるクルマが実現した。ES90は350kWの急速充電ステーションで、わずか10分間で300kmの航続距離を追加できる。


ES90のセンサー群は人間の視覚を超える!?

ES90は、車内およびクルマの周りにいるすべての人を守るように設計されている。ボルボはES90を同社の厳格な安全基準を満たすように開発した。この安全基準は、55年にわたる現実世界(実際の道路上)における安全調査に基づき策定されており、公的な試験要件を上回るものだ。
この高い安全基準は、標準化された試験のシナリオよりもはるかに複雑な様々な現実世界のシナリオに対して、より安全なクルマを開発するめに設定された。その強力なコアコンピューターとともに、ES90は、EX90で確立した新時代の安全性を引き継いでいる。
ES90には、強力なセーフティケージ、最先端の乗員拘束システム、最適化された変形ゾーンを採用。アクティブセーフティシステムは、LiDAR 1個、レーダー 5個、カメラ 7個、超音波センサー 12個を含む、高度なセンサー群によって支えられている。
このセンサー群により、人間の視覚を超える視界が実現し、道路上の衝突や危険の回避をサポート。また、ES90には先進のドライバーを把握し理解するシステムが標準装備されており、ドライバーの注意が道路から逸れていることを検知してサポートする。
ボルボの「セーフ・スペース・テクノロジー」によりES90は、運転中だけでなく駐車している時もサポートする。ES90のドア・オープニング・アラートは、ドアを開けようとする時に脇を通り過ぎる自転車や歩行者を検知し、保護するのに役立つ。また、乗員がクルマから離れる際に、ES90のフルキャビン乗員センシング機能が大切な人を置き去りにしないようサポート。このセンサーは、赤ちゃんの小さな呼吸のような0.1ミリレベルのわずかな動きまで検知することが可能だ。


新型ES90は、オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国で既に注文受付を開始した。その他の市場は今年後半から2026年にかけて順次展開される予定。日本への導入時期は今のところ未定とのこと。
SPECIFICATIONS
ボルボES90|Volvo ES90
グレード:ツインモーター パフォーマンス(スウェーデン仕様)
ボディサイズ:全長5000×全幅1942×全高1549mm
ホイールベース:3102mm
車両重量:2127kg
モーター最高出力:500kW(680ps)
モーター最大トルク:870Nm(88.7kgf-m)
駆動方式:AWD
バッテリー容量:106kWh
一充電走行距離:700km
価格:105万2000スウェーデンクローナ(邦貨換算約1544万円)~

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