■世界中で流行の「BセグメントSUV」に登場したシトロエンのポップなモデル
2019年7月に日本に上陸した、シトロエン「C3 AIRCROSS(エアクロス)SUV」は、いま世界的にも成長している「BセグメントSUV」というジャンルに属するモデルです。
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先日、イギリスで新型が発表されたばかりの日産「ジューク」やトヨタ「C-HR」、ホンダ「ヴェゼル」、輸入車でいえばフォルクスワーゲン「クロスポロ」やプジョー「2008」、ルノー「キャプチャー」など、そうそうたるライバルがひしめくのがこのBセグメントSUVで、日本だけでなくヨーロッパの市場でも、いま注目のジャンルとなっています。
C3エアクロスSUVは、シトロエンのコンパクトモデル「C3」をベースに開発されました。そもそも、ベースとなるC3自体がSUVデザインをふんだんに採り入れた外観なのですが、新しく登場したC3エアクロスSUVは、ルーフレールやアルミのアンダーガードなどで、よりSUVらしさを強調しているのが特徴です。
全長4160mm×全幅1760mm×全高1630mm、ホイールベースは2605mmと、C3と比較して全長で165mm、全高は135mm、ホイールベースは70mmそれぞれ大きくなっています。
これにより、C3では300リッターだった荷室容量は、C3エアクロスSUVでは410リッター、後席スライドをいちばん前にすると520リッターへと広がります。また助手席シートバックを折りたたむと2.4mの長尺ものまで積載することが可能です。
搭載エンジンは、プジョー/シトロエン/DSのモデルではおなじみとなった1.2リッター「ピュアテック」直列3気筒ガソリンターボ。110馬力/205Nmを発生するエンジンは、アイシンAW製6速ATと組み合わされ、WLTC燃費は14.7km/Lとなっています。
グレードは「FEEL(フィール)」と「SHINE(シャイン)」の2種類。車両価格はフィールが259万円(消費税込。以下同)、シャインが274万円です。またパノラミックサンルーフやグリップコントロール、17インチアルミホイール、オールシーズンタイヤが着いたパッケージオプション「シャイン パッケージ」は297万円となります。
■内外装の印象とマッチした元気の良い走り
今回試乗したのは、C3エアクロスSUVの上級グレード「シャイン」にパッケージオプションが装着された「シャイン パッケージ」です。
外観は、独自の世界観を表現しています。シトロエンならではのポップな色づかいのボディカラーと、アンダーガードなどタフさを演出するアイコンが融合されています。
2016年に登場したC4カクタスからはじまったシトロエンのSUVですが、このC4カクタスは、日本では限定車として扱われたこともあり、公式には2019年5月に発売されたばかりの「C5エアクロスSUV」がシトロエン初のSUVモデル、という立ち位置になります。第2弾がこのC3エアクロスSUVです。
ボディのカラーバリエーションは6色、さらに2色のルーフカラー、3色のカラーパック(ヘッドライトユニットベゼルやドアミラーなど)が用意され、自分好みの色が選べます。
ちなみに試乗車のボディカラーは特別塗装色(4万8600円)のスパイシーオレンジ、ナチュラルホワイトのルーフ、シルバーのカラーパックの組み合わせです。
室内も、エアコン吹き出し口やハンドル、シートなどにオレンジの差し色が入り、外観同様にポップな印象。どのクルマにもないデザインで、かといって派手すぎず、「良いもの感」にあふれたこういうインテリアは、オーナーに「C3エアクロスSUVを所有する喜び」を与えてくれます。
厚みがありながらもしっかりと身体を支えるフロントシートや、前後スライド/リクライニングも可能なリアシートも、長く付き合えば付き合うほどその良さがわかるものです。
スタートボタンを押しエンジンを始動、ゲート式のシフトレバーを「D」に入れて走り出します。
1.2リッターターボエンジンは、レスポンス良くクルマを前に進ませます。110馬力/205Nmというスペック以上に元気の良いエンジンです。パドルシフトは設定されていませんが、クセのない6速ATもその元気な走りに貢献しています。
街乗りでは、よく動く足で乗り心地はなかなかです。「シャイン パッケージ」には17インチのオールシーズンタイヤが装着されますが、荒い路面の場所ではパターンノイズがちょっと気になったものの、それ以外にはタイヤのネガは感じませんでした。高速走行では、風切り音やエンジンノイズがそれなりに室内に届きますが、クルマの性格には合っていると感じました。
ワインディング路で頑張って走ると、背の高さゆえロール感はありますが、そこはシトロエン。ロール自体は深いのですが、グラッとはせずに粘りながらコーナーをクリアしていきます。
今回は試していませんが、プジョーやシトロエンのSUVモデルにも用意される「グリップコントロール」がパッケージオプションで選べるのは朗報です。これは路面状況に応じてトラクションを最適化する機能で、「スノーモード」「マッドモード」など5種類のモードから選べるものです。
これにより、前輪駆動(FF)ながら悪路走破性能も向上し、アウトドアの行動範囲が広がります。以前、プジョー2008でグリップコントロールを試した経験がありますが、かなり本格的なオフロードコースも走破することができて驚いたことがあります。ということで、C3エアクロスSUVのオススメのグレードは、グリップコントロールがオプション装着される「シャイン パッケージ」になります。
※ ※ ※
ポップなデザインの外観と内装、その印象と合った元気なエンジンが組み合わされたC3エアクロスSUV。所有するよろこびにあふれ、豊かなカーライフをおくることができる1台として、注目のコンパクトSUVです。
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