ピレリは、来季2026年用のより幅の狭いタイヤの開発を急ピッチで進めているようだ。主な焦点は、ほぼ同じ性能差を持つ6種類のスリックコンパウンドの開発にあるが、モータースポーツディレクターのマリオ・イゾラは最近、フルウエットタイヤを今よりも使いやすくするための大きな取り組みがあることも指摘した。
現在の世代のタイヤの状況では、フルウエットタイヤは大雨の際に、クルマがセーフティカーの後ろにいるときにのみ使用される。このレインタイヤは硬すぎてレースが再開されると競争力がなくなるとみなされており、ドライバーはせいぜい数周走ってピットストップを行い、より効率的なインターミディエイトタイヤに交換することになるためだ。
ピレリ、C6タイヤを“よりアグレッシブ”なものにすべく開発を継続。C5とのギャップ拡大を目指す「少なくとも0.5秒」
ここ数年、ピレリはこのような状況を変えることができなかった。しかしイゾラは現在、同社が2024年9月から実施している集中的なテストで得た有望な結果にもとづいて、2026年にはこうした状況に変化が表れると断言した。
同氏は、「現在の開発状況は非常に良いものだと思う」と述べ、「インターミディエイトタイヤのスペックはすでにほぼ固まっている。今では、クロスオーバーを現在とは異なるタイミングに置けるように、エクストリームウエットの新しいソリューションを検証する必要がある」と付け加えた。
「エクストリームウエットタイヤを、セーフティカーの後ろだけでなく、適切なレースタイヤとして、もっと使いやすくしたい。クロスオーバーを現在の118%と比べて、115から116%にしようとしている」
イゾラが言いたいのは、現時点ではフルウエットタイヤからインターミディエイトタイヤに変更する理想的なタイミングは、路面が乾いているときよりもラップタイムが18%遅いときだということだ。つまり、通常のスリックタイヤのラップタイムが1分30秒だとすると、ドライバーが1分46秒2で周回しているときにインターミディエイトタイヤを使用する必要があるということだ。
そしてピレリは、この差をスリックタイヤのラップタイムの15~16%にまで縮めること、つまり同じ1分30秒のスリックタイヤによるラップタイムを、1分43秒5から1分44秒4にすることを目指している。
こうすることで、フルウエット、インターミディエイト、スリックタイヤの間で直線的なクロスオーバーの進行が実現する。ラップタイムがスリックタイヤより8~9%遅くなったときが、インターミディエイトを捨ててドライコンディションに適したタイヤを装着する理想的なタイミングとなる。
[オートスポーツweb 2025年06月27日]
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みんなのコメント
要約すると
・質の良いタイヤを全チーム公平に提供
→レースに動きがなく「単調でつまらない」と言われる
・質の悪いタイヤを全チーム公平に提供
→摩耗が進むレース後半に波乱が起き「好レースがタイヤのせいで台無し」と言われる