現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「若きプライベーターの魂が注がれたJZA80」4年がかりで製作した700馬力のフル公認仕様!

ここから本文です

「若きプライベーターの魂が注がれたJZA80」4年がかりで製作した700馬力のフル公認仕様!

掲載 更新 159
「若きプライベーターの魂が注がれたJZA80」4年がかりで製作した700馬力のフル公認仕様!

エンジンもボディワークもセッティングも全てDIY!

独自のヘッドチューンにT51Rkai-BBを組み合わせて700馬力を発揮

「若きプライベーターの魂が注がれたJZA80」4年がかりで製作した700馬力のフル公認仕様!

グラマラスなワイドボディが目を引くJZA80スープラ。このチューンドの凄さは、ずばり“製作過程”にある。クルマとは無縁の仕事をしている若きプライベーターが、仕事の合間を縫ってコツコツと作業を続け、丸4年を費やして完成させた公認取得済みの純血ストリートスペックなのである。

「このスープラを買ったのは20歳の頃。今から7年前ですね。当時はS15シルビアと迷っていて、シルビアもスープラも在庫している中古車販売店を覗きに行った時に、このクルマと出会って。一目惚れでした。その場で購入を決めました」。

オーナーのハートを射抜いたスープラは、SZグレード(NAエンジン搭載)に2JZ-GTEとゲトラグ6速MTを換装した個体だった。今では考えられないが、長期在庫車で購入価格は200万円未満だったそうだ。

購入後、しばらくはそのままの状態でチューニングカーライフを満喫していたが、ある日エンジンブローに見舞われてしまう。

通常ならそのままチューニングショップに直行するのだが、機械工作が趣味というオーナーは違った。

プライベーター魂に火がつき、自宅でエンジンを降ろして全バラ。腰下のオーバーホールを行いつつ、ヘッドは自らの手で動弁系パーツの軽量化やポート加工などを実施。同時にHKSのハイカムといったチューニングパーツも組み込んでいった。

ちなみに、これらのエンジンチューンは誰かに教えてもらったわけではなく独学。「各部の加工は専門書を見ながらやりました」とアッサリ話すオーナーだが、完全にチューナーレベルだ。

こうして組み上げられたエンジンは、補機パーツにも徹底的な拘りを見せる。インテーク周りは、定番のインフィニティ90φスロットルとトラストの大容量サージタンクをセット。冷却系チューンも抜かりはなく、トラストのコアを使ったワンオフインタークーラーやコーヨーのアルミ3層ラジエターで武装する。

エンジンマネージメントにはF-CON Vプロを使っているが、これもネットで手に入れた書き換えツールを使用してオーナーが自らセッティングを敢行。しかも一人での実走セッティングは厳しいため、「彼女が助手席でPCの操作を担当してます(笑)」とのこと。

組み合わせるタービンは、過給音がたまらないとオーナーが絶賛するHKSのT51RKai BB。このビッグシングルに、最大ブースト1.5キロをかけて700psオーバーを絞り出している。200マイルの大台を余裕でクリアできるスペックだ。

ちなみに、エンジンを下ろした際にはエクステリアパーツも全て外し、ボディのリフレッシュまで行ったそう。これらの作業ももちろん全てDIYだ。

足回りはHKSのハイパーマックスドラッグを装備。オーナーが製作した、超超ジュラルミン削り出しのキャリパーサポートを用いて装着されているキャリパーはAPレーシングのcp5555。ダストシールを備えないなど割り切った構造を持つレーシングキャリパーだ。

ホイールはガイアレーシングのMMXIII(F18×9.5J+12 R18×10.5J+15)。タイヤは以前から興味があったというナンカンNS-2Rで「トレッドウェア80なんですが、このパワーでもホイールスピンしづらくなりました」とオーナー。

室内に張り巡らされたロールケージは、サイトウロールケージから販売されているクロモリ鋼パイプを購入し、フル溶接で製作。ちなみにこのロールケージレイアウトは、スープラのレーシングカーを参考にしたそうだ。

コクピットにはトラストの油圧、油温、水温、ブースト、燃圧計やHKSのAF計が並ぶ。ブーストコントローラーはトラストのプロフェック。ABSは撤去され、その際にブレーキラインに加工を施して自作のラインロックを設置。その作動スイッチをセンターコンソールに装備する。

オーナーのプライベーター魂は、エクステリアにも及ぶ。中古で投げ売りされていた社外フェンダーをベースに、FRPや発泡ウレタンを使って、自らが理想とする形状のワイドボディを作り上げたのだ。

リヤバンパーはアブフラッグ製をベースに下回りを大胆にカット。さらにトップシークレットのカーボンGTウイングを組み合わせ、レーシングカーさながらのスパルタンなスタイリングを構築する。

「今はJZA80スープラの価格が高騰していますよね。周りにはJZA80を手放して、それを元手にGRスープラに乗り替えた方もいらっしゃいますが、自分はまだこのクルマに拘っていきたいです。次はエンジンの3.1L化を計画していますよ」とはオーナー。

尽きぬJZA80スープラへの想い。ともあれ、かつての全盛期の感動、感激を思い起こさせてくれるようなメイキングの数々は見事としか言いようがない。

PHOTO:堤 晋一

こんな記事も読まれています

ええ、セダンなのに6人乗り?!  しかも超絶未来っぽいやん内装!!  アメリカからやってきたプロナードがイカす
ええ、セダンなのに6人乗り?!  しかも超絶未来っぽいやん内装!!  アメリカからやってきたプロナードがイカす
ベストカーWeb
モビリティリゾートもてぎに働くクルマが大集合!白バイやパトカーのパレードランも開催!
モビリティリゾートもてぎに働くクルマが大集合!白バイやパトカーのパレードランも開催!
グーネット
アルトの元祖は商用車?! 軽にインタークーラー付ターボ・チャージャーはイカツイて! 茨の道をパワーで突き抜けた「漢」初代アルトワークス
アルトの元祖は商用車?! 軽にインタークーラー付ターボ・チャージャーはイカツイて! 茨の道をパワーで突き抜けた「漢」初代アルトワークス
ベストカーWeb
シビックを着る!歴代12モデルをデザイン、ホンダ公認Tシャツ新登場 キャムショップ
シビックを着る!歴代12モデルをデザイン、ホンダ公認Tシャツ新登場 キャムショップ
グーネット
車の電動化はどこまで加速する? 専門家に聞く、自動車業界のイマとミライ【前編】
車の電動化はどこまで加速する? 専門家に聞く、自動車業界のイマとミライ【前編】
グーネット
MeiMei 新キャンピングカーブランド「ノマドラックス」などデザイン車両6台を一挙展示
MeiMei 新キャンピングカーブランド「ノマドラックス」などデザイン車両6台を一挙展示
グーネット
スズキ 軽トラック「キャリイ」シリーズ 一部仕様変更 安全性能強化など
スズキ 軽トラック「キャリイ」シリーズ 一部仕様変更 安全性能強化など
グーネット
スマホ連携でアプリが使える!ディスプレイオーディオ登場!ワンセグ搭載モデルも【動画あり】
スマホ連携でアプリが使える!ディスプレイオーディオ登場!ワンセグ搭載モデルも【動画あり】
グーネット
自動車整備士不足に新たな一手。独マイスター制度採用の育成プログラムに注目。
自動車整備士不足に新たな一手。独マイスター制度採用の育成プログラムに注目。
グーネット
井戸田潤が初代NSXに出会った!和製スーパーカーに一同ホレボレ!
井戸田潤が初代NSXに出会った!和製スーパーカーに一同ホレボレ!
グーネット
続報 マジで歴史的英断か!? 東海道新幹線に個室座席新設で1323席のルールが破られるのか?
続報 マジで歴史的英断か!? 東海道新幹線に個室座席新設で1323席のルールが破られるのか?
ベストカーWeb
もしや未来のレジェンドか!?!? 次世代電気自動車「Honda0(ゼロ)シリーズ」が衝撃 しかもほぼそのまま市販モデルになるってマジか
もしや未来のレジェンドか!?!? 次世代電気自動車「Honda0(ゼロ)シリーズ」が衝撃 しかもほぼそのまま市販モデルになるってマジか
ベストカーWeb
ガルウイングにした本当の理由は? AMG初の独自開発「SLS AMG」はメルセデス・ベンツ「300SL」の再来でした
ガルウイングにした本当の理由は? AMG初の独自開発「SLS AMG」はメルセデス・ベンツ「300SL」の再来でした
Auto Messe Web
RB、アイウェアブランド『HUGO Eyewear』とのパートナーシップ締結を発表
RB、アイウェアブランド『HUGO Eyewear』とのパートナーシップ締結を発表
AUTOSPORT web
「見た目」にビビなら買い! 日産ジューク・ハイブリッドへ試乗 内装とデジタル技術をアップデート
「見た目」にビビなら買い! 日産ジューク・ハイブリッドへ試乗 内装とデジタル技術をアップデート
AUTOCAR JAPAN
フォーミュラEが面白い! 日産とシェルの関係や過去のシーズンを知って、今期後半をもっと楽しもう
フォーミュラEが面白い! 日産とシェルの関係や過去のシーズンを知って、今期後半をもっと楽しもう
Auto Messe Web
アストンマーティン代表、ストロールへの裁定は厳しいと語る「しっかりと理解されないまま判定が下された」/F1第5戦
アストンマーティン代表、ストロールへの裁定は厳しいと語る「しっかりと理解されないまま判定が下された」/F1第5戦
AUTOSPORT web
ヨシムラSERTが転倒後に追い上げ優勝、3ART綿貫も3位。TSR、Étoileは無念のリタイア/EWC第1戦ル・マン24時間
ヨシムラSERTが転倒後に追い上げ優勝、3ART綿貫も3位。TSR、Étoileは無念のリタイア/EWC第1戦ル・マン24時間
AUTOSPORT web

みんなのコメント

159件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

144.81870.0万円

中古車を検索
スープラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

144.81870.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村