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競争力抜群の価格で登場したヒョンデ・インスターは果たして売れるか? 気になる点をチェック!!

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競争力抜群の価格で登場したヒョンデ・インスターは果たして売れるか? 気になる点をチェック!!

一番のセールスポイントは価格

ヒョンデは韓国の大手自動車メーカーで、日本では電気自動車と燃料電池車を輸入販売している。そのなかで、もっともコンパクトで価格の安い車種が、2025年4月に発売された電気自動車のインスターだ。

人気の軽EVのライバルとなるか? 日本導入も確実なヒョンデの小型EV「インスター」の気になる中身

インスターのボディサイズは、全長が3830mm、全幅は1610mmと小さい。とくに全幅は、軽自動車をベースに開発されたジムニーシエラの1645mmを下まわる。最小回転半径も5.3mだから運転しやすい。その一方で、全高は1615mmだからカローラクロスと同等だ。フェンダーにはホイールアーチの樹脂パーツも装着され、SUVらしさを強めた。

モーターの動力性能は、ベーシックなカジュアルの最高出力は71kW(97馬力)、最大トルクは147Nm(15.0kg-m)になる。中級のボヤージュと上級のラウンジは、最大トルクは147Nm(15.0kg-m)でカジュアルと共通だが、最高出力は85kW(115馬力)に向上する。

駆動用リチウムイオン電池の総電力量は、カジュアルは42kWhだ。1回の充電で走れる距離は、2025年5月上旬時点では未定になる。ボヤージュとラウンジは、49kWhを搭載して、WLTCモードにより458kmを走行できる。

インスターの1番のセールスポイントは価格だ。カジュアルは後方の並走車両を検知する安全装備などが装着されず、ヘッドライトもハロゲンになる。駆動用リチウムイオン電池の容量も前述の42kWhと小さいが、価格も284万9000円に収まる。国から交付される補助金は、インスターの全グレードが56万2000円だから、カジュアルの実質価格は228万7000円だ。

日産サクラやホンダN-ONE e:の強敵となるか

ちなみに日産サクラのベーシックなXは、20kWhの駆動用リチウムイオン電池を搭載して、1回の充電によりWLTCモードで180kmを走行できる。運転支援機能はオプションで、安全装備を相応に充実させて、価格は259万9300円だ。国から交付される補助金は57万4000円だから、実質価格は202万5300円になる。インスターカジュアルの実質価格は、リーフXよりも約26万円高いが、42kWhの駆動用リチウムイオン電池を搭載することも考えると割安に感じられる。

この点を踏まえると、インスターは街なかの移動が中心で、なおかつサクラの20kWhのリチウムイオン電池容量では物足りないユーザーに適する。ボヤージュやラウンジを含めて、割安な価格と、軽快で個性的な内外装が気に入って選ぶことも考えられる。

果たしてインスターは、日本で好調に売れるのか。軽快で個性的な内外装の評価も影響するだろう。軽自動車のサクラは、内外装を上質に作り込んで人気を高めたからだ。2024年度(2024年月から2025年3月)に国内で販売された乗用電気自動車の内、サクラが36%を占めた。インスターを堅調に売るには、サクラとは異なる魅力を備える必要がある。

また、中国のBYDは、2026年後半に、軽自動車サイズの電気自動車を導入すると公表した。その詳細やデザインは不明だが、サクラや今後登場するホンダN-ONE e:といった軽自動車サイズの電気自動車にとって、インスターが強敵になる可能性がある。

クルマの場合は販売網も完備も大切だ。そこでBYDは、準備中も含めると販売店舗数が全国で約60カ所に達している。また、電気自動車では、数年後に売却するときの価値を気にするユーザーが多い。そこでBYDでは、価値の下落を抑えることも考慮して、認定中古車制度を発足させた。クルマは財産価値が大きいから、車両以外の販売網、メンテナンス、売却時におけるサービスの充実も不可欠だ。

インスターを堅調に売るためにも、ヒョンデには、日本のユーザーに適した付帯サービスを提供することが求められる。

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