セパン・インターナショナル・サーキットで行われた2025スーパーGT第3戦決勝。中高速コーナーが多くて前にマシンがいるとダウンフォースが抜けやすく、フルブレーキングが少ないコース特性などの影響で、レースはなかなかオーバーテイクシーンが難しい展開となったなか、GT500クラスで5台を追い抜く活躍でレースを盛り上げたのがSTANLEY CIVIC TYPE R-GTの牧野任祐だ。
レースは3番手まで順位を上げてフィニッシュしたが、10秒のタイム加算ペナルティで最終結果が6位となったこともあり、内容とは裏腹にレース後は悔しい表情をみせた。
【動画】2025スーパーGT第3戦セパン 予選日&決勝日ハイライト
11番グリッドからスタートした100号車STANLEYは、山本尚貴がスタートを担当。入賞圏内に入るまで順位を上げ、レース全体の3分の1が過ぎた20周目にピットイン。牧野に交代し、この時点で暫定8番手という状況から、牧野が怒涛のオーバーテイクを見せた。
まずはModulo CIVIC TYPE R-GTをパスすると、続いて38号車KeePer CERUMO GR Supraとのバトルへ。何度も仕掛けるがなかなか抜ききれない展開が続くなか、29周目の14コーナーで並びかけて並走状態で最終コーナーに入った。ブレーキングの時点で牧野が駆る100号車はアウト側にいたが、クロスラインをとってコーナー脱出時にはイン側に。しかし、ここでアウト側の38号車の大湯都史樹と接触しながら押し出すかたちとなり、10秒加算のペナルティが課せられた。
実は、このペナルティに関して「無線のトラブルで全く使えていなかったので、10秒加算ペナルティだったことを知らなかったんです」と牧野。
「ペナルティがあってもなくても、自分のやることは変わらなかったので」と、終盤にかけて前のマシンを次々と攻略していった。
まずは、49周目の9コーナーで17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTをインから追い抜くと、続く19号車WedsSport ADVAN GR Supraに関しては「19号車は14コーナーでインに入って、そのままバックストレートは並んだまま行きました。最終コーナーを立ち上がっても並走して、(50周目の)1コーナーで前に出ました」と牧野。残り2周の14コーナーではTSR IMPUL with SDGs Zを攻略して3番手フィニッシュを果たした。
オーバーテイクが難しいサーキットでの怒涛の追い上げについて、牧野はこう振り返る。
「後半は路面温度が下がってくることを見越して、少し柔らかめのタイヤでいこうと決めていて、それがうまく行ったのかなと思います。クルマのパフォーマンスは高いところにあったので、純粋なスピードは見せられたと思います」
「クルマの速いところ/遅いところが分かっていました。僕たちのクルマは低速コーナーが速かったですし、ブレーキもいけたところがあったので、けっこう飛び込めた部分はありました。なんとなく狙いを決めて(抜きに)行っていたので、その狙いどおりにできました」
「ただ、17号車が一番時間かかりましたね。ちょうど19号車、17号車と3台連なっていた状態で……やっぱり3台つながるとけっこうエアロが抜けてしまうんです。その時は10秒加算とか知らなかったけど、できれば17号車をもう少し早く抜けていたら、少なくとも(最終結果で)19号車の前にはいられたのかなと思います」
5台追い抜いたとはいえ「ペースは良かったので、展開次第では勝てた可能性はあったので、もったいないというか悔しいレースにはなったかなと思います」と牧野。ちょうど、決勝日の6月28日は彼の誕生日だったが、心からハッピーというかたちでは、レースを終えることはできなかったようだ。
[オートスポーツweb 2025年06月29日]
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みんなのコメント
自分は100号車のファンだから、審議中の時はペナ出るなよ!って思っていて、タイムペナ後は正直36にも最終順位捲られるなと覚悟してた。
フィニッシュの後には、19号車とのタイムペナ反映後の最終ギャップ0.204秒を何処で離すことが出来たのかを考えたけど、17・19・12の3台を捌くのに掛かった時間をトータルで0.204秒縮める事が出来ていれば、もしくは、ピット作業で0.204秒短縮できていれば、のこの2つしか無かったかなぁと思った。
19号車の前でフィニッシュできていれば、チャンピオンに近づくことは出来たかなぁ。
第3戦セパンラウンドが終わったあとの、順位を見ても上位はトヨタばっかりになって、トヨタに対抗出来るのはやはり100号車しか居ないと思うから、頑張ってもらいたいなぁ。