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52年前の当時は“世界最速のナナハン”だった! 1973年式カワサキ「H2マッハIV」が米国オークションに登場 ネットに寄せられた反響と気になる落札価格とは

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52年前の当時は“世界最速のナナハン”だった! 1973年式カワサキ「H2マッハIV」が米国オークションに登場 ネットに寄せられた反響と気になる落札価格とは

ひときわ目を引くブルー外装が魅力的!

 2025年5月6日、アメリカのオンラインオークションで落札されたのがカワサキ「H2マッハIV」です。そんな中、ネットではさまざまな反響が飛び交っています。

【画像】「えっ...」これがネットで反響を呼ぶ1973年式カワサキ「H2マッハIV」です!(23枚)

 1970年代に世界最速の名を轟かせたこの3気筒マシンは、大排気量2ストロークエンジンの咆哮を今に伝えるほど良好な状態で見つかりましたが、その具体的なコンディションや装備はどのようなものだったのでしょうか。

 今回の個体はメタリックブルー外装にストライプを組み合わせ、塗装済みフロントフェンダー、ツーアップシート、リアグラブバー、デュアルミラーを備えています。

 コックピットにはステアリングダンパー調整ノブを挟んで計器が並び、140mphスケールのスピードメーターと7500rpmレッドラインのタコメーターを装備。

 5桁オドメーターは9000マイル(約1万4484km)を指し、そのうち約20マイルが現オーナー走行と報告されています。

 クローム仕上げの3対3エキゾーストはH2特有の迫力ある左右非対称レイアウトで、跳ね上げたサイレンサーがバンク角を稼ぎます。

 前19インチ・後18インチのワイヤースポークホイールは2009年にダンロップタイヤ装着と後輪ハブ磨きを受け、ステンレススポークに換装されたとの記録があります。

 サスペンションはテレスコピックフォークとプリロード調整式デュアルショックの組み合わせで、ブレーキは前ディスク1枚と後ドラムを維持します。

 空冷748ccエンジンはオイルインジェクションとキックスターターを組み合わせ、3基のミクニキャブにはポッドスタイルエアフィルターが装着されます。ポリッシュ仕上げクランクケースカバーが足元を輝かせ、右2本左1本のマフラーが独特の排気音を放ちます。

 付属書類にはライダーズハンドブックと保証書が含まれ、売り手名義のカリフォルニアタイトルが添付。

 乾燥重量は192kg。空冷2ストピストンリードバルブ並列3気筒エンジンはボア71.0mm×ストローク63.0mm、圧縮比7.0、燃料供給にはミクニVM30キャブレターを採用。

 変速機は5速リターンで、前輪にシングルディスク、後輪にドラムブレーキを装備します。

 ボディサイズは全長2085mm×全幅850mm×全高1145mmで、ホイールベース1410mmです。

 改装歴はあるものの外装や機構は純正イメージを尊重した内容で、年式相応の経年を除けば大きな欠損は報告されていません。車体番号とエンジン番号が一致すればコレクション価値も十分と考えられます。

1973年式カワサキ「H2マッハIV」の気になる落札額とネットでの反響とは?

 そんな1973年式カワサキ「H2マッハIV」について、ネット上ではさまざまな反響が見て取れます。

「日本ならその4倍くらいで取り引きされている」、「海外は安くていいな」、「H2を含む日本の旧車は、走らせた時の楽しさが別格」、「一度でいいから乗ってみたい」といったポジティブな意見が多くある一方、「日本の旧車高すぎ、古ければ何でも値段付けるしなんか業界に踊らされてる感がある」といった意見もあり、賛否が分かれているようです。

 この1973年式のカワサキ H2マッハIV、オークションでの落札額は1万3000ドル(日本円で約185万円)でした。

 近年H2は再評価が進み、低走行オリジナル車は2万ドル前後で成立する例もあります。走行9000マイルかつ改装歴がある点は価格を抑えたものの、鮮やかなブルー外装と整備履歴、書類の健全性が適正相場を示したといえます。

 今後オリジナルへのリターンや機構リフレッシュを進めれば、さらなる価値上昇も期待できるでしょう。

※ ※ ※

 カワサキが世界最速奪還を託したH2マッハIVは半世紀を経てもなお強烈な加速と独特の3気筒サウンドで愛好家を魅了し続けます。今回の北米個体は程良い改装と整備記録を備え、実走用にもレストアベースにも適した希少な一台といえるでしょう。

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みんなのコメント

31件
  • sam********
    185は安いと思います。もっと高いのかと思いました。
  • kir********
    安い。
    あ、日本の中古バイク市場が異常なんだ。
    そう考えると妥当な落札価格だと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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