横浜でトヨタの超小型EV「C+pod(シーポッド)」を使ったショートタイムレンタカーサービスが2021年7月22日より始まった。その前日、報道陣向けに開かれた試乗会でひと足先に体験できる機会を得た。
「C+pod」は、トヨタが新たなモビリティとして2020年12月に法人や自治体向けに先行発売した、満充電で150kmの走行が可能(WLTCクラス1モード)な2人乗りの超小型EV。一般販売は2022年からを予定している。
同サービス「C+podヨコハマ」は、神奈川県オールトヨタ販売店(神奈川トヨタ自動車、横浜トヨペット、トヨタカローラ神奈川、ネッツトヨタ神奈川)とトヨタレンタリース神奈川、トヨタレンタリース横浜がタッグを組み、運用されるもの。横浜都心臨海部にある7店(東白楽駅前店・東神奈川駅前店・横浜駅西口店・横浜みなとみらい店・横浜ランドマークタワー店・関内店・元町石川町店、詳細は下記参照)のトヨタレンタカーの店舗で借りられる。いずれも駅の近くにあり、利便性も高い。
レンタカーとして用意する4台の「C+pod」は、市営交通100周年を迎える横浜市交通局とコラボレーション。「観光スポット周遊バス あかいくつ」に模したデザインのラッピングを施した特別外装で仕立てられている。
新たなモビリティで横浜の街並みを眺めながら巡ることができ、利用料金は1時間800円からと、手軽に借りられる料金設定も魅力。
レンタルを希望の場合は、各店舗に直接電話して予約をする。利用可能店舗や予約先番号は、マルチモーダールアプリ「my route」や「公式ウェブサイト」からも確認可能だ。
ちなみに「my route」は、電車やバス・タクシー・サイクルシェア・カーシェアなど、街の色々な移動手段を組み合わせたルートの提案や、移動手段の予約・支払い、乗車券の購入・利用がアプリ1つででき、移動中でも観光地や飲食店を提案するお出かけスポット検索なども活用可能な横浜観光に便利なアプリだ。
横浜をゆる~くドライブするならいいんじゃない!?
「C+pod」は、全長2490mm×全幅1290mm×全高1550mmのボディサイズで、見た目は短く、幅狭でちょっぴりノッポなスタイル。
車内に乗り込むと、肩が触れあいそうなくらい近い左右のシート配置に一瞬たじろぐ。室内長1290mm×室内幅1100mm×室内高1070mmのコンパクト空間で、カップルで横浜の街を周遊すれば、2人の距離はいっそう縮まりそう。「これはドライブデートにうってつけの車両ではないか!」と妄想するも、実際の試乗はオッサン2人だったので暑苦しさの極みだったが、もちろんエアコンを装備するので車内はいたって快適だ。シートヒーターも備わるので、寒さがこたえる季節でも効率的に体を温めてくれることだろう。
アップライトな着座位置で見晴らしはいい。幅が狭いだけでいたって普通のクルマの感覚で乗れる。ハンドルはチルト機構だけでなくテレスコピック機構も備えるので、ドライビングポジションも合わせやすい。
スタートボタンはほかのトヨタ車のそれと同じ、ドライブセレクターは「D(前進)」、「N(ニュートラル)」、「R(後退)」の3つのボタンのみとシンプルだ。
アクセルペダルをゆっくりと踏み込めば、リニアかつスムーズに加速。とはいえ、モーターの最高出力は9.2kW(12.5ps)、最大トルクは56Nm(5.7kgm)なので、モーターならではの出足からグイグイと引っ張るような加速感は望めない。まわりのクルマの流れに合わせていたって普通に走れるといった印象。最高速度も60km/hなので、横浜の臨海地区での観光ドライブには、これくらいがちょうどいいと感じた。(高速道路や自動車専用道、法定速度が60km/hを超える道路の走行はできない)
ハンドリングは穏やか。足まわりにはコシがあり、コーナリング時の安定感を保っている。段差での突き上げ感が少し気になったが、乗り心地は悪くない。かっ飛ばさなければ問題なし、だ。(そもそもそれほど速度が出ないのだが……)
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今回の試乗で終始気になったのは車内に進入する音。インバーターやモーターなど駆動系にまつわる音が、ヒィ~ンとかウイ~ンとか、いい感じに聞こえてくるのだ。停車すれば静寂が訪れるEVならではのギャップがしっかりと感じられる、とも言える。もちろん2人の会話がはずんでいれば大して気にならないかもしれないが……。
同サービスの車両にはポータブルナビが装備されているので、初めての横浜ドライブでも安心できる。また、USBポートを装備するほか、小物収納スペースなど快適性を高めるアイテムが後付けされている。
荷室は充電ケーブルなどが入ったケースが置かれており、それを差し引いてもけっして広くはない。手持ちのバッグなどを置けるスペースはあるが、スーツケースなどかさばるものは厳しそう……。その点は留意すべし。
今回、開港の歴史あふれる街並みを望む横浜の臨海地区を走って感じたのが、ほかの公共交通機関もバラエティにあふれているということ。大量輸送を目的とする連節バス「BAYSIDE BLUE(ベイサイドブルー)」や、この春運行を開始したJR桜木町駅と横浜ワールドポーターズを結ぶ、アトラクション要素たっぷりなロープウエー「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマエアキャビン)」など、時代とともに発展する横浜を観光するための、新たな移動手段が次々と登場している。
それらにショートタイムレンタカー「C+podヨコハマ」という新たなモビリティサービスが加わり、横浜観光での移動の選択肢はますます広がっていくのだ、と。
[トヨタレンタカー店舗情報]
■東白楽駅前店
横浜市神奈川区西神奈川2-9-4
TEL:045-433-0100
■東神奈川駅前店
横浜市神奈川区東神奈川2-38-12
TEL:045-440-3411
■横浜駅西口店
横浜市西区南幸2-3-3
TEL:045-312-4000
■横浜みなとみらい店
横浜市西区みなとみらい4-3-7
TEL:045-228-0100
■横浜ランドマークタワー店
横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ1F
TEL:045-651-0800
■関内店
横浜市中区相生町2-46 トヨタカローラ神奈川関内店内
TEL:045-227-8811
■元町石川町店
横浜市中区山下町274-1 ダイレクトパーク横浜元町中華街内
TEL:045-641-0100
[ショートタイムレンタカーサービス概要]
■台数:4台
■取扱店舗:上記7店舗
■利用可能時間:8:00~20:00(当日内返却)*一部店舗は19時まで
■料金:1時間まで800円、12時間まで4800円
NOC(ノンオペレーションチャージ)無料プラン:330円(任意加入)
■備考
・乗車店員:2人
・最高速度:約60km/h
・高速自動車道、自動車専用道路および法定速度が60km/hを超える道路は通行不可
・満充電からの航続可能距離:150km(WLTCクラス1モード審査値)
・満充電までの所要時間:200V使用時…約5時間、100V使用時…約16時間
・チャイルドシートは取り付け不可
〈文と写真=ドライバーWeb編集部・兒嶋〉
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