8月6日に行なわれた鈴鹿8時間耐久ロードレースの決勝で、#41 IRF with AZURLANE(川名拳豊、遠藤晃慶、澤村元章)は185周を走り、41位でフィニッシュした。
41号車IRFは、2022年の鈴鹿8耐でスマートフォン向けの人気ゲーム「アズールレーン」とコラボレーションして参戦したことで話題となった。そして今年もそのコラボが継続され、引き続きIRF with AZURLANEとして8耐へ参戦した。
【リザルト】2023 第44回鈴鹿8時間耐久ロードレース 決勝レース結果
そして2023年の鈴鹿8耐では、185周を走破して41位でフィニッシュ。無事にレースを完走してみせた。レース後、ライダー3名は次のように語っている。
「唯一トラブルだけは残念でした。ただ去年はトラブルからの復帰に時間がかかってしまい完走できなかったですが、今年はみんながリカバリーしてくれて、こうして完走できたので良かったと思います」(川名)
「マイナーなトラブルはありましたけど、大枠ではレースウィークを含めて無転倒で終われたことが一番大きいと思います。無事に終えられて本当に安心しました」(澤村)
「初めての8耐は『走っていると長いな』という感じでした。でも終わってみると、すぐだったなという感じです。来年に向けて頑張ろうと思います」(遠藤)
■トラブルがIRFを襲った
川名の語るように、IRFはノートラブルとはいかなかった。レースも後半に差し掛かった頃、マシンをスプーンカーブ出口にストップさせなければならない状況となったのだ。
この時の状況について川名は「チェーンが切れてしまった」と説明している。
「それだけ(チェーンが切れた)だったんですが、駆動力が完全に抜けてしまったので……停める場所としては惰性で西パドックまで行ければ良かったんですけどね」
「ただそれは無理かなと思って、他のライダーの安全確保も考えてスプーンで止めて押していくことにしました」
昨年の8耐でIRFはレース中盤に転倒があり大きくタイムをロス。その後もトラブルに見舞われるなど歯車がズレてしまった。その結果、レースそのものは走り切ったが、規定周回数を満たすことができず、非完走扱いとなってしまったのだ。そのため2023年大会ではしっかりと完走を目指したいと、ライダー達は今年の8耐初日に語っていた。
そうした背景もあり、今回のトラブル発生時にはIRFを応援するファン達がTwitterの応援タグ上で昨年のような展開を心配する姿も見られた。トラブル時に走行を担当していた川名も、「チェーンが切れた時って、エンジンにダメージが行くこともあるので、そうなると交換もできないので確実に送り出せるかはメカに託すしかなかったです」と語るなど、悪い方向に転がる可能性が頭をよぎっていたようだった。
ただ前述のようにIRFはトラブルを経験しつつも、優勝した#33 Team HRC with日本郵便の86%となる185周を走破。無事に41位で”レース完走”となった。
アズールレーンとのコラボによって新たなファンを獲得したIRF。今季はまだ鈴鹿サーキットでの地方選手権への参加を残しているが、8耐という大きな目標を終えた今、応援してくれているファンへの感謝を、川名は次のように語った。
「今年だけではなく、以前からアズールレーンさんとコラボさせてもらっていて、多くのファンの方からの声援や応援が、最後8時間のチェッカーを受ける力になったと思っています」
「アズールレーンさんとのコラボがどうなるかは、来年になってみないと分からないですけど、IRFとしては引き続き8耐に向けて活動していくと思うので、引き続き応援していただけるとありがたいです」
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