アルファロメオのバルテリ・ボッタスは、F1スペインGPのフリー走行2回目でパワーユニット(PU)にトラブルが発生。ミディアムタイヤを履いてのフライングラップを1周行なっただけでコース脇にマシンを止めることとなった。
ボッタスが使用していたのはシーズン序盤に使用していた”金曜日用”のPUだが、スペインGPまでの5戦で内燃エンジン(ICE)とMGU-Kは2基、ターボチャージャーやMGU-Hは3基目を既に投入している。これらのコンポーネントはいずれも年間3基まで使うことができる、これを超えた場合にはペナルティが科される。
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つまりFP2でのPUトラブルにより、シーズン後半には規定数以上のPUコンポーネントの投入によるグリッド降格ペナルティがボッタスに科される可能性が、限りなく高くなったことに変わりはない。
ボッタスは、第4戦エミリア・ロマーニャGPでは金曜日の予選でエキゾーストが破損し、マシンが炎上。土曜日のFP2はマシン修復のため出走が叶わなかった。続くマイアミGPではFP1でクラッシュを喫し、FP2を欠場した。
マイアミGPでは7位入賞でチームにポイントをもたらしたものの、チーム代表のフレデリック・バスール代表は、マシンパッケージから最大限のパフォーマンスを引き出すためには「クリーンな週末」が欠かせないと語っていた。
加えてFP1では、ボッタスのチームメイトである周冠宇に代わってリザーブドライバーのロバート・クビサがマシンをドライブ。正ドライバーのふたりとも、ここスペインでは走行時間が削られてしまっている。
「残念なことに、これはちょっとした傾向なんだ」
そうボッタスはmotorsport.comの取材に答えた。
「僕らはトリッキーな金曜日を過ごしたようだ。今回はエンジンの問題だったみたいだ。だから僕らにできることは、2日目を見据えて、セッションを最大化することだ」
「僕らとしては何にも新しいことじゃない。FP2の(プッシュラップを行なった)1周を見る限り、マシンの感触は良いし、まだ力強い週末を送れると思う」
ボッタス曰く、チームはFP1では車高を高めに設定し、新しく投入したパッケージでもポーパシングが発生しないことをテスト。そしてその後、車高を下げていったという。
「FP2の1周を見る限り、(アップデートは)上手くいっているみたいだ」とボッタスは続ける。
「でもFP1では判断が難しかった。ポーパシングを避けるために、ある意味かなり守りに入ったセットアップにしていたからね」
「だからFP1ではとにかくデータを集めたいと思っていた。(FP2の)たった1周でも、言った通り問題なく感じられた。そのような1周からも何かを学ぶことができるんだ。そして少なくとも、周はロングランができた」
バスール代表は、PUとコース上での時間を失ったことがチームにとっての二重苦だと認めている。
「(ボッタスのPUトラブルにより)ボディワークにもダメージが入ってしまったので、修理しなければならない」とバスールは言う。
「あれは1基目だった。もっと悪い状況になることともあり得たが、大惨事という訳でもない」
「でもFP1ではテストをたくさん行なう必要があり、まともに周回できていなかった。FP2では1周しかできなかったのだから、残念だ。ここはバルセロナだし、2周もすれば彼はまた調子を取り戻すだろう。その1周だけでも、彼はとても良いラップを刻んでいた」
「1台のマシンのふたりのドライバーでシェアして、一方はセッションに参加できなかったのだから、週末のスタートとしてはイージーではない。ドラマではないし、土曜日以降はクリーンな週末を望んでいる」
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