FIAはF1オランダGPやF1シンガポールGPなど、一部のグランプリでピットレーン制限速度を引き上げ、レース戦略を面白くしたいと考えている。
この議論は、2025年シーズン序盤戦で、比較的単純な1ストップ戦略のグランプリに対する懸念が浮上したことを受けてのモノ。より良いレースとすべく、公式タイヤサプライヤーのピレリはサウジアラビアGPやマイアミGPで、昨年よりも一段階柔らかいコンパウンドを持ち込んだ。
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タイヤ摩耗が進むことでピットストップ回数が増え、様々な戦略が生まれ、エンターテインメント性も高まるはずだった。
しかしサウジアラビアGPでは、タイヤのデグラデーション(性能劣化)は依然少なく、1ストップ戦略が可能だった。コンパウンド選択のアイデアは何の影響も与えなかったのだ(マイアミGPではより影響を与えるかもしれないが……)。
F1のステファノ・ドメニカリCEOはサウジアラビアGPの週末にピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラと会談。現在の状況や残りのシーズンをよりエキサイティングなモノにすべく選択肢について話し合いを行なった。
■ピットレーン制限速度向上でマルチストップの選択肢が魅力的に
motorsport.comの調べでは、FIAはより柔らかいコンパウンドを投入することに加えて、様々な選択肢を検討しているようだ。
その選択肢のひとつが、ピットレーンの制限速度を引き上げるということだ。ほとんどのグランプリで制限速度は80km/hに設定されているが、安全上の理由からオーストリアGP、モナコGP、オランダGP、シンガポールGPの4会場では60km/hに設定されている。
FIAはモナコGPでの制限速度変更はできないと明言した一方、オランダGPとシンガポールGPでは手を加え、制限速度80km/hに引き上げることを検討している。これにより、ピットストップによるタイムロスが短縮され、各チームが様々な選択肢を考慮しやすくなるはずだ。例えばシンガポールGPでは、ピットストップにかかるタイムは約29秒から約23秒に短縮されるとみられる。
FIAはこの変更を加える上で、ザントフールト・サーキットとマリーナベイ市街地サーキットのピットレーンに“微調整”が必要だという。
この計画が正式に発表される前には、これらの作業が完了し、承認される必要がある。しかしレギュレーションそのモノを変更する必要はない。
FIAスポーティングレギュレーションの第34条7項には次のようにある。
「大会期間中、ピットレーンの制限速度は80km/hとする」
「ただし、この制限速度は、セーフティデレゲートの勧告を受け、レースディレクターが変更することができる」
■ではモナコはどうする?
狭いモンテカルロ市街地サーキットが舞台のモナコGPでは、ピットレーンの制限速度を引き上げることはできない。しかしFIAはレース中に2回のピットストップを義務付けるという選択肢に対してオープンな姿勢を取っている。
しかしドライバーたちからは、この義務がレースにどれほどの影響を及ぼすのか、つまらないと度々批判が向けられてきたレースにおいて、実際にどう機能するのか、疑問を抱いている。
ハースのオリバー・ベアマンは次のように語った。
「どうなるか分からない。FIA F2のように、どの周からピットストップできるのかを決めるんだろうね。そうじゃなきゃ、1周目にピットに入り、2周目にまたピットインをして、レース全体をハードタイヤで走ることになる」
「でもそうならないように、15周目からピットウィンドウが開くようにするとか、そういう解決策を考えたんだろうね。でも、きっと面白い結果になると思うよ」
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ショーを優先すると必ず大事故起きる
見たいのはレースなんだよ。