6月7日、イタリアのサルディニア島にて、2025年WRC世界ラリー選手権の第6戦『ラリー・イタリア・サルディニア』のデイ2が行われ、スペシャルステージ(SS)12を終えた時点で、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が首位をキープし、11.1秒差の2番手にはオィット・タナック(ヒョンデi20 Nラリー1)がつけている。
ふたりはちょうど1年前の2024年第6戦サルディニアでも最終パワーステージまでトップ争いを繰り広げ、タイヤトラブルに起因した0.2秒差の逆転で決着した過去があり、今年も同じ組み合わせでのトップ争いが見どころとなっている。そんなデイ2を終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。
タイヤトラブル頻発のデイ2でオジエが首位堅持。ロバンペラも表彰台圏内に浮上/WRCサルディニア
■Mスポーツ・フォードWRT
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合41番手
「今日は、いろいろなセッティングを試してみた。正解かどうかは分からないが、良いデータが収集できたのはたしかだ。そして、ギリシャについてのアイデアもある」
「でもギリシャは、とくに車高など、今回のステージとはまったく異なる特徴を持っている。少なくともアイデアがあってそれを試してみたので、限界がどこにあるかを少しは理解できた」
「パワーステージでは、少し掃除役をしながら何か試すことができるかもしれない。前には2台のマシンがいて、その次がジョシュ(・マッカーリーン)と僕だから。ただ、日曜日のポイントに関してはもう大体は決まっていると思うね」
●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合49番手
「僕たちはライバルからかなり離れているので、何かをやってみて、どうすれば改善できるか見つけようとした。今日の午後はグレッグ(グレゴワール・ミュンスター)にもっと近づけたので良かった」
「でも僕たちはギリシャに向けて、マシンと自分たち、そしてあらゆることをどのように改善できるか見るために、多くのことを試している」
「ただ、明日はおそらく僕にとってもっとも挑戦的なステージになるだろう。パワーステージはおそらく岩が多く、パンクのリスクが非常に高い。トップ集団にとっても明日は重要な日になると思う。何かがおきれば、自分達の助けになる可能性もあるかもしれないね」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●オィット・タナック(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合2番手
「今日はタイヤの摩耗を管理することだけでなく、パンクのリスク管理に重点を置いていた。道路はとても過酷だったからね。多くの緩い石や岩盤があり、予期せぬ出来事も多く、今日はかなりの挑戦だった」
「そのなかでも僕たちは良いリズムを維持し、後ろにいるカッレ(・ロバンペラ)との間に大きなギャップを保とうとしていた」
「ラリーの性質上、次に何が起こるか予測するのはとても難しいが、僕たちの目標は明日もそれを継続することだ。明日はまったく違う1日になるだろうし、簡単にいくとは思っていないが、ベストを尽くすつもりだ」
●ティエリー・ヌービル(#1 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合26番手
「暑くて疲れたが、ステージを通してクリーンな走りができた。明日は勝負の要素がたくさんあるので、何か面白いものがあるか見るために、いくつか新しいセッティングを試してみた」
「ジョルダン・セルデリディスに追いつくことができたので、新しい出走順が有利になるのは明らかだが、チームメイトがクラッシュした結果、順位が上がるとは予想していなかった」
「ふたつの新しいステージがあるし、掃除役になることが多いと思うので厳しいが、まだ何が起きてもおかしくない。挑戦を楽しみにしている」
●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2リタイア
「急に狭まるコーナーに進入した際、2本の木を見間違えてブレーキングポイントを逃した。そのせいでコースアウトし、マシンが横転してしまった」
「マシンは修理できると思うが、しっかりと検査してみないとわからない。このような形で1日を終えるのは残念だ」
「エルフィン(・エバンス)がステージ上でパンクしたことはすでにわかっていたので、自分自身もパンクを避けるためにタイヤの空気圧を高めに設定することにしたんだ。しかし、注意すべきはブレーキングポイントを逃さないようにすることだったようだ」
■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位
「今日は、おおむね満足のいく結果を得ることができた。昨日よりも荒れたセクションが多く、苛酷な1日となったが、リードはわずかであっても確実に守り抜くために走った」
「オィットとの激戦はつねに刺激的であり、彼が全力でプッシュしてくることは容易にイメージできるよ。明日の走行は新たな難所が待ち受ける長丁場となるはずなので、勝利に向けて最大限の力を発揮せねばならない」
「全ドライバーがポイント獲得のために全力を尽くすはずだし、見応えのある激戦が繰り広げられるに違いないね」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合3番手
「昨日の午後から感じていた良好なフィーリングは、今日も継続できた。加えて、より有利な出走順と相まって、大きな差が生まれた点は明らかだ」
「午前中からすでに荒れていた路面状況を考慮して、午後も厳しい展開になると予想していたが、予想通りの状況が展開された。数多のサプライズがあったものの、問題を抱えることなく1日を終えることができたよ」
「明日の新しいステージは一筋縄ではいかず、ふたたびコンディションが悪化する可能性があるが、そのなかでも全力を尽くしたい」
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合4番手
「いつものサルディニア同様、タフなコンディションのなかで走行せざるを得なかった。良いフィーリングを感じつつ、一定のペースを維持し、トラブルを回避すべく走行した」
「しかし、午後に発生したパンクは望んだ結果とはならなかった。岩が多く転がっている場所を避ける作戦が裏目に出た結果、状況はさらに悪化したんだ。それでも、サミ(・パヤリ)がさらに多くタイムを失ったおかげで順位をひとつ上げることができた」
「現状の4番手は決して悪い順位ではないが、明日はさらに多くのポイント獲得に集中する。前方のドライバーたちのペースは非常に速く、容易な戦いではないと認識しているが、全力を尽くすよ」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合7番手
「今日はクルマに良いフィーリングを感じることと、異なるセッティングをいくつか試すことに集中しました」
「残念ながら午後の最初のステージでクルマを停めてタイヤを交換しなければなりませんでしたが、その後はペースがかなり良く、クルマに自信を持って運転することができました」
「今日の自分の出走順から、あのようなタイムを出せるとは思っていませんでした。明日のステージは今日とは少し異なるため、セッティングとドライビングの適切なバランスを見つける必要があります」
■TGR-WRT2
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合5番手
「午前は、カッレやトップ3の選手たちが激しくペースを上げて走行するだろうと予想していた。そのなかで、自分のフィーリングは悪くなかったが、多少安全寄りに走行したし、もう少し速く走れたかもしれないと感じた」
「午後はおおむね良いペースで走れていたが、最終的にパンクに見舞われる結果となった。慎重な走行を続けようと試みたが、徐々に異音が大きくなり、クルマへのダメージを避けるためにタイヤ交換を余儀なくされた」
「とはいえ、結果としてはそれほど悪いものではなく、エルフィンとの順位入れ替えに留まった。最後のステージでは注意深く走行し、明日はふたたび良い流れに乗りたい」
[オートスポーツweb 2025年06月08日]
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