この記事をまとめると
■ミキサー車のように積荷によって特殊な形や仕組みをもつトラックが多く存在する
荷台のドラムを回転させながら走るのはなぜ? 意外と知らない「コンクリートミキサー車」の中身
■数ある働くクルマのなかでもミキサー車は子供たちからとくに人気のある車種だ
■なにげなく見ている建設現場では知られざる多くの苦労や工夫がされている
建設現場で活躍するミキサー車の実態に迫る
トラックは積み荷によって特殊な形や仕組みをもつ車両が多く存在する。そんな車両のひとつで街なかでもよく見かけるのが、キャビンの後ろにある大きなドラムをくるくる回しながら走っているコンクリートミキサー車だ。働くクルマのなかでも、子どもたちからとくに人気の車両だ。
一般にはミキサー車と呼ばれているが、お堅いところではアジテーター(撹拌・かくはん)トラックなどともいう。積み荷は生コン(生コンクリート)で、ドラムでくるくる混ぜながら運んでいるのだ。コンクリートとは固まった状態であり、生コンは固まる前のどろどろ状態のことである。
ちなみに、セメントは生コンの原材料のひとつで、硬化する粉体のこと。水を加えると化学反応で固まる性質をもつ。これに、砂・砂利・混和剤・水などを混ぜたものが生コンだ。似たものにモルタルがあるが、これはセメントや石灰に砂や水を混ぜて作るものでコンクリートとは用途が違う。
生コンはたいへんデリケートで、温度・湿度・材料比・撹拌時間などの要素で仕上がりが変わる。小規模な現場ならその場で必要量を作ればよいが、ビル建設などの大規模現場では品質を揃えるために、工場で一度に大量に作る必要があるのだ。建設現場と工場が離れているため、運搬にミキサー車が使われるわけだ。
先にも触れたが、生コンは水を加えると化学反応で硬化が始まる。すなわち、生コンの運搬は時間との勝負であり、タイムリミットはわずか90分。それを過ぎれば品質が不均一になる可能性があり、地震が多く建築基準が厳しい日本では、建設材料として使用できない。
生コンは、使用する部分によって、どろどろ具合(スランプ値)が決められている。一般的に生コンは型枠に流して硬化を待つのだが、均等に隙間なく流し込むには、緻密な計算ではじき出したスランプ値でなければならないからだ。これが狂うと充填不良やコンクリートの分離などが発生して、建物の強度が維持できなくなる。
ゆえに、ミキサー車のドライバーは工場を出発してから、90分以内に現場に届けるという神経の擦り減る仕事をしている。無事に輸送したあとは、シュート(荷降ろし用樋)やドラムなどについた生コンを洗い流す。放置すれば固まって次の仕事に支障が出るからだ。
万一タイムリミットを超えると生コンは使えなくなり、間に合ってもすべて使用されずに積み残されることもある。これらは「戻りコン」「残コン」といわれて本来廃棄されるが、以下の対策がなされている。
・大量の水で砂と砂利にわけて再利用 ・細かく砕いて基礎のコンクリートなどが沈まないために下に敷く砕石として使用 ・建物を建てるための基準線を出したり、足場確保したりするため「捨てコン」として使用
このように、積極的な再利用がされている。なにげなく見ていると簡単に建物ができていくように感じるが、裏ではこういった多くの苦労や工夫があるのだ。
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みんなのコメント
即席のコンクリート工場を作ってしまう
いくら鮮度が命でも事故起こしたらお終い。
慎重に走ってくれ。