ザクセンリンクでMotoGP第7戦ドイツGPが開幕。初日のプラクティス1で最速タイムを記録したのは、プラマックのヨハン・ザルコだった。
ザクセンリンクはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が圧倒的な強さを見せてきた左回りのサーキット。今季は苦戦しているとはいえ、彼がどれだけの強さを見せてくるのかに注目が集まった。
■マルケス「ホンダとの4年契約は間違いではなかった」骨折とコロナによる影響は予想外と語る
初日朝は曇空となり、気温は17度、路面温度27度と前戦イタリアGPと比較すると少し涼しめのコンディションでセッションがスタートした。
プラクティス1の序盤にタイムシート上部に並んだのは、ホルヘ・マルティン(プラマック)、中上貴晶(LCRホンダ)、そしてマルケスだった。マルケスは走行が始まると序盤にターン7でバランスを崩すシーンも見られたが、積極的な走行を見せており、得意のコースで気合いが入っている様子だった。
なお序盤10分が経過した所で、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)がクラッシュ。イタリアGP直前に自転車トレーニング中に転倒し、右足に骨折を負っているエスパルガロは自力でコースを離れているものの、悪影響が心配された。
そして残り20分を前に、サーキットの一部で雨が降り始めた。そのためライダー達は状況を見極めるためにもピットにとどまり、しばらくサーキットは静寂に包まれることとなった。
マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)がまずスリックタイヤでピットを離れたが、ゆっくりとしたコースチェック走行を2周行なうとピットへと戻った。ビニャーレスと入れ替わるようにジャック・ミラー(KTM)がコースに向かうと、彼はビニャーレスよりはしっかりとした走りを見せた。そしてタイムアタックとまではいかないが走行が可能だという状況を確認したライバル達も、残り11分というところで続々とコースへ向かった。
そしてコースチェックを経て各車が徐々にタイムアタックをスタート。序盤に転倒のあったエスパルガロもアタックに向かった。
暫定トップタイムを更新するライダーが続出し、タイムシートの並びは次々と入れ替わっていくが、中でもエスパルガロが最初に1分20秒台のタイムをマークし暫定トップに。転倒の影響を感じさせない走りを見せた。
エスパルガロのタイムを次に塗り替えたのは、マルク・マルケス。タイムは1分20秒854だった。
フランコ・モルビデリ(ヤマハ)の転倒によるイエローフラッグなどがありつつも、その後もタイム更新が続き、ラスト1分というところでヨハン・ザルコが1分20秒702で暫定トップに立った。
最終的にプラクティス1でトップタイムとなったのはザルコ。2番手に”ザクセンリンクの王”マルケスが続き、3番手にはエスパルガロが並んだ。
なお残り1分を切ったタイミングでファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がターン1で転倒。モルビデリと合わせてヤマハ両名が転倒するセッションとなった。
日本人ライダーの中上は最終的に11番手タイムを記録。予選Q2への直接進出のためには、午後のFP2でタイムを縮めて行く必要があるポジションとなった。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
フェラーリF1、ルクレールと2029年末までの契約延長で合意か。レッドブルからの引き抜きを防ぐ意図も
スーパーフォーミュラ初ドライブを終えたJuju、初日は81周を走行。懸念されたフィジカル面は「今のところ大丈夫そう」
佐藤琢磨がホンダサンクスデーで今年も奮闘。インディ500優勝マシンでもてぎ疾走も「危ない、危ない(笑)」
【中野信治のF1分析/第23戦】リザルト以上に魅せた角田裕毅とアルファタウリ。さらに進化した2023年のフェルスタッペン
TGM Grand Prixからテスト参加の松下信治、来季のスーパーフォーミュラレギュラーシートは望み薄か「何か予想外のことが起きない限り難しい」
みんなのコメント