■今こそ復活に期待したいホンダの名車「S2000」
ホンダ創立50周年を記念し誕生したホンダ「S2000」は、同社にとっても希少な存在のスポーツカーです。
【画像】超カッコいい! これがホンダの「FR“ハンドリング”マシン」です! 画像で見る(30枚以上)
その価値が今、あらためて高まっています。
S2000は、1999年4月に本田技研工業創立50周年を記念し、「S800」以来となるFRレイアウトを採用して登場しました。
発売当初の価格は338万円からで、手の届くピュアスポーツとして設定されています。
その特徴は、ロングノーズ・ショートデッキの美しいプロポーションと、オープンボディながら高い剛性を実現した「ハイXボーンフレーム構造」にありました。
心臓部は、自然吸気(NA)エンジンとして驚異的な9000rpmを許容する2リッター「F20C型」VTECエンジンです。
これに組み合わされるのは、専用開発の6速MTのみでした。
その歴史の後半、2005年に国内仕様のエンジンは2.2リッターの「F22C型」へと変更。最高出力は初期型の250PSから242PSへとわずかに低下しましたが、中低速トルクを増強し、扱いやすさを向上させました。
2007年に「タイプS」が登場した後、2009年6月に10年間の歴史に幕を下ろしています。
S2000の生産終了について、ホンダは公式に具体的な理由を発表していません。
しかしメディアなどでは、その背景に複数の要因があったと分析されています。最大の要因は、2000年代後半に市場の主役がミニバンやSUVへと移行し、2シータースポーツ市場が世界的に縮小したことです。
さらに、2008年のリーマン・ショックが趣味性の高いクルマの販売に深刻な打撃を与えました。
また、年々厳しくなる排ガス規制や衝突安全基準、特に歩行者保護要件などに対応するには、プラットフォームからの再設計が必要で、莫大な開発コストが見込まれたことも指摘されています。
S2000は専用設計の部分が多く、ホンダには他にFRプラットフォームを持つ車種がなかったため、コスト分散が困難でした。限られた販売台数のS2000のために新たなFR基盤を開発するより、主力車種に経営資源を集中させることは、企業として合理的な判断だったと考えられています。
現在、S2000の中古車は「希少」な状態へと移行しつつあります。
状態の良い個体は年々減少し、海外での人気を理由とした輸出も影響しています。相場は広く、おおむね250万円から1000万円超にまで及び、中心価格帯は450万円から650万円前後です。
後期型(AP2)やタイプSは特に人気で、前期型(AP1)に比べ100万円以上の価格差がつくことも珍しくありません。市場は、新車価格を上回る低走行のノーマル車と、カスタムが施された個体とで完全に二極化しています。
維持のハードルも低くはありません。内装の樹脂パーツなど一部の純正部品はすでに生産終了しています。
弱点として、高回転型エンジンゆえのオイル消費や、エンジンマウント、サスペンションブッシュの経年劣化などが挙げられ、これらのリフレッシュには相応の費用が必要です。
SNS上では、S2000に対する熱量の高い声が溢れています。FRスポーツの王道を行くロングノーズ・ショートデッキのデザインは「時代を超えて美しい」と再評価されています。
また、9000rpmまで吹け上がるNAエンジンの官能的なサウンドと加速感は、もはや失われた芸術と見なされ、このクルマの核心的価値として語られています。
一方で「維持の悩み共有」も活発です。
廃盤部品の探索や高額な整備費用といった苦労が共有されていますが、それはこの特別なクルマを維持するための「儀式」として捉えられ、オーナー同士の強い連帯感を生む要因となっています。
S2000の復活の可能性については、内燃機関搭載のFRモデルと考えた場合、残念ながら非常に低いと考えられます。
2025年7月には、元祖「デートカー」と呼ばれたスポーツクーペ「プレリュード」が復活しました。S2000の直接的な後継車は期待できないものの、ホンダがスポーツカーの灯を消さない意思を示したことを確認できます。
しかし、プレリュードの登場によりブランド内での役割が明確化され、S2000のようなピュアFRスポーツが復活する可能性は、より一層低くなったと考えるのが自然でしょう。
ただし電動化されたオープンスポーツカーという成り立ちなら、新たな需要も見込まれるかもしれません。
とはいえそれならば、「プレリュードのオープン化」がもっとも近道といえ、その場合はやはりS2000の純粋な後継車とはいえないところです。
※ ※ ※
S2000の価値は、過去の名車というノスタルジーの中にあるのではありません。
デジタル化された現代において、自らの五感でエンジンを回し、マシンと対話する。その純粋で代替不可能なドライビング体験を今なお提供してくれる点にこそ、S2000を選ぶ理由が存在するのです。(佐藤 亨)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
大雪で「地獄と化した」交通の難所、SNSも”戦慄”の現場の様子が公開される 「見たことない」「えらいこっちゃ」「ただでさえ怖いのに…」
「すごい事故…」 NEXCOが「バリケード激突事故」の動画を公開! 大型トラックが「道路バリケードを破壊」 部品散乱&対向車が「大量の水浴び」… 工事規制事故多発で警鐘
日産「新型エルグランド」“最速シャコタン化”に反響殺到!「オラオラ系もカッコいい!」「これならアルファードに張り合える」の声も! 黒&白ボディで“威圧感マシマシ”「キング・オブ・ミニバン」KUHL JAPANのカスタムCGとは!
トヨタ新型“ちいさなSUV”「アーバンクルーザー」発表! 全長4.3mで「ヤリスクロス以上、ハリアー未満」の“ちょうどいいサイズ”採用! クラス超えた「“大型SUV”顔負け!?」のゆとり実現した新台湾仕様とは!
トヨタ新型「プリウス“クーペ”」!? 美麗な「オープン&ミッドシップ風」ボディ仕様に反響多数! 「プリウスとは思えない迫力」声もある「スーパーカー仕様」予想CGが話題に
「スタック車両が“放置”されました!」 国道事務所が報告 「ノーマルタイヤ」で走った挙げ句「立ち往生しそのまま立ち去り」事案発生 大雪準備の確実化を呼びかけ 愛媛
「消えるドアハンドル」は進化か、退化か?――15人の犠牲者が問い直す安全の定義とは
【伝説復活へ】新型「MR2」開発は新フェーズ? 2.0Lターボ搭載で2027年以降登場の噂。価格は“プレミアム”に
トラック「タイヤ脱落の大事故」多発! 運輸局が“苦言”「ちゃんと作業してください!」 11月だけで「4件」 外れたタイヤ直撃で「重大事故」になることも 北陸信越運輸局が注意呼びかけ
「トヨタ依存」からの決別?――スバル2500億円の決断、BEV自社生産で奪還する「製造主体」のプライド
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
単に乗り手のレベルが低過ぎたんじゃない?
それにしても、「めちゃ回る」とか「超カッコいい」とか
くるまのニュースのレベルが低過ぎる記事...
なんとかならないモンかな?