豊田章男会長の肝入り車両として開発された、トヨタ GRカローラ RZ“MORIZO Edition”。既に完売はしてしまっているのですが、一体どんな車なのか?GRカローラ RZ“MORIZO Edition”をGRカローラ RZとグレードの違いを探ってみました。文・萩原文博/写真・萩原文博
GRカローラの通常モデルとなるのが、2012年12月に500台。そして2023年8月に550台の抽選販売されているRZです。GRカローラでは、このRZは型式指定を受けたカタログモデルとなります。車両本体価格は525万円です。
GRカローラのエクステリア(外装)やデザインを紹介【プロ徹底解説】
ベースグレード”GRカローラ RZ”をおさらいしてみる
GRカローラRZのボディサイズは、全長4,410mm×全幅1,850mm×全高1,480mm。ベースのカローラスポーツと比べて、全長は+35mm、全幅は+60mmそして全高は+20mm大きくなっています。外観ではCFRP素材を採用したルーフを採用。またタンク前の床下にブレースを追加することで、ボディ剛性と軽量化を両立させています。さらにGRカローラは特徴的な排気効率の優れた3本出しマフラーを採用しています。
インテリアでは、シート表皮にパーフォレーション付ブランーブ+ステッチ付合成皮革を使用したプレミアムスポーツシートを標準装備しています。6スピーカーの8インチディスプレイオーディオを標準装備し、JBLの8スピーカーを採用した10.5インチのディスプレイオーディオPlusは19万1400円のオプション設定となっています。
GRカローラRZが搭載している1.6L直列3気筒ターボエンジンは最高出力304ps、最大トルク370Nmを発生。組み合わされる6速MTは、ショートストロークのシフトレバーを採用。そしてパーキングブレーキはドリフト走行など限界域での車両コントロールを視野に、手引き式を採用しています。
駆動方式はGR-FOURと呼ばれるアクティブトルクスプリット4WDシステムを採用。このシステムは、緻密な前後駆動力配分制御とそれを実現する高応答電子制御カップリング、トルセンLSDにより、4輪の駆動力を自在に操り、思いのままの優れた旋回加速性能と4WDならではの安定性を実現したトヨタ独自開発のスポーツ4WDとなっています。
足元にはBBS製8.5J鍛造アルミホイール+235/40R18(YOKOHAMA ADVAN APEX V601)というサイズのタイヤを標準装備しています。
安全装備ではプリクラッシュセーフティをはじめ、レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)など6つの機能がパッケージ化されたToyota Safety Senseを標準装備。さらにバックガイドモニターと前方のドライブレコーダーも採用されています。またオプションとして、ブラインドスポットモニター(BSM)+安心降車アシスト、リアクロストラフィックアラート(RCTA)+クリアランスソナー&バックソナー。前方+バックガイドモニター(録画機能付)のドライブレコーダーがオプション設定されています。そのほかオプション装備では、ステアリングヒーターをはじめ、カラーヘッドアップディスプレイ、シートヒータアー(運転席・助手席)、LEDリアフォグランプ、ブラインドスポットモニター付オート電動格納式リモコンドアミラー、置くだけ充電、寒冷地仕様が設定されています。
ボディカラーは、スーパーホワイトIIをはじめ、有償色としてプラチナホワイトーアールマイカ。プレシャスメタル、プレシャスブラックパール、エモーショナルレッドの5色。さらに一部改良時にシアンメタリックが追加設定されています。
GRカローラ モリゾウエディションとは?
2022年12月に70台限定で、走行性能に磨きを掛けた2シーターモデルのGRカローラRZ“MORIZO Edition”が車両本体価格715万円で設定されています
このモデルは、モリゾウこと現会長の豊田章男氏が自ら試作車のハンドルを握り「ユーザーを魅了する野性味」を追求して作り混んだこだわりのモデルです。標準車との違いを紹介していくと、まず2シーター化による徹底した軽量化が挙げられます。乗車定員を5名から2名と減らし、リアシートを廃止したことで、車両重量をRZの1,470kgから1,440kgへと30kgの軽量化を実現しています。ボディサイズは全長と全幅は同じですが、全高が1,475mmとRZの1,480mmから5mm低くなっています。そしてフロントガラスにはモリゾウのサインが刻印されています。
搭載している1.6L直列3気筒ターボエンジンは、最高出力は304psのままですが、最大トルクは400Nmと30Nmアップ。発生回転域も3,250~4,600回転とより高回転化しています。最大トルクはアップしていますが、燃費性能はWLTCモードで12.4km/Lのままです。トランスミッションはiMTと呼ばれる6速MTですが、スーパー耐久という過酷な現場でレーシングドライバーに鍛えられたクロスミッション/ファイナルギヤ比を採用しています。1速と3速のギヤ比を変更。またディファレンシャルギヤをローギヤード化することで、動力性能を向上させています。同時に1、3、4、5速とディファレンシャルギヤに高強度ギヤ材の使用とショット処理を施すことで信頼性を確保しています。
GRカローラ モリゾウエディションは”ボディ”や”タイヤ”なども強化
シャシーは、スポーツ走行時などのカーブを曲がる時の高い旋回中でも適切にサスペンションを動かすために、構造用接着剤の塗布長をRZから約3.3mさらに延長しています。さらに、補強ブレースをクルマのリアセクションに2つ追加することでボディ剛性を高めています。サスペンションも強力なエンジンとハイグリップタイヤに対応させるため、応答性の高いモノチューブダンパーを前後に採用。さらにタイヤはベースのRZより10mm拡幅した245/40ZR18タイヤ(ミシュラン パイロットスポーツ2コネクト)を採用しています。
RZ“MORIZO Edition”の専用パーツとして、外観ではGRクーリングブレーキダクトを採用。インテリアでは、ステアリングやシフトノブ、コンソールにはソフトな手触りと上質な素材感、そして優れた耐久性を備えたウルトラスエードを採用。また、インストルメントパネルやシフトレバーベースには鋳物ブラック塗装を施しています。シフトノブのアルマイトレッドリングがスポーティなアクセントとなっています。そしてシートには、ホールド性の優れたヘッドレスト一体の専用セミバケットシートを採用しました。ドライバーに強いGがかかるシーンでも正確なドライビングをサポートし、スポーツ走行を楽しむことができます。
GRカローラ モリゾウエディションには”リアシートは無し”
リアシートの撤去だけでなく、リアワイパーや制振材を廃止することで、ベース車のRZより約30kgの軽量化を実現。リアシートのスペースには、ソフトカバー付きのボディ補強ブレースを追加していますが、タワーバーとブレースバーを使用するとタイヤ4本を積載することが可能です。オーディオは2スピーカー+8インチのディスプレイオーディオを標準装備しています。ボディカラーはマットスティールとプレシャスメタルの2色を用意しています。
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