スマート#1のブラバス仕様 次世代EVの高出力モデル登場 ツインモーターで最高428ps

スマートの新型EV、ブラバス仕様でパワーアップ

メルセデス・ベンツとジーリーの合弁会社であるスマートは、中国で開幕した成都モーターショーで、新型EVの#1をベースとした高性能EV「#1ブラバス」を発表した。

ドイツのブラバスがチューニングを手掛けたモデルで、最も大きな変化は、フロントに電気モーターを追加し、四輪駆動としている点だ。リアのモーターと合わせて、最高出力は428psとなり、0-100km/h加速はわずか3.9秒となった。これは、テスラ・モデルYパフォーマンス（0-97km/h加速で3.5秒）に匹敵する加速力である。

スマート#1ブラバスは、中国では27万9000人民元（約560万円）で発売される予定。

標準と同じ66kWhのニッケルマンガンコバルトバッテリーを使用するが、航続距離は439kmから短縮される可能性が高い。充電能力は400V、150kWと変わらず、30分で10～80％の充電が可能。

エクステリアとしては、19インチのアルミホイールを標準装備するなどアグレッシブなスタイルで、マットグレー、レッド、ブラックのカラーリングが特徴的だ。

インテリアでは、シートとステアリングホイールに赤いステッチが施され、ヘッドレスト、ダッシュボード、センターコンソールにもアクセントが追加される。

欧州での販売は、2023年のスマート#1発売後となる見込み。

スマートは成都モーターショーで、今後2年間に輸出市場向けに2台の新型車を発売すると発表したが、その詳細は明らかにしなかった。

ブラバスは最近、メルセデス・ベンツEQSの航続距離を7％伸ばすエアロダイナミクス・パッケージを公開するなど、EVへの姿勢を示している。