これまで幾度となくお伝えしてきたトヨタ&ダイハツの新型コンパクトSUVですが、ここに来て新情報が入ってきました!
すでに新車を購入したことのあるユーザーを対象としたティザーキャンペーンが2019年8月上旬から始まっており、2019年9月末までに価格を決定、10月1日から事前予約をスタートさせる見通しです。
安いから?? 本格的4WDだから?? 意外やRAV4が快進撃を続ける理由
初公開は2019年10月24日から開催される東京モーターショー。トヨタ、ダイハツとも2019年11月5日に発表、発売となり、同月16、17日には全国一斉のディーラーでの発表展示会を開催する予定です。
さて、トヨタ&ダイハツの新型コンパクトSUVはどんなクルマになっているのでしょうか? 今わかっていることすべてを流通ジャーナリストの遠藤徹氏がお伝えします。
文/遠藤 徹
写真/ベストカー編集部
正式な車名はまだ判明せず!
2017年の東京モーターショーに出展されたDN TRECは非常に現実味を帯びたデザイン、作りこみの高さなどから市販化されるのは確実視されていた。しかし、まだ市販型のデザインは発表されていない
トヨタとダイハツは2019年11月5日、新型コンパクトSUVを発表、発売する見込みです。ダイハツが開発&生産を担当し、トヨタにOEM供給する新型コンパクトSUVで、トヨタブランドとダイハツブランドの両方で販売する兄弟車となります。
【画像】ダイハツ 新型「DNトレック」の写真をチェック
気になるのが正式な車名。かつて存在したトヨタラッシュ&ダイハツビーゴを再び使うのか、それとも新しい車名になるのか、現時点ではトヨタ、ダイハツ両ディーラーにもまだ通達は来ていないようです。
現在、この新型SUVはトヨタでは「A‐SUV」(コード名)」と呼ばれています。またダイハツは前回の東京モーターショーでコンセプトモデルを発表した時に使ったDNトレックになるのではないかといわれていますが、決まったわけではありません。
早くもトヨタディーラーでは8月上旬からティザーキャンペーンスタート!
ボディサイズは全長3995×全幅1695×全高1620mmと公表された
トヨタブランドの同モデルは先行して2019年8月上旬にトヨタ系列店向けにティザーキャンペーンをスタートさせています。
現段階では新車を購入したことのあるユーザーへ提示することから始めているところです。エクステリアデザインはシートカバーで覆われている写真のみで、まだパンフレットもありません。
ただ、ボディサイズは明らかになっており、全長3995×全幅1695×全高1620mm。ホイールベースは2525mm、トレッドは前1475mm、後1470mmとなっています。
いっぽう、ダイハツは2017年の東京モーターショーで、DNトレックという名で、新型コンパクトSUVを参考出品していました。
この時発表されたDNトレックのボディサイズは全長3980×全幅1695×全高1600mm。
公表されたボディサイズはDNトレックに比べると、全長は15mm長く、全幅は同じ、全高は20mm高い。全長はバンパーの大型化、全高はルーフレール分のプラスと考えればほぼ同じサイズとなります。
ライバルと思われるスズキクロスビーは、全長3760×全幅1670×全高1705mmなので、DNトレックより全長が235mm長く、全幅は25mm広く、全高は85mm低い。SUVにしてはワイド&ローで、よりクロスオーバー感覚のデザインとなります。
エンジンは1L、3気筒ターボ!
リアコンビランプはフロント同様、横基調のデザイン
パワーユニットは、プロトタイプでは1.2Lハイブリッドでしたが、発表当初はこれとは違い、1L、3気筒インタークーラー付きターボを搭載します。
最高出力が98ps/6000rpm、最大トルクは14.3kgm/2400~4000rpmを発揮。駆動方式はFF、4WD。トランスミッションはCVTが組み合わせられています。
最低地上高は185mmとクロスビーの180mmより5mm高くなっています。タイヤサイズは最上級のZが195/160R17、ほかのグレードは195/65R16インチと、クロスビーの175/60R16より大型サイズを採用。
ボディカラーは8色。ホワイト、ブラック、シルバー、レッド、イエロー、ベージュ、ブルーブラック、ブルー、さらに2トーンカラーは3色。
2トーンカラーはルーフがブラックで、ボディパネルはホワイト、シルバー、ブルーとなっています。テーマカラーはターコイズブルーとなりそうです。
エクステリアデザインは直線と曲面を融合させたシンプルなデザインで、5ドアハッチバックレイアウトはほかのSUVモデルと同様。フロントマスクは横長異形2灯式LEDヘッドランプに大型台形ハニカムグリルが装着されています。
リアコンビランプはヘッドランプに似た横長デザインを採用。室内はエクステリアと同様にシンプルな仕立て。
2列シート5人乗りで前倒し、フルフラット、ロングスライドなどで多彩なシートアレンジメントが可能。
安全装備はダイハツの開発なので「次世代スマートアシスト」の最新の進化バージョンを標準装備することになります。人、道路標識を検知、高速道路でのレーンキープ、追随機能など新型タント並みの最新デバイスを採用しています。
トヨタ&ダイハツのボディパネル、内装、カラーリング、グレード構成ともほとんど同じで、エンブレムのみの違いだけとなります。価格は180万~215万円程度になるでしょう。
2017年の東京モーターショーで公開されたダイハツDNトレックのインテリア。新鮮なデザインでクオリティの高さがうかがえる
トヨタブランドのラインアップは上級からZ、G、XS、Xの4タイプ。当初は半分以上を最上級グレードのZで販売構成比を確保することを目指すそうです。
トヨタブランドは全系列店扱いで月販5000台以上の最量販SUVを目指すことになります。ダイハツブランドは月販1000台程度になりそうです。
初公開は2019年10月24日から開催される東京モーターショー。 2019年9月末までに価格を決定、10月1日から事前予約をスタートさせる見通しです。
トヨタ、ダイハツとも2019年11月5日に発表、発売となり、10日後の同月16、17日は全国一斉のディーラーでの発表展示会を開催する予定です。
トヨタ&ダイハツの営業マンに聞いた「生の声」
新型コンパクトSUVを取り扱うトヨタモビリティ東京(東京トヨペット)
ディーラーの営業マンはトヨタ&ダイハツの新型コンパクトSUVをどう思っているのか、聞いてみた。
■首都圏トヨペット店
「以前販売していたラッシュはトヨペット店の専売モデルでしたので、この新型コンパクトSUVはトヨペット店の販売構成比がトップになると思います。
4系列店併売ですので、スズキのクロスビーとの競合車対決というより、トヨタ店同士の競合が頻繁になるでしょうね。
新型コンパクトSUVは、全長4mを切るちょうどいいサイズ感ということもあり、CH-Rやヴェゼルを抜いてSUV販売のナンバー1になるかもしれませんね」
■首都圏ダイハツ店
「新型コンパクトSUVが発売になるとの情報はメーカー(ダイハツ)から届いていますが、具体的な商品内容については2019年8月中旬現在ではまったく明らかになっていません。
詳細は2019年9月下旬以降になるのではないでしょうか。いずれにしてもビーゴが販売終了してから3年半ぶりの新型コンパクトSUVなので、私たちは大いに期待しています」
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