現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > レビン直系のホットハッチ!! カローラスポーツはスポーティーな先祖たちを超えたのか

ここから本文です

レビン直系のホットハッチ!! カローラスポーツはスポーティーな先祖たちを超えたのか

掲載 更新 13
レビン直系のホットハッチ!! カローラスポーツはスポーティーな先祖たちを超えたのか

 カローラにはハッチゲートを備えたスポーティモデルが3代目から存在している。

 1976年1月に誕生した時は「リフトバック」を名乗り、シューティングブレーク風の3ドアハッチバックだった。が、83年5月にモデルチェンジして登場した5代目のE80系カローラはFRとFFのデュアル戦略を取り、後輪駆動モデルはレビンの名を引き継いだ。

新型シビック6/24世界初公開!! 発売は8月!! 売れるのか? そしてどうなるタイプR??

 そして1年半ほど遅れてFF2ボックスのカローラFXを送り込んでいる。フラッグシップの1600GTが積むのは、レビンと同じ4A-GE型DOHCエンジンで、これを横向きにして搭載した。このホットハッチが、今につながるカローラスポーツだ。

文/片岡英明、写真/TOYOTA

【画像ギャラリー】走りを気軽に楽しめるホット過ぎないハッチバック!! トヨタ カローラスポーツを見る

■12代目カローラに登場した久しぶりのハッチバック

2018年6月に鮮烈なデビューを飾ったカローラスポーツ

 カローラFXは87年に2代目、92年には3代目にバトンを託した。が、ハッチバックブームが去り、販売が落ち込んだため、カローラFXはわずか11年で姿を消している。その後ブランクがあったが、2001年に後継ハッチバックのカローラランクス(と兄弟車のアレックス)が登場した。

 だが、これも1代限りで姿を消している。そのポジションを引き継いだのがオーリスだ。

 そして18年3月のジュネーブショーにおいて新世代のオーリスハイブリッドが姿を現している。その直後に開催されたニューヨーク国際自動車ショーにはカローラiMの後継モデルとなるカローラ・ハッチバックを参考出品した。

 Cセグメントのど真ん中を狙ったトヨタ期待の世界戦略車は、ヨーロッパでは「カローラ」、北米では「カローラ・ハッチバック」を名乗っている。日本では「カローラスポーツ」と命名され、6月に鮮烈なデビューを飾った。12代目カローラの第1弾で、久しぶりのハッチバックである。

 5ドアのハッチバックだけの設定で、全幅は1790mmと、初めて3ナンバー枠に踏み込んだ。もう1つの注目は、トヨタの新世代として開発されたTNGAのGA-Cプラットフォームを採用したことである。

 強靭で軽量なプラットフォームの採用によってキレのいい走りを実現した。また。ダンパーの減衰力を好みに調整することができるAVSをオプション設定したこともニュースの1つだ。意のままの気持ちいい走りと快適な乗り心地を、高い次元で両立させている。

■走りを考えた数々の工夫

MT車に搭載されたi-MTなど、カローラスポーツには気軽に走りを楽しめる様々な工夫が凝らされている

 パワートレインは2つを用意した。1つはC-HRから譲り受けた1.8Lのアトキンソンサイクル直列4気筒エンジンにモーターのハイブリッドシステム、THSIIだ。もう1機種は1.2L直列4気筒DOHC直噴ターボである。

 ハイブリッド車は燃費がいいだけでなく快適性も高い。だが、一世を風靡したレビンの直系と考えるなら、チョイスするのは直噴ターボ搭載車だろう。販売の主役は10速モードを持つCVTになっている。が、レビンに思いをはせる人はシフトダウン時に自動でブリッピングを行う6速iMTを選ぶはずだ。

 1.2Lの直噴ターボは、レギュラーガソリン仕様なのが嬉しい。平坦路では不満のない実力だが、ターボが過給する前の低回転域ではパンチ力不足と感じた。応答レスポンスも今一歩と感じる。

 だが、2000回転を超えてからはターボの後押しによって力強い加速を楽しむことができる。10速CVTでもパドルを使って積極的に変速を行えば、気持ちいい加速と減速を引き出すことが可能だ。

 CVTより格段に楽しいのは、シフトダウン時に回転合わせするブリッピング機能やエンストを防ぐ発進アシストなどを加えた6速MTのi-MT搭載車である。スポーツモードとスポーツ+モードをチョイスすれば上手に回転を合わせ、ギクシャクとした動きにならず変速できた。

 クラッチ操作は軽く、スッと軽やかに変速できる。気難しいクラッチミートを補助してくれるアンチストール機能もあるから、エンストに悩まされることは大きく減った。これも嬉しいところだ。

 とはいえ、AE86型カローラレビンに搭載された1.6Lの4A-GEU型DOHCエンジンほど高回転は気持ちよくない。この時代のレビンの自然吸気エンジンは7000回転まで軽々と回り切る実力を秘め、加速を重視したローギアードな5速MTと相まって変速するのが楽しいのである。

 その後継となるAE101系レビンでは可変バルブタイミング機構を組み込んだDOHC5バルブエンジンになり、さらに鋭い切れ味を手に入れた。回していくと快音を奏でるなど、五感に訴える熱い鼓動がドライバーに伝わってくる。この快感もカローラスポーツには望めないものだ。

■肩肘張らずに走りを楽しめる

オプション設定の電子制御ダンパー、AVSを装備したカローラスポーツはスポーツ走行も気軽にこなせる

 大きな差を感じさせたのはハンドリングである。オプション設定の電子制御ダンパー、AVSを装備したカローラスポーツは軽快なハンドリングを身につけ、意のままの走りを楽しむことができた。強靭なシャシー性能と最新設計のダンパーによる懐の深い走りは大きな魅力だ。

 荒れた路面でも足がしなやかに動き、コーナーではロールの発生が自然だし、リアの接地フィールもいい。ステアリングを切り込むと軽やかに向きが変わる。

 とくにAVS装着車はスポーティ感だけでなく、コントロールできる領域も広い。タイトコーナーでも狙ったラインに無理なく乗せることが可能だ。

 スポーツ+モードを選べばサーキット走行も余裕でこなす。18インチタイヤを上手に履きこなし、限界域も驚くほど高いところにある。しかも乗り心地だって悪いと感じさせない。

 後輪駆動のAE86型レビンは、限界そのものは高くはないが、操る楽しさは格別だ。シャシーやサスペンションは古典的だが、テクニックを磨くのには最適だった。軽量だから軽快感が強く、乗りこなせるようになればドリフトも自在だ。

 ワインディングロードからサーキット走行まで、テクニックに応じて走りを楽しむことができる。AE101系レビンではスーパーストラットになって限界コントロール性が向上したし、これに続くAE110系レビンでは軽量化にも挑んだから痛快なコーナリングを披露した。

 カローラスポーツは若いカップルにも似合う2BOXハッチで、走りを最優先したホットハッチではない。イメージ的にはレビンではなく2BOX上級生として登場したカローラFXの系統になる。レビンの血統はトヨタ86に受け継がれているし、FFのホットハッチなら今はGRヤリスだろう。

 肩肘張らず気持ちいい走りを楽しめるのがカローラスポーツのいいところだ。世界をターゲットにしているから絶大な安心感があり、快適性も高いレベルにある。エコを意識するならハイブリッド車を選べるのも魅力だろう。

【画像ギャラリー】走りを気軽に楽しめるホット過ぎないハッチバック!! トヨタ カローラスポーツを見る

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

快適ボックスシートから広々フルフラットへの変更も簡単! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
快適ボックスシートから広々フルフラットへの変更も簡単! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
もう[トヨタ]が開発してるだと!!!!!!!!!!! 次期型[GR86/BRZ]は1.6Lターボ+ハイブリッドでほぼ確定か!?  
もう[トヨタ]が開発してるだと!!!!!!!!!!! 次期型[GR86/BRZ]は1.6Lターボ+ハイブリッドでほぼ確定か!?  
ベストカーWeb
トヨタWRC、大荒れのデイ2を好位置で乗り切る。ラトバラ代表は「明日もトリッキーになる」と警戒/ラリージャパン
トヨタWRC、大荒れのデイ2を好位置で乗り切る。ラトバラ代表は「明日もトリッキーになる」と警戒/ラリージャパン
AUTOSPORT web
ARTグランプリ、ホンダのフランス法人とパートナーシップを締結。CR-VとZR-Vが提供される
ARTグランプリ、ホンダのフランス法人とパートナーシップを締結。CR-VとZR-Vが提供される
AUTOSPORT web
優れた燃費が自慢[アコード]!! [レクサスES]と比較した明確な違い
優れた燃費が自慢[アコード]!! [レクサスES]と比較した明確な違い
ベストカーWeb
レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
AUTOSPORT web
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
AUTOSPORT web
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
ベストカーWeb
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
AUTOSPORT web
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
AUTOSPORT web
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ベストカーWeb
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
AUTOSPORT web
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
ベストカーWeb
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
Auto Messe Web
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
AUTOSPORT web
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
AUTOSPORT web
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
AUTOSPORT web
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

13件
  • どこがレビン直系だ。
    アホか。
  • 字数稼ぎなのか、ヒョウロンカどもはお題に関係ないウンチクが長い。
    で、肝心の「超えた」かどうかはさらっと書いておしまい。
    なんともまあ薄っぺらなこった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

221.0272.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

102.0365.0万円

中古車を検索
カローラスポーツの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

221.0272.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

102.0365.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村