昨年(2020年)9月、国土交通省の規則改正によって創設された軽自動車の新区分「超小型モビリティ(型式指定車)」。従来の軽自動車よりも小さく1~2人乗り。一般公道を走行可能で非常に手軽な移動の足となる。
この新区分は、安全確保を最優先に考えたルールで運用される。高速道路または自動車専用道路での運行はされず(つまり走ることができず)、最高速度は60km/hまでと規定されており、高齢者など交通弱者の移動に適しており、環境にも優しい作りだ。
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これまで日本での普及はいまひとつだった超小型モビリティだが、ヨーロッパの一部では1970年代から普及が進んでいて、14歳から免許不要での運転が可能など、移動の自由を提供している。
こうした背景のなか、昨年12月に早速トヨタから2人乗りの小型EV「C+pod(シーポッド)」が登場した。このC+pod、いったいどんなクルマなのか。どれくらいの実力なのか。あらためてしっかり紹介します。
※本稿は2021年1月のものです。
文/ベストカー編集部 写真/TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2021年2月10日号
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■「超小型モビリティ規格」に合致 一充電走行距離=150kmで、安全性もバッチリ!
昨年12月25日、トヨタから2人乗りの小型EV「シーポッド」が登場。法人ユーザーや自治体などを対象として限定販売が開始された。
トヨタ シーポッド
天候の影響を受けにくいクローズドボディ
このシーポッド、同じく昨年9月1日に国交省が告示した、道路運送車両法施行規則等の改正によって創設された新区分「超小型モビリティ(型式指定車)」として、指定を受けている。
超小型モビリティの区分
ボディサイズは従来から存在するミニカー規格と同一ながら、乗車定員はミニカーの1人から1~2人程度となり、パワーユニットの出力も上げられている。
一部グレードにはクーラーや快適温熱シートなども装備され、使い勝手よし
また、歩行者(昼夜)や自転車(昼)を検知するプリクラッシュセーフティも装備するなど、安全性もバッチリだ。
価格は165万~171万6000円。
気になる個人向けを含めた本格販売は、2022年をメドに開始される予定だ。
2人乗りの小型EVは、これまでにもいくつか存在していたが、いずれも実証実験どまりで一般販売は実現していない。2022年のシーポッド一般販売を機に、それらの車両も販売に向けて再び動き出すと面白い。
一部グレードにはクーラーや快適温熱シートなども装備され、使い勝手よし。
■シーポッド主要諸元
・全長×全幅×全高:2490×1290×1550mm
・ホイールベース:1780mm
・車両重量:670~690kg
・パワーユニット:モーター
・定格出力:2.6kW
・最高出力:9.2kW
・最大トルク:56Nm
・一充電走行距離:150km(WLTC)
・価格帯:165万~171万6000円
■シーポッドに続け!? 販売に動き出してほしい超小型EV
日産の「ニューモビリティコンセプト」。現在は横浜で「チョイモビ」の名前でカーシェア用車両として活躍中。最高速度は約80km/hだそうな。
日産「ニューモビリティコンセプト」
2013年から2016年まで、熊本県やさいたま市などで実証実験を行ったホンダの「MC-β」。大人2人が閉塞感なく座れるのは見事。
ホンダ「MC-β」
ミッション選択がボタン式なこと以外はオーソドックスな作りのコックピット。普通車からの乗り換えでも違和感はない。
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みんなのコメント
法人が使うのは勝手だが
自治体はこんなのに税金垂れ流すなよ
軽自動車の方がよっぽどエコじゃないか