■流麗なクーペフォルムや上質な室内空間が魅力な「ハリアー」
高級SUVのトヨタ「ハリアー」は、最上級仕様が620万円のPHEV(プラグインハイブリッド)で、主流となるのは400万円台のHEV(ハイブリッド)モデルですが、一方で約313万円のガソリンモデル「S」グレードも設定されています。
このベーシックな仕様でも、ハリアーらしさは十分に味わえるのでしょうか。
【画像】超カッコいい! これが310万円台で買える「高級SUV」です! 画像で見る(30枚以上)
トヨタの高級ミドルサイズSUVとして人気を誇るハリアー。初代モデルはプレミアムSUVの先駆けとして1997年にデビューし、代々都会的で洗練されたスタイルで多くのファンを獲得してきました。
2020年に登場した現行型(4代目)はその路線をさらに進化させ、シンプルさとエレガントさを融合させた流麗なクーペフォルムを採用。
フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるようなシャープなフロントマスクや、個性的なL字型のデイタイムランニングランプ、水平基調のテールランプなどが特徴です。
内装も、馬の鞍をイメージした幅広く堂々としたセンターコンソールや、触り心地にこだわったレザー調素材、ウッド調加飾などを採用し上質感を追求。トヨタ初の調光パノラマルーフ(オプション)も設定されるなど、高級SUVとしての地位を確立しています。
多くのユーザーにとって魅力的なハリアーですが、その価格帯は決して安くはありません。
そこで注目されるのが、ラインナップの中で最も手頃な価格設定の最廉価グレード、Sです。
はたして、このSグレードは価格に見合う価値があるのか、装備や性能に不満はないのでしょうか。
ハリアーのグレード構成は、ベーシックなSから順に「G」「Z」の3タイプが基本となります。
そのうちSの価格は312万8000円(ガソリン・2WD/価格は消費税込み、以下同)となっています。
2リッター直列4気筒ガソリンエンジン(最高出力171PS・最大トルク207N・m)とCVTの組み合わせで、カタログ燃費は15.4km/L(WLTCモード燃費)です。
ハリアーのパワートレインはこのガソリンエンジンのほか、前述の通りHEVとPHEVがありますが、Sはガソリンエンジン車のみの設定となります。
エクステリアとインテリアにおいて、基本的なデザイン形状は上位グレードとほぼ共通で、クーペフォルムや包まれ感ある室内空間などはSグレードでも健在です。
後付けができない先進運転支援機能「トヨタセーフティセンス」も、Sと他グレードはほぼ同等です。
主な違いとして「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)+ブラインドスポットモニター(BSM)」は備わりませんが、6万8200円のメーカーオプションで追加できるため、安全面での差異はほとんどなくなります。
■人気の「ハリアー」最安「S」グレードは「買い」か?
ただ、細かな装備や仕様は上位グレードのGやZと比較すると差があります。
快適装備面では、オートエアコンやスマートキーは標準ですが、パワーバックドアや運転席パワーシート、デジタルインナーミラーも設定されていません。
内外装も、ディテールまで見ていくと細かく異なる点も見られます。
全車アルミホイールが備わりますが、Sグレードが17インチなのに対し、上級グレードは18・19インチと大径化しています。
ヘッドライトは、Sグレードはリフレクター式LEDですが、Gグレード以上はプロジェクター式になるほか、外装の細かなメッキ加飾の有無などにも差があります。
インテリアでは、Sグレードはファブリックシートで加飾もシンプルなものとなり、本革巻きステアリングなどは備わりますが、上位グレードの持つ「高級感」は限定的です。
現行ハリアーならではの調光パノラマルーフも、上級グレードのZでしか選択できません。
インフォテインメントシステムは、Sでも8インチディスプレイオーディオ(スマホ連携対応)が標準装備されます。
ナビアプリなどを活用すれば基本機能は満たせますが、上位グレードが装備する大画面12.3インチディスプレイやカーナビ、JBLプレミアムサウンドシステムは搭載されません。
最後は購入者の価値観にもよりますが、「最低限のコストでハリアーに乗りたい」ならSグレードでも魅力的です。
ただ「ハリアーらしい上質感や充実装備が欲しい」となると、車両価格が約40万円高くても装備が大幅に向上するGグレードの方が満足度は高く、結果的にコストパフォーマンスが良いと感じる可能性が高いでしょう。
リセールバリュー(再販時の中古車価格)も重要です。ハリアーは中古車市場で人気が高く、高リセールが期待できます。
しかしグレード別では、装備が充実した上級グレード(特にZ系)に需要が集中しやすいため、Sグレードのリセールバリューは相対的に低い傾向が予想されるでしょう。
初期購入価格の安さと売却時の価値とのバランスを考慮する必要があります。
※ ※ ※
結論として、ハリアーのエントリーグレードSは、「予算最優先でハリアーのデザイン・基本性能・安全性を求める」ユーザーには合理的な選択肢となるでしょう。
また購入後にカスタマイズを予定しているユーザーにもSがオススメ。浮いた予算がエアロパーツや好みの大径アルミホイールの費用に回せるのも嬉しいところです。
しかし「ハリアーならではの上質感・充実装備」を期待するなら、中級グレードG以上の検討を強くオススメします。
リセールも考慮に入れ、自身の価値観や使い方に最も合ったグレードを選ぶことが、後悔しないための鍵となるでしょう。
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