6月11~12日、三重県・鈴鹿サーキットにて『2025 FIM 世界耐久選手権”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会』に向けた合同テストが行われた。2日目のタイヤメーカーテストは73チームと多数参加していたが、その中で世界を舞台に活躍する山中琉聖が“ほぼ自身初の1000ccデビュー”を果たした。
山中は2019年の開幕戦カタールGPで代役としてロードレース世界選手権のMoto3クラスにデビューし、2020年から現在に至るまでフル参戦をして活躍しているライダーだ。優勝こそないものの2度の表彰台、そしてフル参戦6年目となる今季は第4戦カタールGPでMoto3クラスでは初となるポールポジションを獲得するなど成長を続けている。
【タイム結果】2025鈴鹿8時間耐久ロードレース 特別スポーツ走行 4・5回目
そんな彼が、6月11~12日に鈴鹿サーキットにて行われた鈴鹿8耐に向けたテストに姿を見せた。初日もサーキットに足を運んでいたものの走行はなかったが、12日(木)に実施したタイヤメーカーテストでホンダCBR1000RR-Rをライド。レース以外でもバイクに乗ることが趣味だという山中だが、今回のテストへの参加は自身たっての希望だったようだ。
「今回の参加は来季のステップアップに向けてですね。普段は600ccのバイクで練習していますが、シーズン序盤あたりからトレーニングで1000ccのバイクに乗りたいなと思い、実際に購入も考えていました。もともと鈴鹿8耐にも興味があり出てみたいなと思っていたので、まずはテストだけでも参加したい! とりあえず1000ccのバイクに乗りたい! ということで、自分からAstemo Pro Honda SI Racingさんに話を持ち出しました」
そんな彼の強い思いが通じテストへの参加が叶ったのだが、今回ライドした1000ccのマシンは山中にとって“ほぼ初めて”だったという。
「実は先々週あたりに鈴鹿サーキットに600ccのバイクで練習をしにきました。その時に、スポンサーの知り合いで、レースをされている方が鈴鹿サンデーロードレース選手権に向けた走行をしていたので顔を出しに行きました。そこで『1000ccはやっぱり大きいですねー。跨ってもいいですか?』と言うと、『(走行枠)1本乗る?』とお声がけ頂いたので、少し乗らせて頂きました。結局2本の走行枠に参加させて頂いて、改めておもしろさを感じました」
「その時はヤマハYZF-R1で車両も違いST(ストック車両)仕様で、ダンロップタイヤのユーズドタイヤを履いて走行していたので、今日のテストが“ほぼ初めて”の1000ccでしたね。JSB仕様もCBR1000RR-Rも初めてでした」
山中にとって初めて尽くしとなった今回のテスト。普段Moto3クラスで操るのは250cc 4ストローク単気筒のマシンだが、排気量だけでなく見た目からも大きさなど違いが見て取れる。そんな彼は今回の走行でどのような印象を抱いていたのだろうか。
「そんなに大きさや排気量などは気になりませんが、自分は電子制御などがきいたバイクにあまり乗ったことがないので、そういったところでは少し苦戦はしました。新たに自分が習得していかなければいけないところだなと思いました。でも根本的には同じですし、自分はバイク乗るのが趣味なので本当に楽しいですし、今回のテストに参加できたのは本当に幸運でした」
「来週の鈴鹿8耐テスト(6月18~19日開催)は、イタリアGPがあるので参加できませんが、今Astemo Pro Honda SI Racingさんがライダーを検討中とのことで、『自分は出たい!』という話はしました」
翌週の6月20~22日にはムジェロ・サーキットに滞在するためテストにおいては今回のみ参加だったようだ。取材を通して彼のバイク好きな気持ちと、今後を見据えて1000ccのバイクに乗りたいという気持ちがひしひしと伝わってきた。本戦でも山中の走りを見られることに期待したいところだが、まずは目前に迫る第9戦イタリアGPを含めたMoto3での活躍にも注目を置きたい。
山中は次戦に向けて「今季初めてポールポジションを取れたのは自分が成長できたからこそだと思っています。最近は一発の速さが出ず、後方からの追い上げでなかなか上手く噛み合わないレースが続いていますが、ムジェロは自分が初めて表彰台を獲得したサーキットなので、自分のできる精一杯を出して戦いたいです」と語った。
MotoGPクラスのライダーを含め一度は出てみたいと人気が高い鈴鹿8耐だが、そのうちのひとりである山中も今後の可能性を探るべく、本戦への出場を望んでいる様子。今回のテストで、彼の走りがAstemo Pro Honda SI Racingにどのような印象を与えたのか、そして今後発表されるライダーラインアップに注目だ。
[オートスポーツweb 2025年06月13日]
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みんなのコメント
筑波でサイドカーのパッセンジャーもトライしてたし、8耐出れるように祈る。
相方ピケラスに負けないくらい、もひとつ壁を乗り越えて欲しい。