フェラーリがフロントロウ独占。トヨタ勢は4、5番手から決勝へ。LMGT3でロッシ躍動｜WEC第2戦イモラ

　WEC（世界耐久選手権）第2戦イモラ6時間レースの予選が行なわれ、ハイパーカークラスはAFコルセの51号車フェラーリ499P（アレッサンドロ・ピエール・グイディ／ジェームス・カラド／アントニオ・ジョビナッツィ組）、LMGT3クラスはチームWRTの46号車BMW M4 GT3（アハマド・アル・ハーティー／ロッシ／ケルビン・ファン・デル・リンデ）がポールポジションを獲得した。

　気温21度、路面温度38度というコンディションでスタートした予選。まずはLMGT3クラスの予選が行なわれた。

　ブロンズドライバーがアタックを担当する最初のセッションでは、46号車のアル・ハーティーが速さを見せ、1分42秒731をマーク。上位10台が争うハイパーポールにトップで進出した。

　ハイパーポールでも、バレンティーノ・ロッシがアタックを担当した46号車がまず速さを見せベンチマークタイムを出すが、アコーディスASPチームの87号車レクサスも負けじとトップタイムを更新した。

　ロッシは1分42秒355を叩き出し、再びタイムシートのトップに浮上。87号車もラストアタックで最速ペースを刻んでいたが、トラックリミット違反があり万事休す。46号車がポール、87号車が2番手、ハート・オブ・レーシングの27号車アストンマーティンが3番手となった。

　なお、佐藤万璃音がチームメイトのアタックを見守ったドライブしたユナイテッド・オートスポーツ95号車マクラーレンはクラス8番手となっている。

　続いて行なわれたハイパーカークラスの予選は、フェラーリ勢が速さを見せたものの、アントニオ・フオコがドライブしたフェラーリ50号車が2度のトラックリミット違反でクラス最後尾から決勝をスタートすることになった。

　トヨタ勢は、ニック・デ・フリーズが7号車を、平川亮が8号車のアタックをそれぞれ担当。7号車が5番t値、8号車が7番手でハイパーポール進出を決めた。

　ハイパーポールではまず、ドリス・ファントールが駆る15号車BMW MハイブリッドV8が暫定トップに立つが、これを51号車フェラーリのアントニオ・ジョビナッツィが上回って見せる。

　ジョビナッツィはさらにアタックを続け、1分28秒920をマーク。このタイムを上回る車両はなく、開幕戦に続いて51号車がポールポジションを手にした。

　フェラーリはカスタマーチームであるAFコルセ83号車もロバート・クビサのドライブで2番手に食い込んでみせた。15号車BMWが3番手だ。

　トヨタ勢は、8号車の平川が7号車のデ・フリーズをわずか1000分の1秒上回り、4番手を確保した。