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SUV嫌いもハイブリッド嫌いも取り込む可能性とは? 新型スバルXV試乗記

ここでは横浜みなとみらい地区から東京タワーの麓まで試乗した改良型「スバルXV Advance」という最上級モデルについて述べたい。

第5世代のインプレッサの5ドア・ハッチバックをもとに、最低地上高を130mmから200mmに引き上げたクロスカントリーSUVの現行「スバルXV」は、インプレッサに遅れること1年後の2017年春に国内では発表されている。インプレッサ同様で、1.6リッターと2リッターの2本立てでトランスミッションはCVTのみなのは同じだけれど、駆動方式はAWDに絞られている。

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【主要諸元(Advance)】全長×全幅×全高:4465×1800×1550mm、ホイールベース2670mm、車両重量1550kg、乗車定員5名、エンジン1995cc水平対向4気筒DOHC(145ps/6000rpm、188Nm/4000rpm)+モーター(10kW/65Nm)、トランスミッションCVT、駆動方式4WD、タイヤサイズ225/55R18、価格292万6000円(OP含まず)。改良の目玉は、2リッターのガソリンを廃止して、「e-BOXER」と呼ばれるマイルド・ハイブリッドにした点だ。XVへのe-BOXERの搭載は2018年に追加されたAdvanceなるグレード1種類だったけれど、そこにこれまでの“i”を“e”に変えた「2.0e-L EyeSight」と「2.0e-S EyeSight」の2グレードが入れ替わりに入った。電動化時代のなせるわざというほかない。

外観上の変更は見送られている。運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」を全車標準化したのはインプレッサと同様ながら、異なるのは滑りやすい路面対応の「SNOW・DIRT」と深雪やぬかるみ対応の「DEEP SNOW・MUD」、ふたつのモードを選べるX-MODEという悪路走破性を高めるシステムが、1.6リッターのベース・モデル以外に導入されている。雪国の住人やSUVっぽい使い方をする人にはグッとくるアイテムだろう。

マイルドハイブリッド仕様のe-BOXERのスペックは、1995cc水平対向4気筒DOHC(145ps/6000rpm、188Nm/4000rpm)+モーター(10kW/65Nm)。悪路走破性を高める「X-MODE」のスウィッチは、センターコンソールにある。お買い得さが光るXV試乗したAdvanceは、シルバー塗装のフロント・バンパーガードが目印の最上級モデルである。車両価格は292万6000円と、往路に試乗したインプレッサの最上級モデルの270万6000円より、20万円ちょっと高いだけだ。

タイヤサイズは225/55R18。スバルXVの駆動方式は全グレード4WD。それで最低地上高が70mm持ち上がってSUVっぽい装飾が増え、俄然個性的になって、ということは目立ち度も上がって、電気モーターとリチウム・イオン電池を搭載し、X-MODEもついてくるのだから、お買い得であると筆者は思う。

くわえて、アイサイト・ツーリングアシストを全車標準装備する。実際に自動運転として使えるかといえば、もちろんそこまでのレベルには達していないけれど、少なくとも気晴らしにはなる。渋滞時に思わず使いたくなり、使ってみると、先行車をカメラで認識しての減速/加速は、インプレッサ同様、少なくとも不安感がない。

運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」のスウィッチは、ステアリング・ホイールにある。先進安全装備群「アイサイト」は、ステレオカメラを使い、先行車や歩行者を検知する。運転中、着座位置の高さはほとんど気にならない。ボクサーこと水平対向エンジンの、上ではなくて横に広がっていることによる重心の低さが、最低地上高を上げているからこそ際立っているのではあるまいか。

乗り心地は、インプレッサよりもいっそうフラットなように感じられる。タイヤが225/55R18と、おなじ18インチでも、ひとまわりトレッドが狭くて、サイドウォールが高いことも好感度をあげることにつながっているだろう。ちなみに、タイヤからの入力を受け持つクロスメンバーの取り付け部の溶接方法の改良はインプレッサ同様ながら、スプリングとダンパーのレートは従来のママだという。

1560kgの車重は、往路のインプレッサより160kgも重い。電気モーターとリチウム・イオン電池を積んでいる分、といってよいだろう。その重さを、走り出してみると、まったく意識しない。排気量1995ccのFB20型エンジンは、最高出力154ps、最大トルク196Nmから、145ps、188Nmへと、電動化に合わせて若干デチューンされている。

WLTCモード燃費は15.0km/L。エネルギーフローは、インパネ上部に設置されたインフォメーション・モニターに表示される。ステアリング・ホイールはパドルシフト付き。モーターは助手! 主役は水平対向エンジン車重増を補うのが、それ自体が重量増加の原因なわけだけれど、エンジンとCVTのあいだに挟み込まれた電気モーターと、後部に積まれる電池のコンビである。モーターは最高出力13.6psと65Nmを発揮し、低速でEV走行をしたり、加速時にエンジンをアシストしたりしてくれる。

最小回転半径は5.4m。インテリア・デザインは、もとになるインプレッサとほぼおなじ。ブルーステッチ付きの本革シートはオプション。リアシートはセンターアームレスト付き。標準車のシート表皮は、ファブリック+合成皮革のコンビ。当然ながら、発進時、バッテリーのエネルギーが十分であれば、エンジンは始動しないから、たいへん静かである。高速走行時、モーターはお休みする。たとえば、トヨタ「C-HR」のハイブリッドのモーターは、最高出力72ps、最大トルク163Nmもあって、つまり、よりEVに近い。カローラのハイブリッドなんて100km/hぐらいまでモーターで走っちゃう。それに比べると、スバルe-BOXERは、モーターがあくまで助手、主役はエンジンである。

両者の関係は名探偵・明智小五郎と助手の小林少年に比せられるかもしれない……と、書いてから小林君がどんな活躍をしたのかいまひとつピンとこないのに気づいた。TVドラマの『トリック』の山田奈緒子と上田次郎も、ちょっと違いますね。比喩はさておき、スバルでは「10%の余力を誰もが日常で感じられる走りの愉しさに」と、表現している。ちょっと昔のハイブリッドみたいな楽しさがある。

LEDハイ&ロービームは標準。フロンドフォグランプカバーなどはAdvance専用デザイン。X-MODEの作動状況は、メーター中央のインフォメーション・ディスプレイに表示される。通常時のラゲッジルーム容量は340リッター。リアシートのバックレストは40:60の分割可倒式。ラゲッジルームフロア下にあるサブトランク。乗用車とSUVのクロスオーバーで、水平対向4気筒エンジンと電気モーターを併せ持つe-BOXERのスバルXVは、SUV嫌いもハイブリッド嫌いも取り込む可能性も秘めている。後ろ姿はカッコイイし、スバルのなかでもユニークな存在である筆者は思う。

未体験の人は、お近くのスバルの初売りで、お試しを。もし本稿がその初売りに間に合わなかったとしたら、ひとえに筆者の不徳のいたすところであります。

文・今尾直樹 写真・安井宏充(Weekend.)

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