初日はトップ3をタイ人ドライバーが独占
アジアクロスカントリーラリー2017(以下、AXCR)がいよいよ公式競技のスタートを迎えた。8月14日(月)、午前6時15分にMOTOクラス(2輪)がスタート地点のWoraburi Ayutthaya Convention Center Resortを出発。
各車1分間隔で125.5km先に設置されたSS1(スペシャル・ステージ)のスタートポイントを、ルートマップに書かれたコマ図を頼りに目指す。SSが行われるポイントまでは、リエゾン区間(ロードセクション)のため一般の通行車両に混じり走行。もちろん交通法規を遵守しながら移動する。
そしてラリーの醍醐味であるSSが開始。Leg1に設けられたSSの競技距離192.92km。グラベル(未舗装路)やターマック(舗装路)が入り混じるコースには、川渡り区間もあり水しぶきを上げながら通過していくマシンの迫力は圧巻だ。
今年のAXCRは事前に行われたブリーフィングでもアナウンスされたとおり、非常にトリッキーなコース設定。上位進出に期待がかかるチームのマシンもミスコースを連発するなど、Legフィニッシュしたドライバーに話を聞くと、みな口を揃えて「コースが難しすぎる……」と愚痴をこぼすほどの、超難解コースだったようだ。
初日のLeg1のリザルトは、下馬評どおり「The Land Transport Association of Thailand Isuzu Shinha Team(いすず・D-MAX)」のNutthaphon ANGRITTHANON選手がトップに立つなど、タイ人ドライバーのチームが上位3位を占める。日本人勢は、「Toyota Cross Country Team Thailand(トヨタ・ハイラックスREVO)」の新堀忠光選手の4位、「FORTUNER GEOLANDAR takuma-gp(トヨタ・フォーチュナー)」の青木拓磨選手が6位、「Team FB Shinozuka CTS(スズキ・ジムニーシエラ)」の篠塚健次郎選手が13位、「TEAM JAOS(トヨタ・ハイラックスREVO)の能戸知徳選手が14位となった。
とはいえ、4位の新堀選手のトップとのギャップは7分27秒、同じように青木拓磨選手が14分58秒となっており、この後のラリーも同様の超難関コースが続くだけに、ひとつのミスコースで順位は大きく変わる展開となりそうだ。まだまだ多くのドライバー&チームとも挽回のチャンスはある。
Leg1公式結果(日本人選手のみ抜粋)
順位 ドライバー/コ・ドライバー 4位 Tadamitsu NIIHORI/Chupong CHAIWAN 6位 Takuma AOKI/Ittipon SIMARAKS・Katsuhiko SHIINE 13位 Kenjiro SHINOZUKA/Eiiji CHIBA 14位 Tomonori NOTO/Kazuhiro TANAKA 17位 Satoshi TAKENO/Naoyuki YANAGAWA 18位 Koichiro HAMAGUCHI/Keigo SUDO 20位 Ryu SEYA/Masayuki FUKANO・Ayumi KAWAMURA 22位 Norihiro YAMAMOTO/Takashi TSUJIMOTO・Kazuhisa NISHIKAWA
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