■「元試乗車」は掘り出し物かも?
中古車情報サイトを見ていると、ディーラーが「元試乗車」を販売しているケースを目にすることがあります。
一般的な“中古車”と“元試乗車”で購入を検討する場合、それぞれどのような違いがあり、そして元試乗車を購入することにメリットやデメリットはあるのでしょうか。
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元試乗車を購入するメリットについて、中古車ディーラーに勤める整備士に聞いたところ、以下の回答がありました。
「基本的に元試乗車は、一般的な中古車と比較して装備が充実していたり走行距離が短く、そして整備がしっかりと行われている傾向にあります。
試乗車と言うと、走行性能などを比較するために、顧客の試乗に使用されていたイメージが強いものですが、その実態としては試乗ばかりではなく、装備や機能の魅力を実車で伝えるための“ディスプレイ”としても使用されており、それゆえオプション品が豊富に装備されていることも珍しくありません。
つまり高性能モデルのカーナビが取り付けられていたり、カッコいいアルミホイールを装着していたり、そもそも試乗車自体に上級のグレードが採用されている場合も。
そして、中古車としてその車両を販売する際に、それらのオプションをわざわざ取り外すことは考えにくいため、元試乗車の中古車を購入した場合は装備が充実した状態のままで購入することが可能なのです。
また試乗車という使い方自体が長距離を走行するものではないため、総走行距離が短い傾向にもあります。
実際、中古車情報サイトで見てみても、元試乗車は走行距離2000kmから4000kmのものがほとんどです。
そして、試乗車として利用されている間は試乗中にトラブルなどが発生しないよう、ディーラーでしっかりと整備も実施されているため、一般的な中古車よりも安心して購入できるというメリットがあるといえるでしょう。
このように非常にお買い得に思える元試乗車ですが、ではデメリットはないのでしょうか。
これについても先出の整備士に再び話を聞いたところ、「ボディーカラーやグレード、オプションが自由に選べないという点が挙げられますが、これは一般的な中古車も同じです。よって、元試乗車に共通するようなデメリットは特段無いと言えます」とのこと。
では、気になる価格についてはどうなのでしょうか。
「非ディーラー系の中古車販売店が販売している同じ年式、同じグレード、カラー、オプションのクルマと比べると、ディーラーが扱う中古車は値段が高めで、元試乗車も同様です。しかし、これはディーラーの方が整備や保証が充実している分、割高になっているのです」
つまり、アフターケアなど安心度合いまで考慮した場合は、値段の差はデメリットとして捉えるものではないのかもしれません。
カラーやグレード、オプションが選べないという点を除くと、元試乗車は中古車としてはメリットが多めの掘り出し物である場合が多いと言えるようです。
もし中古車の購入を検討する際は、元試乗車という選択肢も候補に入れて探してみてはいかがでしょうか。
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みんなのコメント
それよりも某ディーラーが「ワンオーナー車」として中古車市場に出している「元代車」の方が荒く扱われている可能性が高いのでは?
内装に傷が付いた様な付かない様な。
スポーツモデルの試乗に行った時、冷えたままでアクセル全開に。
場合によっては試乗車を代車として貸し出す時もあります。
価格次第ですかね。